爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「今世紀末には気温が3℃上昇」などと言う話よりよほどありそうな未来。エネルギー供給不安。

いまだに、「今世紀末には地球の気温が何℃上昇するという、〇〇(一応名のある研究機関など)の研究成果がまとまりました」などと言うニュースが流れることがあります。 よほどニュースになりそうな話題がない時の穴埋めなんでしょうが、よくもまあ、飽きな…

「北斗の水くみ」とは何だろう

昼前のテレビをぼんやりと見ていたら、九州地方のみの放送で「北斗の水くみ」ということをやっていました。 これは、星の北斗七星が、ちょうど海面まで下がってきてまるで北斗の柄杓で海水を汲んでいるように見えるということでした。 それが見えるのは世界…

「富士山の光と影」渡辺豊博著

富士山などが世界文化遺産に登録されたのが2013年、しかしその時にはクリアすべき条件が付けられていたということはあまり知られていないでしょう。 そして、その条件が守られなければ「危機遺産」入り、そして登録抹消ということも言われていました。 この…

荻原博子さんの新聞記事、「”株価”だけが上がる不思議」

我が家の新聞、熊本日日新聞の9月13日付けの1面に、経済ジャーナリストの荻原博子さんが、表題のように書かれています。 アベノミクスというもの自体、株価つり上げでしかなかったということをこのブログでも前から書いていますが、この荻原さんの記事も同様…

「日本の大和言葉を美しく話す」高橋こうじ著

最近では特に政治家などに英語由来のカタカナ言葉を連発しているのが多いようですが、それではどうであれば良いのか。 カタカナ言葉はダメでも、漢語なら良いのか。 漢字を音読みで使った言葉と言っても、中国由来ではないものもありますが、一応それも含め…

サル芝居の自民総裁選でも興味あるところも。モリカケ桜問題で菅と石破・岸田で明白な相違

密室談合ですでに決まっている自民党後継総裁ですが、猿芝居のような討論会が行われています。 これで多少違いが出ても、というか大きな違いがあっても結果に変わりはないのでしょうが、その討論の中で例の安倍政権のスキャンダルについて菅と二人の間に大き…

「新版 環境被害のガバナンス」永松俊雄著

著者の永松さんは公共政策学の教授として熊本の崇城大学で教えておられますが、かつては熊本県庁でも仕事をしていたそうです。 そのため、現在でも熊本県の大きな業務として存在し続けている水俣病にも通じています。 その著者が東日本大震災の時に起きた福…

「ミサイル阻止」のために「敵基地攻撃能力」、それが安倍の最後の置き土産?

退任が決まっている安倍首相ですが、今だに「敵基地攻撃能力」については執心のようです。 www.jiji.com 「ミサイル阻止」なんて言っていますが、具体的には「敵基地攻撃」であることは明白です。 まさか、「敵のミサイルが敵領空を出てから迎撃する」なんて…

「内田樹の研究室」より「反知性主義者たちの肖像」

「内田樹の研究室」というブログに表題のようなかなり長い文章が掲示されました。 内田先生がどこかに発表するための文章かとも思ったのですが、そういった表示もありません。 文章内には学生さんに語り掛けるような部分もありますが、その用途のものとも断…

ドコモ口座事件、まるでこの前見た事件の繰り返し。

顧客の銀行口座と結びつけて決済などを簡便にしようという、ドコモ口座というもので、あまりにも登録手続きの管理が甘すぎて情報盗用で虚偽の口座開設を許し、金が盗み取られるという事件が発生しました。 news.yahoo.co.jpドコモ口座の登録で、二段階認証も…

「男が女を盗む話 紫の上は『幸せ』だったのか」立石和弘著

結婚の形態は、平安時代までは妻問い婚、それが徐々に嫁取婚に変化していったと言われています。 しかし、それ以外に「嫁盗み婚」というものがあり、これが結構重要であったということは間違いないことでしょう。 この様子は源氏物語や伊勢物語などにも描写…

夢の話「バイオリアクタープラントを立ち上げる」

またもかつてやっていた仕事の夢。 よほど完成できなかった無念の思いが強いのでしょうか。 昔居た工場のようですが、今は無残に廃墟と化しています。 そこに「バイオリアクター」のプラントを建てるように指示されます。 細かいことは全く決まっていないの…

熊本日日新聞に鎌田慧さんの随筆。安倍政権の顛末について。

我が家のとっている新聞は熊本県の地方紙の熊本日日新聞であるということは何度か書いているかもしれません。 地方紙とは言え、県内の購読率は50%を越え、圧倒的なシェアを誇っています。 朝毎読日経 VS 地方紙のシェア争い:FACTA ONLINE その熊日新聞の9…

菅次期首相(もう決まりでしょう)の話しぶりが話題に。官房長官時代もひどかったが。

菅次期首相がようやく脚光を浴びるようになったせいか、これまでは官房長官として毎日の記者会見などで話してはいたものの、本人の考えが出るという事態になってその話し方が話題になっています。(あまりにもひどいと) gogotamu2019.blog.fc2.com 上記の記…

コロナ破綻は始まったばかり。飲食店などの廃業はこれから増えるか。

コロナ禍というものが始まり半年ばかりが経過しましたが、旅行業や飲食店などの倒産・廃業は徐々に増えているようです。 休業要請(自粛なんていってましたけど)と補償ということも話題になりましたが、このところほとんど聞かなくなりました。 しかし、厳…

脱力感と再起

これまでほとんど支持率もなかった菅に急激に支持が集まっているというニュースを見て、その裏にある民衆心理を考え、そのような人間が多数を占める日本という国に対しての脱力感を感じ、これまでも何回かあったようなうつ状態に陥りかけました。 思い出す限…

「東京大学のアルバート・アイラ― 東大ジャズ講義録・歴史編」菊地成孔・大谷能生著

ジャズミュージシャンの菊地さんは、2004年度の1年間、東京大学教養学部で非常勤講師としてゼミを持ちました。 この本はその前期の部分の10回の講義をそのまま記載したものです。 まあ、多少は編集はされているでしょうが、ほとんど話したままを文章にしたか…

今回の台風襲来は何とか無事に済んだようです。が。

あまりにも気象庁はじめ各所が危険と連呼するので、すっかり不安に浸かり切ってしまったのですが、台風10号は何とか通り過ぎてくれたようです。 少し早めに寝たのですが、さすがに3時ごろには激しい風雨の音で目が覚めました。 その頃でこの辺では風速30m/…

「なぜ 無責任な建築と都市をつくる社会が続くのか」中崎隆司著

その後の政権に比べれば、まだマシとも見える小泉純一郎政権でしたが、そこで行われた構造改革・規制緩和という政策は社会のあちこちに軋みをもたらしました。 特に、建築関係では耐震強度偽装事件などが起こり、建物の安全性をないがしろにしても利益を求め…

菅氏への支持率急上昇?またしばらく沈黙したくなりました。

孫崎享さんのツイッターからの引用です。 ほんの寸前まではほとんど支持率もなかった菅官房長官の支持率があっという間に跳ね上がったそうです。 あの一見良かったように見せかけた安倍政治を継承すると言っているし、何より自民党のお偉方が皆支持と言って…

「白川静読本」平凡社編

漢字の起源、甲骨文字の研究を通して中国古代の社会を描き出し、2006年に亡くなった白川静さんについて、身近な方々の追悼文や思い出、さらに多くの世間に衝撃を与えた著書発表時の感想など、いろいろな文章をまとめて白川静に関する社会の姿勢といったもの…

台風進路予測が進化したのは良いことなんだろうけれど。

台風10号は予測通りに発達し、九州西岸を通るという非常に危ない進路を進んできます。 九州に最接近するのは7日午前ということです。 「今までに経験したことのないような暴風、大雨」だとか「特別警報級の台風」だとか、テレビではずっと警戒を呼び掛けられ…

「十字軍全史」新人物往来社編

十字軍については学校での世界史には必ず出てくるもので、誰も少しは記憶にあるものでしょう。 しかし、その細かいところまでは知らないことが多いのでは。 まあ、普通にはそれほど知る必要もないのかもしれませんが。 この本では、十字軍の始めから終わりま…

「NATROMのブログ」より、「HPVワクチンが子宮頸がんを増やすというニセ情報を検証してみた」

ニセ医学と闘い続けている内科医NATROMさんのブログで、表題のようなものが掲載されていました。 HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が子宮頸がんの原因となるとして、HPVワクチンが開発され、女性の接種が勧められたのですが、希に副作用で強い痛みを感じ…

「食品添加物はなぜ嫌われるのか」畝山智香子著

国立医薬品食品衛生研究所で、安全情報部長という要職にある畝山さんは、ながらく「食品安全情報ブログ」というサイトで食品安全情報を発信し続けておられます。 著書も何冊か出され、これまでも読んだ感想を何回か書いています。 今回は、畝山さんの最新刊…

相次ぐ台風、今度の10号はかなり危険か。

九州付近を襲う台風が連続していますが、昨日から近づいた9号は熊本ではあまり被害を出さずに通り過ぎてくれました。 tenki.jpしかし、次に近づいている10号は相当な影響を出しそうです。 台風自体の規模もかなり大きく、強力になりそうです。 しかもコース…

「『法の支配』とは何か」大浜啓吉著

「法の支配」という言葉を聞くことがあります。 為政者の恣意的な行動を防ぐため、きちんと決められた法律に従って政治をしていくことだろうなといった程度の認識だったのですが、法学の理論的には色々な問題があるようです。 そういった点について、行政法…

「国民の支持」は石破が強いのに、圧倒的多数で菅が首相になる理由

安倍退陣のあと、後継総裁を選ぶにあたり、自民党執行部はほぼ国会議員だけの選出で菅官房長官を選ぼうとしています。 各種世論調査では石破氏の支持率が高いようですが、それを押さえ込んでの選出劇となりました。 hochi.news上記の報知新聞のサイトでも「…

「韓国の自己批判」崔青林著

昔から買って読んだ本はほとんど捨てないということをしており、時々かつて読んだ本を再読するということをします。 この本も1986年出版ということで、そのころに買ったものでしょう。 ただし、文芸書や歴史書などはそれほど価値が変わることはないでしょう…

内田樹さんの「安倍内閣の総括」が記事になったのでしょうか。

安倍退陣表明の前に、内田樹さんに何社かから「安倍内閣の総括という記事を書いてくれ」という話が舞い込んだということは書きました。 sohujojo.hatenablog.com どうやらその記事が無事陽の目を見たようで?、「内田樹の研究室」に掲載されていました。 blo…