爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

エネルギー文明論

太陽光発電のエネルギーペイバックタイムが3年とは本当か 近藤邦明さんの「環境問題を考える」で考証

エネルギーペイバックタイム(EPT) (またはEPR(エネルギープロフィットレシオ)というのは、太陽光発電のようなエネルギー変換装置の能力を評価し、その真の経済性を測るための基本的な性質で非常に重要な数値なのですが、これがどうやらいい加減な算出方…

私の目指す日本 政治とはそれを作り出すもの

私はこのブログで、日頃から政権批判を続けておりますが、政治のあるべき姿というものを主張することはあまりありません。 そのため、もしかしたら「批判だけで対案を持たないのではないか」と疑惑を持たれているのではないかという恐れを抱いております。 …

経済成長は本当に不可能なのか 広い視野でGWP(全世界総生産)を考えれば見えてくる

いつものことながら、歩きながら考えると良い考えが浮かぶとあって少し散歩しながら考えてきました。田舎の良さで考えながら歩いても安全なのが良いところです。 ★経済成長が可能かどうかの議論に抜けていたもの これまでも経済成長というものが本当にいつま…

エネルギー消費の増大を伴わずに経済成長ができるのか

世界の主要国ではどこも経済状況が沈滞しており、それを上向かせようとして様々な方策を実施しています。 日本ではまた懲りもせず巨額の国費投入による消費増大に頼るようで、将来のことなど何にも考えていない為政者を持つという不幸な状態になっています。…

エネルギー使用量半減のための社会改革 7 運輸交通の問題

エネルギーの供給不安に対応できる強靭社会の確立のためにエネルギー使用量を計画的に半減するための施策について考察していますが、産業全般の存続については基本的にはエネルギーの桁違いの削減ができないものは続けられないといことで対応するしかないで…

エネルギー使用量半減のための社会改革 6 産業はどうなるのか

エネルギーを使用削減しなければいけないという点を資源の観点からここまで述べてきましたが、実際にそれを進めようとすれば現在の社会経済をどうするのかということを考えていかなければなりません。 特に、「産業をどうするか」というのは大問題です。 こ…

エネルギー使用量半減のための社会改革 5 その他のエネルギー

石油は半減以上に減らすとしても他のエネルギーはそのままというわけには行きません。どのようなものを残していくかという点は重要な事です。 石炭は石油・天然ガスよりは残存量が多いと考えられています。しかし、石炭もその質のばらつきは石油以上に激しく…

エネルギー使用量半減のための社会改革 4 石油をどうするか

前述のとおり、石油は様々な用途に使われておりそれが現代社会を形作っているといえます。 少し前の数字ですが、2005年度の資源エネルギー庁統計によれば、発電部門12%、運輸部門35%、民生部門17%、化学工業原料15%、製造業14%などの比率…

エネルギー使用量半減のための社会改革 3 エネルギー構成

エネルギー使用量を総計で表す場合に原油換算ということもよく行われますが、実際はその内容は様々なものを含んでいます。 資源エネルギー庁の資料によれば、2010年度の供給総量21.1(10の18ジュール)の内訳は、石油が40.0%、石炭が22.6%、天然ガスが19.2…

エネルギー消費量半減のための社会改革 2 実際の数値目標

エネルギー使用量削減の目標としてとりあえず半減としました。 もちろん100年、200年先というスパンで見ていけばそのような程度では足りずに桁違いに削減する必要があるのでしょうが、とにかく削減の方向性を作っていくだけでも始めないことには安定化…

エネルギー消費量半減のための社会改革 1

地球温暖化防止のために化石燃料使用量を削減するとか、原発の危険性回避のために廃止とか、エネルギーに関わる問題は山積していますが、それについての意識が高まっているようです。 しかし、それを実現するための方策として挙げられているものは再生可能エ…

COP21で安倍首相が恥さらし演説

パリで厳戒態勢の中開かれているCOP21の首脳演説で、安倍首相が演説をしたそうです。 まあ、各国首脳もひどい内容の演説ばかりですので、それほど目立たなかったかもしれませんが、(そもそもほとんど日本の演説に興味を持つ人も少ないでしょうが)それにし…

石炭火力発電の輸出規制って何。

OECDで石炭火力発電所の輸出に対する融資を規制するということで合意したそうです。 アメリカなどが(!)なんと二酸化炭素発生量の多い石炭火力発電所の途上国への建設に反対してこのような規制をするということになったそうですが、意図が見え見えです。 …

原発を廃止するということはどういうことか その理由

川内原発の再稼働をうけ、その危険性を強調して原発廃止を訴える意見が大きく流れています。 しかしその具体的な方向を示すことができるものはほとんどなく、推進派側からの「経済が縮小しても良いのか」という反論に答えることができるものはありません。こ…

もう一度かつての選挙公約を思い出して

やりたい放題の安倍政権ですが、今の政権の原点は2012年の衆議院選挙です。 その際の各党公約は今でも参照できます。(例えば http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/commitment/) 当時の政権党は民主党でしたのでそれが一番最初に載っているのが…

川内原発再稼働の報道のあまりにも底の浅いこと

昨日の川内原発の再稼働について、我が家のとっている今朝の新聞(全国紙では売れていないM紙)かなりの紙面を割いて報道していますが、基本的にはかなり批判的な姿勢のようです。おそらくY紙S紙では扱いは相当違うでしょう。しかし、その論拠というものが、…

エネルギー文明論「石油が減耗すればプラスチックはどうする」

最近の石油用途の割合では石油化学原料(プラスチックだけとは限りませんが)は20%程度を占めているということです。 エネルギー源、燃料としての石油の重要性については何度も触れましたが、石油は化学工業の原料としての役割も非常に大きなものです。 …

エネルギー文明論「明治維新のエネルギーとのかかわり」

普段はテレビドラマなどはほとんど見ないのですが、NHKの大河ドラマだけは今年も見ています。吉田松陰の妹が主役ということで、松下村塾の塾生も多数出ており、史実とは異なりイケメンばかりなのは仕方のないことですが、その主要メンバーはほとんど明治維新…

エネルギー文明論「再生可能エネルギーとは」

再生可能エネルギーという言葉ばかりが独り歩きし、なにやら怪しい雰囲気すら漂わせる今日この頃です。まず、「エネルギーが再生する」ということはありません。現在利用可能なエネルギーというものは、太陽の核融合反応によって発生するもの、地球の内部に…

エネルギー文明論「石油無機生成説について」

石油と言うものは通常は古代の生物の産物が地中に埋もれて長い年月を経て複雑な炭化水素の混合物となったと考えられていますが、中には生物活動にはよらず無機化学反応でできたと考える研究者もいます。 彼らの研究は決して簡単に否定できるようなものではな…

エネルギー文明論「資源制約はどこに現れるか 自動車の場合」

自動車などの交通手段での資源制約はもちろん燃料が一番早く表れるだろうと思っていましたが、どうもそれよりも早く他の資源で欠乏が起こるのかもと考えるようになりました。いずれは石油資源の高騰で自動車への使用が難しくなるとは考えていますが、近い将…

エネルギー文明論「環境倫理学に触れて」

ごく最近、”環境倫理学とはなにか”という本を読んだことは読書記録にも書きましたが、そこに展開されているものはこのエネルギー文明論でも書いてきた内容と非常に似たものでした。 ただし、その重点を置いている点で見ると若干の違いはあるようです。 環境…

エネルギー文明論「石油は枯渇するのか、代替エネルギーは その2」

その1では原子力発電しか取り上げませんでしたので、その他のエネルギー源を評したいと思います。とはいってもEPRの具体的な数値を上げるだけの知識はありませんので、必要であれば「もったいない学会」のホームページや、もったいない学会会長の石井吉徳さ…

エネルギー文明論「石油は枯渇するのか、代替エネルギーは その1」

そこそこ科学的な考え方をする人でも勘違いをしていることが多いのが、「石油が枯渇する」です。 そもそも「石油が枯渇する」とはどういった状態と考えてこの言葉を使っているのでしょうか。 現在普通に得られているような原油が得られなくなるということを…

エネルギー文明論「化石燃料5つの大罪」

現代文明が化石燃料のエネルギーに依存しているということは誰にでも分かることでしょう。 しかし、それは実は人類の生存を脅かす道に真直ぐに導くものであったと言わざるを得ません。化石燃料の大罪とはなんでしょう。 ①その一つは「資本主義と科学技術の大…

脱石油をしなければならない理由

脱原発という声は政財界では消えているものの、一般国民の間では決して低くなることは無く、今でこそまとまったものとなることはないもののいずれ時が来れば形になって現れるものと思います。 その理由は単純なものです。「事故が起きれば怖ろしいことになる…

エネルギー文明論「経済成長とは」

エネルギー依存と言える状態になってからの人類の文明は大きく発展してきました。当然ながらその間の「経済成長」というものも大きなものでしたが、その当時の感覚のまま今でも経済成長至上の考え方が広く世界全体を覆っているようです。 経済成長は資本主義…

エネルギー文明論「エネルギー依存文明の終焉と現代資本主義の暴走」

これまでも現代の文明がエネルギーに過度に依存しており、エネルギー供給の不安により極めて不安定になり文明の破綻も有得るという話は何度もしてきたかと思います。 日本におけるバブル破綻のあともアメリカのサブプライムローン破綻、リーマンショックなど…

エネルギー文明論「もしも石油が身近になかったら現代文明はどうなっていたか」

久し振りのエネルギー文明論登板です。しかし、それほど考えがまとまっているわけではなく、また具体的なデータもありません。現代文明は石油をはじめとする化石燃料に依存しており、その供給量によって文明の命運も左右されるほどになっているとはこれまで…

エネルギー文明論「ガソリン価格が10倍になったら 家庭生活」

ガソリン価格が高騰し、夏休みの帰省や行楽に影響などといったニュースは流れますが、これが最高値とは限りません。いや、さらに高騰は続くと考えた方が良いでしょう。 その価格が今の10倍になったら、これは荒唐無稽な話でしょうか。 現在はリッターあたり1…