爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

交通事故死した父親の無念をはらす。警察の事故処理にも不信感。

NHKの朝のニュースの中で、バイク運転中に交通事故に遭い死亡した父親の事故原因を明らかにして無念をはらした娘さんについて報道されていました。

 

NHKも受信料を払うのがしゃくなんですが、たまにこういう良い内容のものがあるので我慢しています。

“警察の説明はありえない!” 遺族の違和感から始まった|命をみつめる|NHK 静岡放送局

 

一昨年に当時50歳の男性がバイクで走行中に交差点で自動車と衝突し、死亡したという事故があったそうです。

しかし、警察の調べによれば自動車側の運転者の言い分を信じて、バイクが無理に右折しようとしたのと自動車が衝突したとされました。

 

ところが家族はその交差点では父親は通常は直進で横切るはずで、右折などはしないと思い、必死で目撃者探しをしたそうです。

その結果、何人かの方を見つけ出し証言を得て裁判となりました。

 

被告の自動車側の運転者(女性)は、衝突したのは事実だがその時の自分の側の信号は青だったと無罪を主張しました。

 

そこで、被告側の弁護士が被告自動車のカーナビのデータを解析するよう申請し、解析したところ逆に赤信号であったことが証明されてしまったというオチまでつきました。

 

NHKではこういった内容の放送がされたのですが、問題は生き残った側の言い分のみを鵜呑みにして事故の調書を作り上げた警察の捜査でしょう。

自動車側の赤信号無視で事故となっても、バイク側が死んでしまえばこれこそ「死人に口なし」そのものです。

とはいえ、おそらくその当日の当該警察署管内だけでも交通事故は何件も起きていたでしょうから、捜査にも限界はあるのは仕方ないことです。

ただし、やはり全く非の無い被害者が責任あるようなことになるのは許されることではありません。

こういった意味でも、少なくともドライブレコーダーくらいは付けておいた方が良いかも。