和食が栄養的に優れているといった話はよく聞かれるものですが、栄養学者村上健太郎さんがブログでその実情を解説しています。
和食(日本食)が栄養的に優れているとか、健康食だといった言い方がされます。
しかしこのブログで解説されているように、日本食には5つの特徴があり、栄養バランスが良いとは言えないということです。
記事の結論部分にまとめられているその5つの特徴とは以下のようなものです。
1. 日本人の食事の栄養学的な質はすばらしいとはいえない 2. 日本人は三食をきちんと食べる 3. 日本人は朝食をしっかり食べる 4. 日本人の間食は控えめ 5. 日本人の食事の時間は決まっている
1.の特徴、日本食の栄養学的な質はすばらしいとはいえない、ということはこれまでにも栄養学者たちの主張にはよく見られるものです。
確かに脂質、それも脂質異常症の原因となりやすい飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取量が少ないのは良い点なのですが、それ以上に問題なのが高血圧症などの原因となる塩分摂取量が多いという点です。
さらに、全粒穀物の摂取量が非常に少ない点も良くない点です。
そのような「食事の内容・質」という点での一長一短という面はともかく、その次からの2-5はどれも「規則的な食事の習慣」と見なせるようですが、これは外国との比較でも優れた点であるようです。
ただし、このもととなった調査がどの程度のサンプリングの質であるかは見ていませんが、あくまでも「平均値」であり、かなり外れている人も多いのでは。
若い独身男性(女性も?)などでは朝食は食べない人も多いようですし、夕食は酒とつまみという人も(今はともかく)かなり居るのでは。
それが健康状態に影響するということもあるのでしょう。
なお、私はおそらく平均以上に規則正しいのは間違いありません。