爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「ミサイル阻止」のために「敵基地攻撃能力」、それが安倍の最後の置き土産?

退任が決まっている安倍首相ですが、今だに「敵基地攻撃能力」については執心のようです。

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「ミサイル阻止」なんて言っていますが、具体的には「敵基地攻撃」であることは明白です。

まさか、「敵のミサイルが敵領空を出てから迎撃する」なんていうことが可能であるはずもありません。

 

イージスアショアが設置不可能となったということで、何とか他の方策を準備しようということでしょうが、とても政権継続すらできなくなった人間の心理とも思えません。

 

「敵基地攻撃」が「専守防衛」と言えるはずもないのですが、そこは気にするような人ではないでしょう。

 

しかし、「ミサイルが発射されそうになったら敵基地を攻撃する」などと言うことが果たして可能かどうか。

せいぜい「ちょっと外交が不調なので、相手がミサイルを発射するかもしれない」程度の根拠で先制攻撃となるのでしょう。

 

しかも「相手のミサイル基地」がどこかということが特定できると言えるのでしょうか。

そんなものを地図に「ここが自軍のミサイル基地」などと表示されるはずもありません。

可能性のある基地をすべて攻撃するということでしょうか。

 

さらに、そのミサイルはどの程度の破壊力のあるものでしょうか。

強力な防衛陣の中にある発射設備を破壊するにはこちらも相当な破壊力を持たせなければ役に立ちません。

そのために、核ミサイルでも開発するつもりでしょうか。

 

なお、この対象が北朝鮮であるということもまったく明言されているわけではありません。

もっと危ないのは中国でしょうか。

中国の全ミサイル基地も標的化?、さらにロシアも?さらに韓国も?

しかし、本当に一番危ないのはアメリカですが、アメリカの全基地も標的とする?

そこまで行ったら日本全国ミサイル基地だけになってしまうでしょう。