爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

アメリカのロシア制裁、言っていることは壮大だが実際は。

アメリカがロシア制裁として新たにロシア産原油などの輸入禁止を打ち出しました。

www.yomiuri.co.jp

バイデンの言うことは「ロシア経済の大動脈を標的にする」と壮大な意志を示しているものですが、実際にはどうでしょう。

 

そもそもアメリカがロシアから輸入する原油天然ガスなどはごくわずかなものです。

昨年のアメリカの原油輸入量のうちロシア産は8%のみとか。

そもそもアメリカはシェールオイルなどの生産も多くそれで十分に補えるという裏付けがあってのことでしょう。

どうやら、言葉ほどは実態は大したものではなさそうです。

 

ヨーロッパ各国はそういうわけにはいかず、アメリカの禁輸処置には追随できないようです。

特にドイツなどはロシア産原油天然ガスへの依存率が高く、ロシアからの輸入が無ければやっていけないのでしょう。

 

それにしてもつい最近まで化石燃料使用を速やかに停止と言っていたのが、無くなったら大変というのは情けない話です。

当分はロシアにとっては痛くもない制裁だけで、プーチンの野望を止める効果は少ないのでしょう。