爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカでは「リベラル」と「保守」できれいに二分されるのか。

アメリカの連邦最高裁判事で死去したギンズバーグさんの後任に、トランプ大統領は保守派のエイミー・バレット判事を選任するということで、批判が起きています。 大統領選の前に選任するかどうかということですが、トランプが再選の可能性が強まっているので…

「昭和の尋ね人 アウトサイダー列伝」西日本新聞社文化部編

ほんの一瞬、社会の脚光を浴びたもののその後どこでどうしているのか、消えてしまったような人はたくさんいます。 福岡の新聞社、西日本新聞では1995年当時に昭和の時代に一瞬光輝に満ちたがその後埋もれてしまったという人の中で九州を中心に西日本に縁があ…

「植物肉」はどうなのか。

本日は定期的に病院に通院する日でして、病院の待合室では普段は見ないテレビ番組を見てしまいました。 それは、熊本県内向けのローカル番組ですが、県内の話題を細かく取り上げるものです。 その番組というのが「植物肉」というものについてでした。 もちろ…

「太宰府・宝満・沖ノ島 古代祭祀線と式内社配置の謎」伊藤まさこ著

著者の伊藤さんは、小学校の教員を退職した後に歴史を再度勉強しなおそうと思い立ち、様々な方向から歴史の謎を解明しようと工夫されているということです。 古代には人々の住む平地を囲む山には神秘的なものを感じ、祭りの対象とされていました。 そして、…

酒税法改正時期が迫り、第三のビールが売れている。

酒税法改正が10月1日施行ということで、大幅な酒税値上げの第三のビールの駆け込み需要が発生しているようです。 www.all-senmonka.jp一本当たりに換算しても約10円の酒税アップと言うことですから、販売価格もほぼそれと同じだけ上昇するでしょう。 その代…

「16歳のデモクラシー」佐藤優著

なかなか骨のある文を書く方とお見受けする佐藤さんですが、高校生などに講演をするという活動もされているようです。 そこから発展し、現役高校生に「光の子と闇の子」というラインホールド・ニーバーの書いた本を読ませるという集中講義をやったという記録…

祝大相撲正代関初優勝

大相撲秋場所で、関脇の正代が初優勝しました。 新入幕ながら3敗で追走してきた翔猿との直接対決を制し、念願の初優勝を手に入れました。 www.nikkansports.com学生横綱のタイトルを背にプロ入りしましたが、なかなか芽が出ないまま歯がゆい思いをさせられま…

新型コロナウイルスに対する免疫は弱い?感染症専門医の忽那さんの指摘

感染症専門医で国際感染症センターの忽那賢志さんが定期的にコロナウイルスについて書かれており、非常に参考になりますが、今回の記事は「コロナウイルスに対する抗体産生は弱く、徐々に消えてしまう」というものです。 news.yahoo.co.jp ウイルスの感染に…

里地里山と生物多様性、確かにそれは存在するだろうが。

環境省のHPで「里地里山」と「生物多様性」とを絡めて、だから里地里山を守りましょうといった趣旨の宣伝がされています。 生物多様性というと、言われただけで「守らねば」という反応をするのが普通でしょうが、アマノジャク的性格の私としてはそうは行きま…

人々はなにを「リスク」と考えているか

「ワクチンのリスク」という問題で興味深い記事を書いていらしたリスク学研究者の永井孝志さんのブログを色々と拝見していますが、人々が何を「リスク」と感じているかを定期的に観察している記事がありました。 2020年の8月のリスク定点観測ということです…

「ワクチンはなぜ嫌われるのか」リスク学研究者、永井孝志さんが解説

新型コロナウイルス感染を抑える切り札と言えばやはりワクチン開発でしょうが、しかしこれまでの日本でのワクチンを考えてみると、「ワクチン忌避」という傾向が強いことが指摘されます。 こういった状況について、リスク学研究をされている永井孝志さんが解…

豪雨災害で被害のJR肥薩線、復旧もどうなるか分からない。

7月の豪雨災害で、球磨川にかかる鉄橋が流出、路線もほとんどが被害を受けたJR肥薩線は、復旧できるかどうかもまだ未定のようです。 this.kiji.isもともと被災前から大きな赤字の路線でしたが、それを巨額の復旧費用をかけてまで直す価値があるかどうかとい…

「行動経済学の使い方」大竹文雄著

伝統的経済学では、ホモエコノミカス(合理的経済人)という存在を前提に経済学を構築してきました。 合理的経済人は、利己的で高い計算能力を持ち、すべての情報に通じて合理的意思決定を行うというものです。 しかし、どうも現実の人間はそういった行動を…

菅総理あいついで各国首脳と電話会談。今日は韓国大統領と

菅総理(どうも「かん」と読みたくなる)が連日各国首脳と電話会談をしているようです。 アメリカ、ドイツ、イギリスに続き今日は韓国の文大統領と実施とか。 www.yomiuri.co.jp まあ相手も就任祝いを兼ねてのことでしょうから、大したことは言わないのかも…

「三國志逍遥」中村愿著、安野光雅画

安野光雅さんが2005年から四度の三国志の旅に出かけ、そこで93枚の絵を描いたということは有名かもしれません。 しかし、その一度に本書の本文を書いた中村さんが同行し、三国志について深く考えていたということは知られていないことでしょう。 その紀行に…

「内田樹の研究室」より「文化日報への寄稿『パンデミックとその後の世界』」

内田樹さんのブログ「研究室」ですが、韓国の「文化日報」というメディアからの依頼で「パンデミックとその後の世界」という文章を書いたので、そちらにも掲載しておくということです。 blog.tatsuru.com内田さんは最近も多くの本を韓国で出版されていますの…

「世界の魚をおいしく食べる」野村祐三著

現在では食卓にのぼる魚のほとんどは輸入したものだということはよく知られていることでしょう。 その魚種は日本で知られていたものと少し違うということも以前から問題になることもあり、分類上は少し違うものを日本名に合わせて表示してしまったということ…

神戸市の小学校でコロナウイルスクラスター発生、「3密はないはず」でも。

神戸市の小学校でコロナウイルス集団感染が発生し、生徒20名教員3名が感染したそうです。 しかし、学校側では「3密を避ける対策はやっていた」としています。 www.kobe-np.co.jpどうせこのリンクはすぐ切れるでしょうから、中身も少し引用しておきます。 市…

「選挙の基礎的研究」宮野勝編著

選挙というもので政治体制が決まるという、民主主義の大本とも言えるのですが、その実効性、公正さなどなど、はっきりしているとは言えないと感じています。 そういった点を描いている本かと思いましたが、この本は中央大学の政治学の教授である宮野さんとお…

「デジタル庁」という名前の違和感

菅内閣の目玉と言ってはあまりにも情けない「デジタル庁創設」という話ですが、中身には今のところケチを付けるほどではありません。 ただし、どうも「デジタル」という用語の使い方に違和感があります。 これまでは「IT化」という言葉がよく使われていまし…

田中宇さんの「国際ニュース解説」より、「安倍から菅への交代の意味」

田中宇さんの「国際ニュース解説」はいつも参考にさせて頂いています。 その深遠な?裏読みは「ほんとかいな」と思わせるものもありますが、どうもそれに近いのが真実ではと感じることも多いものです。 さて、そこで今回論じられているのが「安倍から菅への…

「敵基地攻撃」用ミサイルはアメリカの中距離ミサイル、賀茂川耕助さんのところで正解発表

安倍前首相(こう書けるのを待ち望んでいたけど、そうなっても全然状況は良くなっていない)が異様に執着していた「敵基地攻撃能力」ですが、そのミサイルは自国開発するのかどうかと思っていました。 sohujojo.hatenablog.com しかし、「賀茂川耕助のブログ…

「『戦争体験』の戦後史」福間良明著

「戦争体験」といっても現在では高齢者でも戦争時にはせいぜい子供だったということで、戦争の全体像を掴むことは難しくなりました。 しかし、戦後すぐから戦争体験を語る人は居たものの、やはり様々な要因でそこには人により大きな違いがあり、また周囲の想…

菅政権なんて無視しておこうと思ったけれど、やっぱり批判開始

ご主人様の急な病(これも怪しいけれど)で急遽あとを継いだ中継ぎ短期の番頭政権など、無視しておけばすぐに終わると思っていましたが、数々変なことを言い出していることもあり、逍遥さんのところでも「自助・共助・公助」発言について書かれていたりとい…

COVID-19ワクチンはいつ供給できるのか、トランプとCDCで全く違う意見

世界各国で新型コロナウイルス(COVID-19)に対するワクチンの開発が進められていますが、アメリカではトランプ大統領がこの先3-4週間で供給できると言明したのに対し、CDC(アメリカ疾病センター)のレッドフィールド所長は国民への提供は来年半ば以降であ…

ブラックジョーク? 「健康食品を買ってポイントを貯めて医療機関支払いに使う」ツイッターで松永和紀さんが指摘

食品関係に強い科学評論家の松永和紀さんが、ツイッターに投稿していたものです。 ニュースで見かけたことに一言付け加えていました。 元のニュースの記事を見ると、三井物産を中心として食品メーカーなどが組んで、機能性表示食品などの購入でポイントを付…

「ビジュアル パンデミック・マップ」サンドラ・ヘンペル著

今回のコロナウイルス感染の広がりも世界に大きな影響を与えていますが、人類の歴史ではこれまでにも何度も社会を揺るがすような感染症の広がり、パンデミックというものが起きていました。 そのパンデミックを記した書物は数多いのですが、本書の目新しいと…

夢の話「不条理夢:鉄道駅の乗り換え不便なところを回る旅」

私の見る夢の大半は、これまでの仕事や学校でミスをしたり対人関係でつまづいたりといった悔いの残ることをなぞるようなものなのですが、時折「何が何だかさっぱりわからない不条理」の夢を見ることがあります。 今回もそういうものでした。 鉄道の路線が交…

田舎ドライバーの特性?危険運転数々。

現住の熊本県南田舎町で、時々散歩で町中を歩きますが、しょっちゅう周囲の車のとんでもない走り方で命の危険にさらされています。 いささか腹に据えかねることもありましたので、この辺で「田舎ドライバーの特性」というものをまとめておきます。 なお、こ…

修学旅行延期

小学校の修学旅行実施の季節ですが、延期が決まった学校が熊本では3割にのぼるそうです。 また、実施のところでも通常はこの辺の小学校では長崎周辺が目的地の場合が多いのですが、県内に行くことになったところもあるようです。 中学は12月が多いそうですが…