爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「白い砂糖は悪者か?」松永和紀さんの記事より。

「おいしい健康」というサイトの中の「読む、えいよう」というコラムに松永和紀さんが書かれた記事です。

oishi-kenko.com

「白い砂糖は体に悪く、茶色い砂糖を使った方が良い」という話は延々と語り継がれています。

松永さんも「都市伝説」となっていると書いています。

 

白砂糖は漂白しているなどと言われることもありますが、これは全くの誤解でしょう。

サトウキビやサトウダイコンから取った糖蜜を精製していくと元来無色の結晶が光を乱反射するために白く見えます。

 

ただし、非常に精製が高度になっており不純物が少ないのは確かです。

そのため、「ミネラル分などが少ない」から「多く含む茶色い砂糖が良い」と言われるようです。

 

その砂糖の種類別のミネラル分やビタミンの含量の一覧表も掲載されています。

たしかに白砂糖よりは多いのですが、砂糖だけで比較すると違いがあるように見えますが、実際には他の食品と比べると大した含量ではありません。

ミネラルやビタミンを摂取したいとしても、砂糖ではそれ以外はほとんど糖分ですので、他の食品で取った方が良さそうです。

 

文の最後には高橋久仁子群馬大学名誉教授に、松永さんが「まだ白い砂糖は体に悪いという有害論がある」と伝えたということが書かれています。

高橋さんは「フードファディズム」というものを1990年代のかなり早い時期から日本に紹介してきた方で、私もその本を見て衝撃を受けたものです。

高橋さんの答えとして「普通の食品を常識の範囲内で食べることの重要性を理解し、冷静に判断してほしい」ということですが、その通りでしょう。