爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

富士山噴火の場合の避難行動に変化、ようやく溶岩流対策も出る。

いつ起きてもおかしくない富士山の噴火ですが、その避難の指針が出たようです。 www.yomiuri.co.jp これまでは江戸時代の宝永噴火の記憶が大きかったためか、あまりにも火山灰噴出に偏ったような避難計画だったのですが、平安時代の貞観大噴火では大規模な溶…

「イングリッシュネス 英国人のふるまいのルール」ケイト・フォックス著

イギリス人らしさというものが存在するということは何となく知られていることでしょう。 それについて、イギリスの人類学者であるケイト・フォックスさんが「身をもって」調査しました。 なお、人類学でもこのようなテーマというのは本流ではなく、本人も「…

八代城址など桜満開、明日の雨で散り始めるか。

当地ではソメイヨシノが満開とのこと。 明日は雨模様でそれで散り始めるかとも思いましたので、曇り空でしたが桜の花の写真を撮りに行ってきました。 まずはいつもの八代城址へ。 例年であればこの付近には提灯が下げられ、午前中からブルーシートの場所取り…

「民衆暴力 一揆・暴動・虐殺の日本近代」藤野裕子著

暴力はすべて国家権力に取り上げられた近代ですが、それでも時折爆発的に民衆が暴力をふるうということが起きます。 この本では日本の近代においてそういった民衆暴力というものがどのように起きたかということを振り返ります。 取り上げられている4つは、…

「点ブロスマホ」とは何か。

NHKを朝から見ていたら、「点ブロスマホ」という聞きなれない言葉が出てきました。 何かと思ったら、「点字ブロックを頼りに歩いている視覚障碍者の方たちに歩きスマホをしている連中がぶつかってしまう」ということのようです。 matomame.jp 最近は点字ブロ…

成人年齢が18歳からとなったのに、なぜ飲酒年齢は下がらないのか。リスク学者永井孝志さんのブログより。

4月1日より成人年齢を18歳とする民法改正が施行されます。 しかし、酒とタバコの摂取可能年齢は下げられず、これまで通り20歳からとなりました。 なお、ついでながら競馬などのギャンブル、猟銃の所持も20歳からのままとされるそうです。 この問題をリスク学…

散歩の途中で見かけた看板からブログのネタを思いつく「右脳はひらめきか」

いつもの散歩コースを歩いていて、これまでは見かけてはいても気にもしなかった看板に目が留まりました。 古いソロバン教室の看板で、もう何十年も上がったままのものです。 「右脳(ひらめき)人間になるには算盤」というシンプルなものでした。 これまでも…

「地図と写真から見える! 京の都 歴史を歩く!」川端洋之著

平安遷都から明治になり東京に都が遷るまで、京都は日本の政治の一つの中心でした。 そこで起きた歴史的事件も非常に多いものですが、さてそれが今の京都のどこで起きたのかと考えてみると、それほど判り易いものではありません。 京都の盆地の中にできた都…

先日の「電力需給逼迫警報発令」につき、舛添要一さんが直言。

先日の「電力需給逼迫警報発令」という事態は、多くの人々にとって大きな衝撃だったようです。 まだ?頑張っていらっしゃる舛添要一さんがこれについて「直言」されていました。 news.yahoo.co.jp 日本の電力安定供給体制が脆弱であるということを問題視して…

「『役に立たない』研究の未来」ナビゲーター柴藤亮介、対談・初田哲男、大隅良典、隠岐さや香

科学や技術研究の財源について「選択と集中」ということが言われ、「役に立つ」研究にのみ金を出そうという傾向が強まり、多くの研究者が危機感を募らせています。 理化学研究所の初田さんはこういったテーマについて「役に立たない科学が役に立つ」という書…

戦地報道はどの程度真実を含むのか

テレビや新聞などを見ると毎日のようにロシア軍の攻撃で被害を受けた人々が登場、民間人死者が何人とか、無差別攻撃とかいった言葉が相次いでいます。 被害者のインタビューということでウクライナの人々の声を流しています。 まあその人たちが被害を受けた…

このブログの「読書記録」について。

このブログでは国際情勢や政治経済、環境問題や食品衛生のニュースなども取り上げますが、やはり大きな柱が「読書記録」です。 「書評」というものが多数書かれており、新聞紙面で大きな場所を占めたり、それだけの本も出版されていますが、私の場合はとても…

「進化は種の保存のためではない」そうです。河田雅圭さんの記事より。

ツイッターを見ていたら面白そうな記事を見つけました。 「種の保存のための進化」はどこが間違いか。というもので、東北大学教授の河田雅圭さんという方が公開されたものです。 note.com 多くの人が信じているのが「生物の進化は種の保存のためである」とい…

「クジラコンプレックス 捕鯨裁判の勝者はだれか」石井敦、真田康弘著

日本が実施していた調査捕鯨をめぐり国際司法裁判所で裁判が行われ、日本が全面敗訴となったのは2014年3月でした。 それは政府や行政、捕鯨関連業者などに大きな衝撃を与えましたが、彼らの多くは反捕鯨派に対して反発をするばかりで、建設的な取り組みをす…

八代城址のソメイヨシノ、半開。

本日朝の八代市八代城址のソメイヨシノの開花状況です。 八代城址でも石垣に囲まれた中心部では風も通らずに気温が少し高いのか、5分咲きに近いのですが、石垣の上の桜などではまだちらほら程度です。 例年であればこの写真を撮っている付近には屋台の出店が…

「脱炭素化」が「持続可能」には結びつかないのが今の地球

今年が始まった時にはまったく予想もできなかった状況となっていますが、それでもまだ社会の深いところに流れているのが「脱炭素化」と「持続可能性」という言葉でしょう。 脱炭素化といのは、言うまでもなく「炭素」すなわち化石燃料を使わないようにすると…

電力需給逼迫警報発令、危うさを増す事態

関東地方などに電力需給逼迫警報というものが発令され、ひどい冷え込みの中暖房も使えないという事態になりました。 www.jiji.com これは先ごろの東北地方地震で福島県内の東電の火力発電所が被災し休止していることで電力供給が減っていたところに、寒波来…

「浮世絵の女たち」鈴木由紀子著

浮世絵には役者絵や風景画にも有名な作品がありますが、やはり中でも美人画というものにその逸品が多いのでしょう。 そういった美人画は架空の美女を描いたものではなく、実際にモデルを前に描いたということが知られています。 それでは浮世絵の作者たちは…

新型コロナウイルスワクチン4回接種は効果なし?忽那賢志さんの話。

新型コロナウイルス感染について様々な情報発信を行っている忽那賢志さんの記事です。 news.yahoo.co.jp 「4回目ワクチン接種は効果が薄い」という残念な話です。 実は私もつい先週に3回目のワクチン接種を行い、今回は副反応がかなり強く丸一日間寝ていまし…

「日本語のおかしみ ユーモア文学の笑い」中村明著

文章の端々に面白みを感じるという文学は一昔前の方が多かったように思います。 最近はそれすら楽しむことが少なくなってしまったのでしょうか。 本書の著者の中村さんは国立国語研究所から大学教授へと転じましたが、国語辞典の作成に関わったりする一方、…

「こさえる」とは何なのか。

まあ大した話ではないのですが。 休日の午後(とはいえ、私は毎日が休日なのですが)ボーッとテレビを見ていると某番組で内容はともかくやけにBGMが耳に残りました。 その曲は私には子どもの頃から聞きなれたものですのですぐに分かりましたが、加山雄三の「…

「星屑から生まれた世界」ベンジャミン・マクファーランド著

何か文学的な題名ですが、中身はかなり専門的な化学と進化の話です。 副題が的確にその内容を示しており「進化と元素をめぐる生命38億年史」というものです。 地球上に生命が生まれ、それが進化を続けて現在に至っているのですが、そこには地球に存在してい…

アサリの「畜養」は原則として認めない方針か。

アサリの「畜養」をめぐり、熊本産と偽装した海外産が大量に出回っていた問題が明るみにでましたが、それに対しての国の方針が発表されました。 news.yahoo.co.jp これは熊本朝日放送のニュースのですので、そのうちにリンクが消えるでしょうから内容の抄録…

「地図で読む日本の歴史」「歴史ミステリー」倶楽部著

歴史上の出来事を年表と名前だけで見ていくと地域的な広がりが分からず感覚的につかめないことがあります。 そのためにも地図上でそれを確かめておくということは重要な事かもしれません。 しかし、教科書や参考書ではスペースの関係ですべてを地図で示すこ…

スペインの過疎地域の報道に日本の現状を思う。

NHKの朝の番組で、スペインの過疎地域についての報道がありました。 検索してみるとどうやら少し前にBSで放送されたものを再度流したもののようです。 jcc.jp このBS放送の内容とほぼ一緒のものでした。 スペインの地方の過疎化は日本よりさらに激しいものら…

「浮世絵の解剖図鑑」牧野健太郎著

浮世絵は芸術作品として楽しまれることが多いのでしょうが、そこに描かれているものを細部まで見ていくと江戸時代の庶民の暮らしというものがよく分かるものがあるようです。 そちらに注目して、実際の作品にどのように描かれているかを解説した本です。 江…

ゼレンスキーはロシアに反対しないことを認めて留任するのか。

田中宇さんの「国際ニュース解説」ではかなりロシア寄りの見方がされていますが、今回はウクライナ大統領のゼレンスキーがロシアからの要求を受け入れた上で大統領に留任する道を選ぶのではないかという観測です。 tanakanews.com ウクライナ軍内には極右の…

「台風についてわかっていることいないこと」筆保弘徳編著、山田広幸・宮本佳明・伊藤耕介・山口宗彦・金田幸恵著

台風のシーズンになると気象庁などの発表でかなり先の進路や強度まで予測されているため、もう台風については何でも分かっているかのように考えがちです。 しかし、この本の著者に名を連ねる台風の一線級研究者によれば、まだまだ分からないことだらけという…

夢の話、「Microsoft Mahjongをいくらやってもクリアできない」その他、日々の雑感あれこれ。

昨日の記事で3回目のワクチン接種を受けたことは書きましたが、夜10時に寝るまでは平穏だったものの、それから数時間後には発熱してしまい、熱にうなされながら見た夢は悪夢そのものでした。 Microsoft Mahjongというのは、ネット上のゲームで麻雀牌の形のタ…

ウクライナ問題でどのニュースを信じたら良いのか。

ウクライナにロシア軍が侵攻し戦闘を繰り広げている事態について、日本は基本的にはアメリカ寄りの報道がされているものと考えられます。 しかしそれとはまったく違う意見がロシアよりからも発せられますが、一般的には日本ではそれは一笑に付されるような扱…