爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

コロナワクチン3回目接種終了

少々遅れましたがようやくコロナワクチンの3回目接種をかかりつけの病院で午前中に受けてきました。 1・2回目がファイザー社製だったのですが、3回目はモデルナ社製になりました。 うちの息子は会社の集団接種で3回ともモデルナだったのですが、3回ともかな…

福岡の思い出 その3 その後

1965年(昭和40年)私の小学校4年の終わりに、父の仕事も予定の3年間が終わり、東京支所に栄転?の運びとなりました。 その頃はまだ家具家財も大したものではなく、引越しもそれほど大変だったような感じもありませんでした。 荷造りをしている最中に、いつ…

「濃厚接触者にしないために”給食は14分以内に”?」永井孝志さんのブログより。

リスク学者永井孝志さんのブログは興味をそそられる内容が多く楽しみにしていますが、今回の「給食は14分以内に」は興味というよりはアホらしい現状に驚きます。 nagaitakashi.net 現在のオミクロン株による感染拡大では、学校などでの大量感染者発生が問題…

「アラビアンナイトをたのしむために」阿刀田高著

阿刀田さんは小説家ですが、「旧約聖書を知っていますか」などの「知っていますか」シリーズや、本書や「シェークスピアをたのしむために」などの「たのしむために」シリーズなど、古典文学などを題材としたエッセイ集も数多く書かれてきました。 この本では…

石川県谷本知事体制が変わる。

石川県の知事選挙が行われ、谷本知事の後任に馳浩氏が決まりました。 news.yahoo.co.jp 私もほんの少しだけ関わりがあり、「ようやく終わったか」という感想があります。 現知事の谷本氏はなんとこれまで7選、28年にわたり知事を続けたという、全国でも最長…

「半藤一利 語りつくした戦争と平和」保阪正康監修

太平洋戦争の経緯を中心に様々な証人と資料にあたってその真相を明らかにしてきた半藤一利さんは昨年亡くなられました。 半藤さんの語った言葉、そして数々の論客との対談の様子をまとめたもので、晩年の半藤さんの言い残したかったことが語り尽くされている…

日本食のどこが優れているのか、栄養学者村上健太郎さんのブログより。

和食が栄養的に優れているといった話はよく聞かれるものですが、栄養学者村上健太郎さんがブログでその実情を解説しています。 kmnutri.com 和食(日本食)が栄養的に優れているとか、健康食だといった言い方がされます。 しかしこのブログで解説されている…

「天皇の装束」近藤好和著

現在の天皇や皇族は通常は洋服を着ていますが、即位式などの特別な時には伝統的な衣装を着ています。 そういった天皇や公卿などの衣装のことを「装束」と言ったのですが、この本では摂関時代からの中世に確立された天皇の装束について詳述しています。 当時…

熊本への台湾半導体メーカーTSMC進出へ期待が膨らむが。

熊本県菊陽町に台湾の半導体メーカーTSMCが新工場を建設し進出するというニュースは全国的にも大きなものだったのでしょう。 熊本県内ではさらに周辺に半導体関連企業が進出を決めたとか、必要な人材の養成を始めるといった話が次々と聞こえてきます。 kuman…

「貧困の戦後史」岩田正美著

格差が拡大し貧困者が増加したと言われています。 しかし振り返ってみれば国民のほとんどが食べる物にすら苦しんだ終戦直後は皆が貧困だったとも言えそうです。 また、高度経済成長期には貧困者は減ったのでしょうか。 そういった事々は分かっているようで実…

裁判所に正義や科学を求める虚しさ。水俣病認定訴訟最高裁で敗訴。

全国的には注目度は低いのかもしれませんが、さすがに熊本ではテレビニュースでも新聞でも大きな扱いでした。 水俣病の患者として認定しろという訴訟で、最高裁でも原告(患者)側が敗訴というニュースです。 www.asahi.com 他にも訴訟を起こしている患者団…

福岡の思い出 その2 観光

父の会社の通例で、だいたい地方の支社には3年間の勤務、定年前には東京に戻るという不文律のようなものがあったようです。 そのため、父の目算ではこれが最後の地方勤務、3年で東京に戻れば定年まではそのままということになっていました。 父は東京で勤務…

アメリカのロシア制裁、言っていることは壮大だが実際は。

アメリカがロシア制裁として新たにロシア産原油などの輸入禁止を打ち出しました。 www.yomiuri.co.jp バイデンの言うことは「ロシア経済の大動脈を標的にする」と壮大な意志を示しているものですが、実際にはどうでしょう。 そもそもアメリカがロシアから輸…

「星新一の思想 予見・冷笑・賢慮のひと」浅羽通明著

日本で初めてSF作家と呼ばれた人、そして1000を越えるショートショートを書いた人、星新一は、しかし文学者としてはあまり評価されることが無く、その「作品論」というものも書かれていません。 星新一自身の個人的な生涯の概説は、最相葉月さんによって「星…

”賀茂川耕助のブログ”より、No.1405 ウクライナ報道が明らかにした欧米の本質的な人種差別主義

最近の賀茂川耕助さんのブログは、その根底的な反米主義のためか、極端な傾向となっていましたが、今回の「欧米の本質的な人道差別」という指摘は大いにうなずけるものでした。 kamogawakosuke.info 報道の立場によってその描写はかなり違いますが、それでも…

「時刻表に見る〈国鉄・JR〉電化と複線化発達史」三宅俊彦・寺本光照・曾田英夫・澤井弘之著

現在ではJRの幹線の多くは電化・複線化が完了しており、どこでも電車が快走しているような印象を受けますが、かつては単線の路線を蒸気機関車が走り回っていました。 しかし鉄道輸送近代化の名のもとに電化・複線化が推し進められ現在のような姿になったわけ…

ウクライナ・ロシア情勢混沌

ロシアのウクライナ侵攻は当初予想よりは難航しているようですが、各国のロシア制裁の影響は徐々に大きくなっていくようです。 ロシアの経済状況が厳しくなるという見通しから、ロシアルーブルの価値は下落しています。 www.jiji.com ロシアは原油や小麦など…

福岡の思い出 その1 学校、遊び

最近引越しの話や、昔の九州の国鉄の話などを書いたためか、少年時代の福岡のことを思い出してしまいました。 もう60年も前のこととなり、この先どんどんと忘れていくでしょうから、覚えているうちに記録しておこうと思い立ちました。 父の仕事の関係で福岡…

ウクライナ情勢について全く違う見方、賀茂川耕助のブログより

「賀茂川耕助のブログ」に、ウクライナ情勢について世界的に語られている内容とは全く違うものが紹介されていました。 Dmirty Orlovという人が発表したという文章です。 kamogawakosuke.info ロシアの公式発表に近い内容かと思いますので、その立場に近い人…

「アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか」渡辺一夫著

植物でも生存競争は熾烈であり、様々な戦略でより生育範囲を広げようとしています。 そういった樹木の生き残り戦略を、19種の樹木について解説しています。 その性質によりグループ分けして示されていますが、第2章「撹乱を利用せよ」で取り上げられている、…

八代市松井神社の臥龍梅

今年は寒かったためか少し遅れたようですが、八代市松井神社の臥龍梅が満開となっています。 細川三斎(忠興)が八代に隠居した時に植えたと言い伝えられていますので、もう400年近い樹齢のようです。 さすがに樹勢が衰えているのか、満開と言っても少し花が…

「スクープ!」中村竜太郎著

週刊文春のスクープ記事は最近でも「文春砲」などと言われて大きな波紋を作り出すことがありますが、この本はその週刊文春の記者として長年数々の記事を書いてきた中村さんが、その中からいくつかの記事の取材について書いたものです。 中村さんは1995年から…

核共有とは一体なんだ。

世の中には知らないことというのが次々と出てくるようで、(まあ不勉強なんですが)いきなり「核共有」なんて言う言葉が飛び出してきてびっくりです。 あの元総理がいきなり「核共有についてもタブーをもうけず議論を」などという妄言を言ったようです。 www…

「日中漂流 グローバル・パワーはどこへ向かうか」毛里和子著

中国の発展は続き日本を追い越して世界2位の経済規模となりました。 そのためもあるのか、日中関係は悪化の一途をたどり危険な状況とも言われています。 現代中国論が専門の早大名誉教授の毛里さんがそのような状況を振り返り、問題点を探り解説するというこ…

「白い砂糖は悪者か?」松永和紀さんの記事より。

「おいしい健康」というサイトの中の「読む、えいよう」というコラムに松永和紀さんが書かれた記事です。 oishi-kenko.com 「白い砂糖は体に悪く、茶色い砂糖を使った方が良い」という話は延々と語り継がれています。 松永さんも「都市伝説」となっていると…

引越しの思い出

3月末といえば引越しの一番集中する時期でしょうか。 私もこれまでの人生で20回ほど引越しをしていますが、多くは3月末であったように覚えています。 というわけで、これまで経験してきた引越しの中で印象深いものを書き記してみたいと思います。 昭和37年(…

リスク学者永井孝志さんのブログより「若者でもコロナで重症化することがある、死ぬ可能性はゼロではない」という論法はなぜダメなのか?

永井孝志さんのブログから最近の報道姿勢についての問題点が指摘されています。 nagaitakashi.net ニュースなどでよく目にする「10代の若者が基礎疾患が無いのにコロナ感染で重症化して死亡」という記事ですが、それの何が問題なのかということです。 それは…

「アナログの逆襲」デイビッド・サックス著

日本では行政や企業でのデジタル化の遅れがはなはだしく、デジタル庁まで作って促進としていますが、デジタル先進国のアメリカなどではかえってアナログの復権、逆襲が始まっているようです。 そういった状況について、様々な面から描いていきます。 取り上…

原油高が急伸、世界経済にとっても厳しい状況

ロシア産原油の取引が制限される中、原油価格が高騰しそれでなくてもインフレ圧力が強まっていた欧米ではさらに厳しい経済状況になりそうです。 www.bloomberg.co.jp 特にアメリカでは物価上昇が激しかったものが、原油価格が急騰することでさらにインフレ圧…

またもIPCCの恫喝報告書、温暖化と脱炭素化という思考停止が一番危険。

IPCCがまた恫喝的な報告書を発表しました。 もういい加減皆飽き飽きしているのではないかと思いますが、一片のニュースにはなったようです。 www.nikkei.com 二酸化炭素排出に伴う温暖化というものは否定はできないと思いますが、その先の大きな気候変動や気…