3月11日で、東日本大震災、福島原発事故から10年経ちます。
テレビや新聞はそれについて繰り返し報道しています。
幼い頃に被災し両親が亡くなった子供の成長という番組もいくつかあったのですが、当時幼児でももう高校生や大学生といった年になっています。
復興の工事進捗という場面も出ていますが、ビル何階建てにもなるような堤防や、土地全体をかさ上げして高台にしてしまった光景などが見られます。
それでもそこに戻ってくるべき人たちが帰ってこないということも言われており、元の町の様子はもう戻らないのかもしれません。
東日本大震災のあとに熊本地震をはじめ多くの内陸型地震が起きています。
しかし被害の規模からいえばプレート境界型の大規模地震、とくに東南海地震が懸念されるところです。
四国、紀伊半島などの太平洋岸の自治体では津波被害を防ぐための避難対策を実施されているようですが、それだけに留まるはずもありません。
京阪神、中京などの工業地帯の被害が大きければ日本の産業全体の大規模な停滞にもつながるはずですが、その対策が十分に考えられているとは思えません。
さらに、内陸型の断層地震でもその発生地域が首都圏や関西、名古屋などであれば大きな被害もあり得ます。
マグニチュード7クラスでも直下型地震であれば狭い地域であっても最高震度の襲った地域の被害は大きくなります。
それが東京や大阪の中心部であればどうなるか。
国の責任として危険地帯への無軌道な集中は止めるべきなのですが、何もできそうもありません。
原発事故の後始末は遅々として進みません。
周辺の放射能強度は除染と称する汚染物隔離で徐々に減ってはいますが、中心の原発はまったく変わっていません。
その状況にも関わらず、化石燃料ストップとかいう雰囲気だけの動きが加速され、この分では再生可能エネルギーとやらの能力不足を補うために原発再稼働が避けられないなどと言うことにもなりそうです。
この先も、お先真っ暗の状況は続きそうです。
これは表現だけの問題ではなく、エネルギー欠乏で明かりすら無くなるという意味かもしれません。