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爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1168 米ロの対立劇化

トランプ次期大統領がプーチンロシア大統領とエールの送り合いをしているなどという他愛もないことは報道されていますが、本当は現在は米ロ関係は最悪というのが賀茂川さんの指摘です。 kamogawakosuke.info 欧米や日本の報道機関はロシアの軍備増強がその原…

「拉致被害者を見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」蓮池透著

なんとも刺激的な題名ですが、著者はあの北朝鮮拉致事件の被害者で2002年に小泉純一郎の北朝鮮訪問と平壌宣言のあと帰国した蓮池薫さんの実兄です。 本書はその拉致被害者家族としてのこれまでの経験、そしてそれをめぐる政治家や官僚たちの動きなどを記して…

「アベノミクス崩壊 その原因を問う」牧野富夫編著

編著者の牧野さんは日本大学名誉教授にして労働総合研究所顧問、したがって、全労連の思想と共通のものが多いのでしょう。 本書はアベノミクスと呼ばれる安倍政権の経済政策などがほぼ崩壊に直面しているとしてその原因を論じるというものです。 牧野さん他…

TPP審議特別国会なんていう番組を嫌々ながら見てしまった

月1回病院に通って薬を貰っているのですが、ちょうど昨日行ってきました。 病院の待合室ではテレビが映されているのですが、いつもの民放の他愛ない番組ではなく、なぜかNHKの国会中継が流れていました。 しかもなぜか昨日は先客が多く、しばらくのあいだ見…

トランプ大統領のアメリカと日本の現状

実際にトランプが大統領選挙で当選という事態に至り、狼狽していると言える状態なのが日本の政府や経済界、マスコミです。 これまでの彼の言動からアメリカが保護主義に陥り、世界経済への悪影響を危ぶむと言ったところが大体の反応でしょうか。 business.ni…

トランプがアメリカ大統領選を制す 世界はさらに流動的に

もしやと思っていたのですが、実際にトランプが大統領選を制してしまいました。 まあクリントン優勢の情勢分析と言ってもほんの数%でしかなく、アメリカも日本同様世論調査の精度は落ちている状況ですから、それほどの驚きはありませんでした。 しかし、そ…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1166 どうなる米大統領選

いよいよ投票が迫っているアメリカ大統領選についての賀茂川耕助さんのブログです。 kamogawakosuke.info 報道でも両候補の支持は拮抗しておりどちらに転ぶか予断を許さない状況のようです。 賀茂川さんの指摘のように、トランプ候補はその過激発言などのマ…

日銀黒田総裁、物価上昇率2%目標実現をさらに先送り いつまでこんな馬鹿なことを続けさせるのか

日銀の黒田総裁は物価上昇率2%実現という、彼の就任以来の目標を2018年以降にさらに先延ばししたそうです。 toyokeizai.net 日銀の目標として物価上昇率などを定めること自体、しょうもないものでどうかと思いますが、それにしても黒田総裁の思惑がすべて…

「ヒトラーの経済政策 世界恐慌からの奇跡的な復興」武田知弘著

ヒトラー、ナチスといえばその侵略戦争とユダヤ人などの虐殺といったマイナスイメージばかりが強いのですが、その政権奪取の過程は民主的な選挙によって行われたというところは知られている方でしょう。 しかし、それがどのようなものだったのか、これもイメ…

「永続敗戦論 戦後日本の核心」白井聡著

2013年に出版され、大きな話題になったということですが、全然知りませんでした。 たまたま図書館にあった、小川仁志さんの「脱永続敗戦論」という本を読み、それで初めて元の「永続敗戦論」の存在を知ったという、迂闊さです。 「脱永続敗戦論 民主主義を知…

加工食品の原産地表示義務付け FOOCOM.NET解説より

FOOCOM.NET解説によれば、加工食品の原料原産地表示に関する検討会の報告書につながる事務局案が10月5日に出されたそうです。 www.foocom.net このまま行けば、全加工食品には原料原産地の表示が義務付けられるということになります。 しかし、この解説に見…

「イスラム国の正体」黒井文太郎著

本書は2014年12月出版、イスラム国はその年6月にイラク第2の都市モスルを制圧し、アメリカなどの空爆などを受けてもまだかなりの勢力を保っていた時でした。 しかし、その後も徐々に勢力範囲を狭めながらも支配地域を維持しており、さらにヨーロッパ…

「教科書が教えられない政治学」土屋彰久著

政治についての言葉を一つ見開き2ページで解説するという体裁ですが、その内容は非常に辛辣であり、日本の政治の現況を批判的に捉えています。 このような書き方ができるのはジャーナリストか作家かと思いましたが、著者の土屋さんは政治学者ということで、…

”賀茂川耕助のブログを読んで” No.1163 アメリカのシンクタンク

賀茂川さんのブログ、今回は「アメリカのシンクタンク」と題しています。 kamogawakosuke.info 日本でシンクタンクというと記事中にもあるように銀行などが作ってどうでも良いようなことを言っているだけというイメージが?あります(私だけ?)が、アメリカ…

「アメリカが日本にひた隠す日米同盟の真実」ベンジャミン・フルフォード著

著者はカナダ出身で日本にやってきて数々のジャーナリズム活動を行い、現在は日本に帰化しているようです。 どうやら各種の「陰謀論」による著述を盛んにしているようで、まあ一般的にはゲテモノ扱いかもしれません。 しかし、この本を読む限りではかなり真…

「脱衆愚国家日本 アメリカ型民主主義に潜む悪をえぐる」中西眞彦著

著者の中西氏は配管工業の中小企業の経営者として社業を拡大し、その後中小企業出身者としては初めて東京商工会議所の副会頭となり、さらに政府税調委員などを歴任されています。 まあ文句無しに有能な経営者であり「エラい」人なんでしょうが、だからと言っ…

「湾岸産油国 レンティア国家のゆくえ」松尾昌樹著

湾岸産油国というと、クウェイト(クウェートではないそうです)、カタル(カタール)、バハレーン(バーレーン)、UAE(アラブ首長国連邦)、オマーンを指します。 これら5国はいずれも君主制であり、石油の産出国で石油代金で国家運営をしています。 著者…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1161 日米同盟から中ロ連合へ

賀茂川さんの今回の指摘は、世界は確実に「日米同盟」から「中ロ連合」へ動き出しているというものです。 kamogawakosuke.info 中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)は日本・アメリカは参加しないもののロシアやヨーロッパ各国も参加し、アジア開発銀行…

「21世紀 地政学入門」船橋洋一著

地政学といってもあまり内容がすぐには思い浮かばないでしょうが、WIKIPEDIAの定義によれば、 ”地政学とは地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を巨視的な視点で研究するものである。 イギリス、ドイツ、アメリカ合衆国等で国家戦略に科…

「政治主導VS.官僚支配 自民政権・民主政権 政官20年闘争の内幕」信田智人著

民主党政権では官僚支配の一掃ということに力が入れられ、様々な方策が取られましたが、結果的には官僚機構を崩し政治の遂行を阻害するだけのものになってしまいました。 また、見方によっては危機感を覚えた官僚の総反撃を喰らい、没落を早めたとも言えます…

「東京消滅 介護破綻と地方移住」増田寛也編著

著者の増田さんといえばこの間の東京都知事選に自公推薦で立候補したものの、小池さんに大差で負けてしまった人です。 しかし、本書を読めばやはりこの人が都知事にはふさわしかったのではないかと思わせるものがあります。 日本創生会議という、民間のもの…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1158 組織票と無党派層の選挙

賀茂川さんのブログ、参議院選挙についてです。 kamogawakosuke.info新たに選挙権を獲得した19歳の有権者の投票率は40%に満たなかったそうです。 とはいえ、全体の投票率は54%、ただ単に習慣的に投票する人と一緒にはできませんが。 問題はもちろん、…

「監視カメラは何を見ているのか」大谷明宏著

著者の大谷さんは新聞記者を経てフリーのジャーナリストとして活躍されている方で、テレビでもお見かけしたことがあります。 監視カメラ(防犯カメラと言われることが多いが、本書では防犯の機能は限られていて政府権力の監視の意味が強いとしてこう呼ばれる…

「聞かないマスコミ 答えない政治家」池上彰著

テレビ番組出演が多い池上さんですが、元々はNHKの社会部記者で取材活動も長くやってきたそうです。 池上さんは2012年の衆議院議員選挙の開票の際、テレビ東京の選挙特番の司会を担当したそうです。 その時の反響は大きく、高く評価されたそうです。 と…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1157 加速するアベノミクス

賀茂川耕助さんの言うことですから、「加速するアベノミクス」などという表題でも、もちろん提灯持ち記事ではありません。 kamogawakosuke.info主題は年金基金運用基金(GPIF)の運用成績の巨額の赤字です。 2015年度の赤字額がなんと5兆5千億円とか。 しか…

「家族の衰退が招く未来」山田昌宏、塚崎公義著

経済の停滞が長く続いており、その出口はなかなか見えないものになっています。 また、「家族」というものの変質も大きな社会問題化となっており、その実態や影響が不安視されるところです。 しかし、経済学者と社会学者というものは学問の分野が相当異なる…

東京都知事選挙は脱政党の表れ

東京都の新知事に小池百合子氏が当選して2日が経ちましたが、テレビ番組ではまだそれに関する報道が相次いでいます。 自民党は公認候補として増田氏を立てたために、所属議員などが小池氏を応援することは厳しく禁じたようです。 しかし、それが思いもよらぬ…

「ヘイトスピーチとたたかう!」有田芳生著

ヘイトスピーチという、人種差別的発言を繰り返すデモが問題になり長くその対策ができずに放置されてきたのですが、ようやく今年2016年5月になりヘイトスピーチ規制法(正式名称は書く気もしない)が成立しました。 その法律にはかなりの問題点を含むと…

「民意のつくられかた」斎藤貴男著

さまざまな政策を進めるために世論調査により国民の声を聞くということはよく行われることですが、その世論調査の手法自体かなり誘導的なものもあり問題を含むものです。 しかし、本書で扱っているのはそれ以前「世論(民意)というものはかなり恣意的に誘導…

経済対策に補正予算28兆円 これもまだアベノミクスなの 

どこから金を出すつもりか知らないけれど、経済対策に28兆円だそうです。 アベノミクスっていうのは最初からうさんくさいと思っていたけれど、それでも大規模な金融緩和と産業振興政策で経済の自律的な発展を狙ったんでしょう。 それが28兆円の国費投入って…

「アメリカに潰された政治家たち」孫崎享著

一部の人からは忌み嫌われている孫崎さんの本ですが、かなり真実に近いものを含んでいるように思います。 本書は戦後の政治の中で、アメリカからの自主独立を目指したために潰されてしまった政治家について書かれています。 詳述されているのは、岸信介、田…

「昔、革命的だったお父さんたちへ 団塊世代の登場と終焉」林信吾、葛岡智恭著

団塊世代というと終戦後のベビーブームで産まれた1946年から48年頃誕生の人々で、その3年間だけでおよそ800万人と言われています。 戦後の政治や文化の激動の様々な舞台では、その団塊世代の人たちが多く関わってきました。 それは良い方向ばかりではなくか…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1156軍産複合体の危険性

アメリカの大統領選挙では共和党の候補者に選ばれたトランプ氏の方ばかりが騒がれていますが、やはりこのまま行けば大統領になる可能性が高いのは民主党のヒラリークリントンでしょう。 しかし、そのうわべの印象はどうであれ、クリントンの方が世界を戦争に…

ソフトバンクが超大型企業買収 やはりトリクルダウンなんてあるはずもない

ソフトバンクがイギリスの半導体企業のARMホールディングスを3.3兆円で買収するというニュースが流れました。 ソフトバンク「史上最高3.3兆円買収」の賭け | インターネット | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 まあネットでは携帯料金下げろとの声…

食料自給率 その虚像と実像

最近よく拝見しているブログを書いている方が「食料自給率に関心あり」ということだったので、自分でもややあやふやなところがあったこともあり、改めて調べなおしてみました。 食料自給率の数値としてよく上がってくる「40%」というのがありますが、これ…

「アメリカの経済政策 強さは持続できるのか」中尾武彦著

著者は大蔵省官僚から財務官まで勤め、現在はアジア開発銀行総裁という要職を歴任している人です。 本書は2007年にアメリカの日本大使館公使から戻る寸前に書かれたということで、アメリカではサブプライムローン問題が発覚した直後でした。 それがリー…

日経BPネットにて、経済コンサルタント小宮一慶さんが「参院選後日本はデフレになる」という記事

(もう政治関係の発言は止めてしまおうとも思ったのですが、やはり黙っていられない状況です。少しは思考力の残っている人も居るでしょうからその人達に向けた発信は続けましょうか) 日経BPネットの記事に、経済コンサルタントの小宮一慶さんが「参院選後日…

参議院議員選挙 投票に行ってきました

まったく政策に共感できない候補者に投票する気も出ないことが多い選挙ですが、今回は現政権のあまりの悪辣振りになんとかストップをかけたいという願望のみで選挙に行ってまいりました。 その主張にはほとんど支持できないものばかりという野党候補者ですが…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1154 米中戦争で日本は戦場となる

賀茂川さんのブログ最新記事は米中戦争の可能性についてです。 kamogawakosuke.info 同様の内容をこのブログでも半年ほど前に書いておりました。 sohujojo.hatenablog.com 賀茂川さんの危惧の通り、アメリカと中国の緊張は高まっており、尖閣諸島などでの軍…

「凡庸という悪魔 21世紀の全体主義」藤井聡著

著者は土木工学を専攻し都市社会工学の大学教授を勤めながら、公共政策に関する社会科学全般に興味の対象を広げていったという方です。 そのため、本書も工学的なものとはまったく縁のない社会科学的な考察についてのものとなっています。 著者は都市工学の…

参議院選各党公約、エネルギー政策で各党の意見が別れると言っても全党が「再生エネルギー」頼り

参議院議員選挙まで1週間あまりとなりましたが、報道によれば「エネルギー政策は公約が割れる」とあります。 www.jiji.com しかし、あくまでも「割れる」というのは原発に関する部分であり、どの党もみな「再生エネルギー推進」であるのは判で押したように同…

「パロティングが招く危機 メディアが培養する世論」石川旺著

パロティングとはparrot(オウム)より生まれた言葉で、他人の意見をそのまましゃべって自分の意見のように見せることのようです。 著者の石川さんはこの本の出版時には上智大学の新聞学科教授ということですが、政治姿勢は反政府反権力というもののようです…

イギリスがEU離脱 国民投票の結果

僅差ですがイギリスのEU離脱派が残留派を上回り離脱が決まりました。 結果速報の報道では、そのたびごとに為替相場と株式が乱高下でしたが、これで当分は株式市場低迷、円高相場となるのかもしれません。 実際、どのような変化が起きるのかというのは想像を…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1152パナマ文書

賀茂川耕助さんのブログの最新記事は、多くの政財界要人や大企業が租税回避のための法人を置くなどした記録を公表したパナマ文書についてのものです。 No. 1152 パナマ文書 | 耕助のブログ いつもながらコンパクトにまとめられたブログ記事ですが、先進国の…

またも選挙用の顔 首相遊説で改憲についてまったく語らない

すでに事実上の参議院選挙遊説に入っている安倍首相は、その演説の中ではほとんどが経済政策についてのみ語り、改憲に関してはまったく触れていないということが毎日新聞の社説に報じられています。 mainichi.jp経済が最大の争点であるのでそれを強調してい…

「資本主義の終焉と歴史の危機:再読」水野和夫著

水野さんのこの本はちょうど1年ほど前に読み、大きな衝撃を受けました。 その時の書評にはかなりのスペースを割き書き込んでいます。 「資本主義の終焉と歴史の危機」水野和夫著 - 爽風上々のブログ 1年前には長く続いたゼロ金利政策を疑問に思い、何かそ…

「小国主義 日本の近代を読みなおす」田中彰著

明治維新後に当時の政府の主要メンバーを米英に派遣した岩倉使節団というものがあったということは歴史の知識として知っていましたが、その派遣報告「特命全権大使米欧回覧実記」というものを、本書著者は研究の対象としてきました。 その中には当時のイギリ…

安保法制 自衛隊の海外派遣した場合の問題点

自衛隊の戦闘を伴う海外派遣が現実のものとなりそうな状況になる中で、毎日新聞に気になる記事が出ていました。 mainichi.jp戦場に赴くということは当然のことながら隊員の死亡、負傷といった自体も現実のものとなるでしょう。 しかし、どうも日本の自衛隊で…

「2時間でわかる 問題なニッポン」鳥越俊太郎著

現代ニュース用語(それが出版時の2007年当時のだというのが、いつもながら古い本ばかりの市立図書館の辛さなんですが)を取り上げて、ジャーナリスト(と呼ばれるのは本人はお嫌いだそうで、”ニュースの職人”と自称しているそうですが)の鳥越俊太郎さんが…

オバマ来日報道で「環境問題を考える」の近藤邦明さんが適切な論評

「環境問題を考える」というサイトで以前から二酸化炭素温暖化説を痛烈に批判されてきた近藤邦明さんですが、最近は政治問題についての論評の方に切れ味があるようです。 今回のサミットに伴うアメリカのオバマ大統領の来日と広島訪問について批判をしていま…