日銀総裁は黒田から植田へと変わりましたが、金融緩和政策は変えるそぶりも無く継続するということです。
その理由たるや「賃上げをする力を付けるために金融緩和が必要」だという、これまでの長い時間の経過は何だったのかというバカげたものです。
企業経営や研究開発のためのビジネスツールとして「PDCAサイクル」というものがあります。
一時は盛んに企業での社員教育に利用され、会社からの押し付けでやらされたという人もいるかもしれません(私もそうですが)
PDCAサイクルとは、Plan Do Check Action の頭文字を取ったもので、計画し、実行し、評価し、改善し、そしてまた計画をやり直すというものです。
まあ、当然のことを言っているだけのようで、それを上手くまとめたということでしょう。
フィードバック制御などというものも基本的には一緒の話で、マネジメントを進めるためには計画を綿密にするのは当たり前ですが、実行しつつ常にその評価をしていき、修正すべきことはすぐに修正していくというのは別にPDCAなどと言わなくてもやらなければならないものです。
しかし、日銀の始めた「異次元の(異常な)金融緩和」政策の場合はこのCheckというものがほとんど為されているとは思えません。
それが10年以上経った今になっても同様です。
黒田が始めた頃から、2%の物価上昇(しかし、”安定的な物価上昇”という表現は初めから違和感だらけ)を目指すなどと言いながら、「まだできない」という言い訳に終始し、その方向性自体が間違っているのではないかという反省などは全くありませんでした。
ただただ、Plan, Do があるだけでそのままの10年。
もはや動きが取れなくなってしまいもう止めることもできなくなった。
アホとしか言いようがありません。
これを猪突猛進進めるだけだった黒田は学生時代から抜群の試験成績で受験天才だったとか。
それだけの人間だったということでしょう。
学者出身の日銀総裁となっても、何を学んで何を教えてきたのか。
こんな奴に指導された経済学者たちもくずばかりでしょう。