爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

緊急事態宣言解除かどうか

緊急事態宣言を解除するのか、延長するのか。 分かっているのは、「解除したら絶対にリバウンドします」ということでしょう。 いや、「解除しなくても無くならない」のも事実ですが。 もう一度強調しておきます。 このウイルスは、それほど広がらないし、す…

「三国志名臣列伝 後漢編」宮城谷昌光著

中国古代を舞台とする宮城谷昌光さんの歴史小説は、最初は春秋戦国時代を題材としたものが多かったのですが、徐々に漢や三国時代へと幅を広げてきました。 中でも三国時代は三国志を始めとして多くのものが読まれており、宮城谷さんも三国志を直接扱ったもの…

ソメイヨシノがちらほら開花

広島や福岡、東京でも桜が開花したということですので、八代市の桜の名所、八代城址の様子を見に行ってきました。 まだ全くという木も多いようですが、数本はちらほらと咲いていました。 なお、例年であればこの花の前にはすでに露天商がずらりと店を準備し…

「国」とは何だろう。香港を「愛国者」による統治にしようとしている。

中国は香港の政治を「愛国者」に任せると称しています。 news.yahoo.co.jp 日本人にとっても馴染みの深かった香港というものが、完全に形を変えようとしているわけですが、そこに「愛国者」という言葉が出てくることに多くの人々が違和感を感じているでしょ…

「英語辞書をつくる」南出康世、赤須薫他編著

英語辞書を編纂する研究者などが集まる研究会があり、そこでの数回の発表内容をまとめたものが本書です。 「編者が語る英語辞書編集」「学習英英辞典(EFL辞書)の調査と研究」「コロケーションと英語辞書」というのがその研究会のテーマであり、本書でもそ…

コロナで閉店した飲食店が大手チェーンだけでも数千店。

孫崎享さんのツイートより。 元記事はITMEDIAというところのようですが。 コロナで閉店した飲食チェーンの店舗数を試算した結果、全国で少なくとも数千店舗が閉店したとみられる。大手チェーンの大量閉店。「ガスト」等のすかいらーくH、「甘太郎」「かっぱ…

EPR(エネルギー収支)を考えていく上で問題となることが山積

様々なエネルギー源に目を向けなければならない今こそ、EPR(Energy Profit Ratio:エネルギー収支)をしっかりと考える必要があるということは、何度か書きましたが、それについて考えていくと様々な点で非常に問題が多いことに気づきます。 そういった点を…

ウイルスの変異株とは

コロナウイルスの感染拡大が抑えられるかどうか問題となっているところに、各種のウイルス変異株が検出されたということで、報道も加熱しているようです。 ウイルスの変異株ということについてまとめておきましょう。 ウイルスに限らず、すべての生物には変…

リスク学研究者永井孝志さんのブログより、「2020年コロナ禍で高齢者の死者数は減り若者と女性の幸福度が減った」

リスク学研究者の永井孝志さんのブログはいつも注視していますが、今回見た記事では「2020年にコロナ禍のために、高齢者の死者数が減り、一方若者と女性の幸福度が減少、自殺者が増加した」ということが解析されていました。 nagaitakashi.netコロナウイルス…

交通事故死した父親の無念をはらす。警察の事故処理にも不信感。

NHKの朝のニュースの中で、バイク運転中に交通事故に遭い死亡した父親の事故原因を明らかにして無念をはらした娘さんについて報道されていました。 NHKも受信料を払うのがしゃくなんですが、たまにこういう良い内容のものがあるので我慢しています。 “警察の…

夢の話「タンクを使って抗生物質発酵生産」

会社を辞めてもう10年近く経つのに、まだ仕事の夢を見ます。 ただし、今日の夢は「かつて」のことではなく「ごく最近、会社を辞めた後」のことでした。 退職してぶらぶらしていた私に、会社から依頼が入ります。 「新規抗生物質の発酵生産のテストをやってほ…

「日本人の勝算」デービッド・アトキンソン著

長年のデフレ状態を脱却するとしたアベノミクスも、結果的には失敗に終わったようですが、その原因というものを見間違えているからのようです。 少子高齢化というのがもっとも大きく直接の原因なのですが、それは決して出産奨励などで救えるものではありませ…

「2050年脱炭素可能」自然エネルギー財団が分析結果を発表

自然エネルギー財団が、ドイツのシンクタンクやフィンランドの大学との共同研究で、日本の2050年の脱炭素が可能という結果が出たと発表しました。 this.kiji.is自然エネルギー財団とは、ソフトバンクの孫正義さんが設立したもので、そのメンバーにはスウェー…

東日本大震災、福島原発事故から10年

3月11日で、東日本大震災、福島原発事故から10年経ちます。 テレビや新聞はそれについて繰り返し報道しています。 幼い頃に被災し両親が亡くなった子供の成長という番組もいくつかあったのですが、当時幼児でももう高校生や大学生といった年になっています。…

「夫婦別姓」要求に対し保守派の危機感が強まっているのか。

主に自民党の議員たちの間で「夫婦別姓選択制」に強く反対するという動きが強まっているようです。 丸川珠代など、実際に自分は事実上別姓をしていても別姓反対を言わざるを得ないということもあるようで、ドタバタが強まっています。 www.huffingtonpost.jp…

田中宇さんの「国際ニュース解説」より、「ニセ現実だらけとなった世界」

田中宇さんの「国際ニュース解説」では、このところ「ニセ現実」の糾弾ということを続けていますが、それらをまとめたような記事が掲載されていました。 tanakanews.comそういった「ニセ現実」と田中さんが見なしているのが次のものです。 新型コロナウイル…

「近現代日本を史料で読む」御厨貴編著

史料と言っても、ここで取り上げているのは政治家や軍人、官僚などの個人の日記や書簡といったものです。 期間は明治時代から昭和まで、大久保利通から楠田實(佐藤栄作秘書官)までの範囲です。 明治期から現代まで見ても、多くの人々が日記を書いており、…

福島原発事故から10年、現在の食品の放射能汚染は、松永和紀さんの記事より

「おいしい健康」というサイトの中で、松永和紀さんが書かれている「読むえいよう」という記事がありますが、そこで今回は「原発事故による食品汚染、まだ気を付けるものはありますか」と題して書かれていました。 原発事故から10年が経ちますが、いまだに福…

「『値づけ』の思考法」小川孔輔著

商品がなぜ売れないのか、その理由の大きいところは「値付け」にあるということです。 これまで絶対に値引きを認めてこなかったコンビニで、消費期限の近づいた弁当などの値引き販売を認めるということになりました。 その値引額が、セブンイレブンでは「電…

熊本地震で崩落した阿蘇大橋が再建、本日開通

2016年4月16日の熊本地震本震で大規模な崖崩れとともに崩落した阿蘇大橋が、そのやや下流に場所を移動させて建設してきましたが、ようやく本日開通となりました。 www.nikkansports.com 熊本市側から阿蘇に登っていくと阿蘇市側に向かう道と南阿蘇に入る道に…

「77冊から読む 科学と不確実な社会」海部宣男著

天文学者ですが、書評家としても知られる海部さんが、特に科学関係の本の書評をまとめたものです。 特に生命科学、地球科学、宇宙物理学といった分野の名著が対象となっています。 新しい本が多いようですが、中には古典的な名著、江戸時代の耳嚢や北越雪譜…

「超常現象をなぜ信じるのか」菊池聡著

しばらく前になりますが、超常現象というものがブームのようになった時期がありました。 この本はちょうどその頃、あまりにも簡単に多くの人が超常現象を信じてしまうということに対して、認知心理学者の菊池さんが分かり易くブルーバックスに書かれたもので…

「偽りの経済政策」服部茂幸著

2014年に出版された服部さんの前著「アベノミクスの終焉」を読み、アベノミクスが華々しく登場した直後にすでにその虚構性と破綻の予測が述べられていることに感嘆しました。 本書はその3年後にアベノミクスの虚構が完全に明らかになったとして、続編のよう…

ミャンマー最悪の事態へ、デモ隊に無差別発砲、死者多数

ミャンマーではクーデターで権力を握った軍部に対し市民のデモが続いていますが、デモ隊に対して治安部隊の発砲が相次ぎ、数十人の死者が出るという最悪の事態に向かっています。 www.nikkei.comクーデター当時も書きましたが、ミャンマー軍などといってもも…

「名作裁判 あの犯人をどう裁く?」森炎著

小説や映画などで、犯罪を取り上げて描写するということは頻繁に行われています。 名作と言われているものでも数多く登場していますが、その結末はさまざまで裁判で裁かれる場面もよく目にするところです。 ところが、時代も国も異なるとその刑罰がかなり違…

政府が無責任な「有機農業25%」、松永和紀さんがツイッターで。

ツイッターで松永和紀さんがつぶやいていました。 農水省の技術系職員であれば、日本でのこうした目標設定には無理があり、真の環境負荷低減には結びつかず実行可能性にも乏しいことをよくわかっている、と私は思う。 でも、こういう無責任な“有機農業礼賛” …

表題だけは立派なんですけどね、「化石燃料社会から脱炭素社会へ」

NewSphereというサイトで、和田眞さんという経歴は見事な方が表記のような記事を書かれています。 newsphere.jp和田さんは有機合成化学がご専門で、徳島大学名誉教授という方です。 現代文明が化石燃料に依存している社会であり、これはいずれ大幅に変化させ…

賀茂川耕助さんはコロナワクチンに対しかなり懐疑的

「賀茂川耕助のブログ」では、賀茂川さんが新型コロナウイルス対応ワクチンについてかなり懐疑的な見方を披露しています。 kamogawakosuke.infoアイルランドの免疫学のカヒル教授という人はワクチンについて危険性を指摘したところ役職追放などの迫害を受け…

「バッテリー ウォーズ」スティーヴ・レヴィン著

電気自動車の性能向上、そして太陽光発電や風力発電の出力平準化のための蓄電池の改良は不可避の課題となっています。 しかし電池の改良はこれまでも延々と続けられており、昨今の携帯電話の高性能化も電池の発展がなければできないものでした。 そのような…

夢の話「石川県庁最上階展望ロビーに登る」

意味の通る夢を続けてみるということはあまり無いのですが、今回もある程度リアルな夢を見てしまいました。 最初の方は曖昧になってしまいますが、夢の最後の方で石川県庁のビルの最上階の展望ロビーに行くことになります。 なぜかその建物に入る前の場所は…