岸田がやむに已まれず公開での開催に踏み切った政治倫理審査会ですが、予想通り全く不毛の答弁に終始しました。
news.yahoo.co.jp安倍派事務総長経験者たちですが、皆「知らぬ存ぜぬ」、「会長(死人に口なし)と事務職員に任せた」とだけ話すばかりです。
「知らなかった」こと自体が大変なことだという認識は全く無いようです。
これではこの審査会を開いたことが逆に政治不信を強めただけとなりそうです。
フィードバックを貰い裏金にした議員たちの弁明でも「秘書が秘書が」の連発で、このためにも連座制の強化をという声が出ています。
しかしこんなものは連座制などと言うことを持ち出さなくても、「管理責任の欠如」を問題化すればよいだけででしょう。
政治家の事務所というものの組織としての存在は、もちろん代表である議員本人に責任が集中するのは当然です。
その重要な責務はその組織内にコンプライアンスに反する行為がないことを確実にするということですが、それすらできないのはどうか。
民間企業であれば、その社長が「社内で起きたことも知りませんでした」などと言ったらその時点でその人間の経済人、社会人としての資格は完全に失われたも同然です。
だからこそ社内で大きな事件があれば責任者はその重さに応じて辞任などの対応をとらなければなりません。
政治家の事務所なるものは、政治家本人が責任を取るものではないのでしょうか。
もう前時代の大名家のような感覚でしかないのでしょう。
殿様には何も知らせずに家臣たちが勝手気まま。
前時代の遺物は早く消えてしまってほしいものです。