日経平均株価がバブル期につけた史上最高値を更新したというニュースが流れました。
しかし喜んでいるように見えるのは証券会社やごく一部の投資家(賭博と言った方がよいかも)だけで、経済専門家も冷ややかなように感じます。
実体経済との関りがどうのこうのとも解説していますが、そんなものは無いということは分かり切ったことで、今更言われても白けるだけです。
かつてのバブル経済との違いを解説する向きもありますが、これも的外れ、今の状況が世間の大方の情勢とは何の関係もないことがさらに明白になるばかりです。
ただ、これを明確に言ってしまうとそれを手法として使ったアベノミクスのごまかしが明らかになるので言いづらいのか。
この株価上昇は何人かの専門家が指摘するように、海外投資家それも中国経済の悪化で中国市場から逃れてきた中国人の金によるものだというのは、ほぼ間違いないことでしょう。
それならば、また少しの情勢変化であっという間に資金が引き上げられ相場も下落というのも十分に考えられるところです。
その時に狼狽売りという事態に陥らないためにも、今は冷静に見ることが必要なのでしょう。
それにしても、年寄りにとっては「この前のバブル」「今のバブル」どれも似たように見えます。
「この前のバブル」の時は急激な円高もあったため、輸入商品の価格下落というものがあり実生活も相当変わりました。
「今のバブル」では逆に円安で輸入品の高騰となり、現在では輸入品比率が非常に高いためにこれも実生活圧迫がひどいものです。
まあどちらにせよ、貯蓄も投資も何の関係もない貧乏人にとっては迷惑な話です。