爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

インターネットエクスプローラー(IE)のサポート終了

Webブラウザーの定番として長く使われてきたインターネットエクスプローラ(IE)のがサポートが終了するそうです。 www.itmedia.co.jp 私自身は家庭ではずっとFirefoxを使っていましたが、会社などではIEも使っており、懐かしい気持ちもありますが、まあ時の…

「おにぎりの文化史」横浜市歴史博物館監修

米離れなどと言われていても、おにぎりの販売数はかなりの数に上っています。 現代日本でも重要な食形態であるおにぎりですが、その歴史についても考えていくと色々とありそうです。 横浜市歴史博物館では2014年に企画展「大おにぎり展 出土資料からみた穀物…

キッシンジャーの発言に注目が集まる。

相変わらず日本のニュースではウクライナ軍健闘と伝えられていますが、それに反する話が取り上げられました。 アメリカ寄りの報道に疑問的な立場で書いている、賀茂川耕助さんの「賀茂川耕助のブログ」です。 それが以下の「キッシンジャーの言う通りだ」な…

「空の中」有川浩著

設定から何からバリバリのSF小説なのですが、登場人物がやけに若者ばかり、主人公の高校生男女には恋愛感情もあるというもので、どうしてなのかなと思ったら著者あとがきによれば出版社の意向をおもんばかり、こういった設定で書いてしまったということでし…

円安、物価高、じわじわと危機が迫る。

1ドル135円台と、1998年以来24年ぶりの円安になったということです。 news.yahoo.co.jp ウクライナ侵攻以降の石油などの高騰、さらに小麦類をはじめとする食糧高騰に加え、円安により輸入品の価格も上昇し、次々と商品価格が値上げされる事態になっています…

「三国志読本」宮城谷昌光著

宮城谷さんは中国古代を題材とした小説を次々と発表されてきましたが、満を持して三国志に取り掛かり、この本を出版した2014年にはほぼその最終まで行き着いたところでした。 宮城谷さんもやはり三国志演義を最初に読み、中国の歴史に興味を持つようになった…

「日銀は国の子会社だから国の借金は心配無用」安倍元首相の認識はこんなものか。

安倍元首相がある会合で語った発言内容だそうです。 news.yahoo.co.jp そのポイントは記事によるとつぎのようなものです。 (1)「(政府の)1000兆円の借金の半分は日銀が(国債として)買っている」 (2)「日銀は政府の子会社」であり、それゆえ、 (3)「60年で(返…

「脱炭素化」を無理やり進めるとどういう事態になるのか。

脱炭素化という掛け声ばかりが高くなり、一見すると世界中がそちらに向かって走り出すかのように感じるかもしれません。 脱炭素化、すなわち石油や石炭などの化石燃料の使用を抑えるということ自体は積極的に進めることが必要なのですが、現在使われているこ…

緑茶で高血圧薬の効果が下がる?ちょっと気になる記事。

緑茶を飲むと高血圧薬の効果が下がるという研究結果が報告されたというニュースがありました。 高血圧で薬を2種類飲んでいる身としてはちょっと気になりました。 www.minyu-net.com 福島医大の三坂さんという方の研究報告で、降圧剤「ナドロール」を緑茶を日…

「主権者のいない国」白井聡著

「永続敗戦論」でも目を見張らせるような解析力と表現力を見せて頂いた白井さんですが、その最近の評論などをまとめたものがこの「主権者のいない国」です。 「永続敗戦論」よりさらに的確に鋭く政権の、そしてそれに投票し続ける日本国民の愚劣さを描写して…

「太陽光発電義務化」に反対するのは「ヘイト」なのか

東京都が打ち出した「太陽光発電住宅設置義務化」という暴挙に対し、ネットやユーチューブで反対の声が上がっているようですが、その反対を「ヘイト」だと断罪し切り捨てて進めるべきという意見を東大准教授という人が書いていました。 news.yahoo.co.jp ど…

「キッチハイク! 突撃!世界の晩ごはん」山本雅也著

「キッチハイク」とは「キッチン」を「ヒッチハイク」する。 すなわち家庭のご飯を食べさせてもらうというものです。 現在はそのWebサービスを立ち上げて活動している山本さんですが、その基となる経験を世界中でしてきたそうで、その記録を本にしてしまいま…

マスクをしていると熱中症になるのか、リスク学の観点から永井孝志さんのブログより。

早くも蒸し暑さが到来し、またコロナウイルス流行も少し落ち着いたように見えるからでしょうか、「熱中症のリスクがあるからマスクは外しても良いのか」といった話が聞かれるようになりました。 これについて、リスク学者永井孝志さんのブログで論じています…

「自分で考える集団的自衛権 若者と国家」柳澤協二著

書名には「集団的自衛権」が挙げられていますが、それだけに限った話ではなく、日本の政治体制や官僚の問題まで広く扱っています。 著者の柳澤さんは国家公務員として最初は防衛庁に入庁し、ずっと安全保障・危機管理を担当、官僚生活の最後には内閣官房副長…

今になって日銀黒田総裁の発言に反応、結局この日本は「身近な話題」にしか反応できない連中の集合体。

日銀の黒田総裁が、「家計は値上げを受け入れることができる」と発言したことに対し、多くの批判の声が殺到したということで黒田総裁は発言撤回したということです。 news.yahoo.co.jp しかし黒田のやってきたことのすべては日本経済を根本から揺るがせかね…

「コレモ日本語アルカ?」金水敏著

いわゆる「アルヨことば」、小説やドラマなどで外国人(特に中国人)を描く時に彼らにしゃべらせる言葉というものは、しばしば耳にしたので記憶に残っています。 しかし、実際の中国人がこのような言葉を話すということは、まずあり得ないことのようです。 …

「植物利用だから環境にやさしい」はちょっと違うのでは。

「環境に良いこと」を求めるというのが広く流行しているようですが、その意味を深く考えるということは行われているのでしょうか。 別にJALが嫌いだからと言った意味はありませんが、目についたので引用しておきます。 JALの機内食に、「環境にやさしい」と…

「戦争というもの」半藤一利著

半藤一利さんは昭和の歴史、特に戦争史を長く書き続けてきましたが昨年1月に亡くなりました。 この本はその前年、戦時中の軍人の言葉や流行したスローガンなど「戦時中の名言」とされる言葉についての随想を綴るという構想でまとめられたものですが、これが…

何が「新しい資本主義」、何が「骨太」、安倍に配慮だけの腰砕け政権。

岸田政権初めての経済財政基本方針「骨太の方針」を策定するにあたり、安倍元首相の意向だけを通すかのような姿勢になっているようです。 www.jiji.com 防衛費の大幅増は安倍のもっとも強く主張していたことですが、それもすんなり入りそうで、ちょうどウク…

「歎異抄」梅原真隆訳注

高校の日本史では必ず習ったはずの「歎異抄」ですが、短い文章とは言えその全文を読んだという人はほとんど居ないでしょう。 この本は原文とその解説、さらに現代語訳を付すというものですが、昭和29年に初版発行という本ですので、「現代語訳」といってもか…

ちょっと面白い?話。テレビドラマで喫煙シーンは出せないのか。

現在放送中のNHKの朝の連続テレビ小説で、1970年代の新聞社のシーンが出ていますが、そこで「史実と全く異なり」タバコを吸うシーンが全く出てこないということが話題になっているようです。 news.nifty.com 現在ではオフィスで喫煙などは考えられない状況な…

「内田樹の研究室」より「徒然草 訳者あとがき」

内田樹さんは池澤夏樹さんが「日本文学全30巻」を個人編集した際に徒然草の現代語訳を頼まれたそうです。 ちなみに酒井順子さんが「枕草子」、高橋源一郎さんが「方丈記」ということです。 文学研究の専門家ではないのですが、現代語訳ということで引き受け…

「公孫龍 巻二赤龍篇」宮城谷昌光著

中国戦国時代の諸子百家の中の名家を代表する公孫龍を描いた、宮城谷さんの新作です。 巻一は昨年読みましたが、なかなか巻二が出ないと思っていたところ、ようやく図書館の棚に並んだので早速借りてきて読みました。 公孫龍の生涯というものはあまり知られ…

夢の話「清酒作りの現場でトラブル発生」

私の見る夢には過去の会社員時代や学生時代の記憶をそのまま再現するようなものと、荒唐無稽な大活劇といったものとがあります。 ほとんどは昔の記憶なのですが、こちらはたいていは悪夢、起きた時にどっと疲れが出てしまうような夢です。 今回も会社勤めの…

「そもそも植物とは何か」フロランス・ビュルガ著

植物には知性があるとか、木々は会話しているといった主張をする人も居ます。 しかし実際は植物には感覚も知性もなく、動物とは全く異なる存在なのだということを強烈に主張している本です。 その前提となる社会現象がよく分からないので、何か不思議な主張…

熊本ローカルテレビCMではコンサートが目白押し

最近目立ってきたのがTVCMで歌手のコンサートの案内が次々と出てくることです。 熊本県内のテレビCMは県内情報が多く、またほぼ一つの文化圏と言えるので、もともと熊本市を中心としたコンサート案内も多いのですが、コロナ禍の間はコンサート開催が難…

「人口減少時代の都市」諸富徹著

日本は全体としてはすでに人口減少が進んでいますが、まだそれは地方の過疎地域のように思われているのかもしれません。 しかし、東京などの大都市であっても今後は人口が増加するわけではなく徐々に減少し始めます。 さらに高齢化も急激に進むようになりそ…

八代地方水田の田植えが盛り

うちの周辺はかなり家が建ってきたとはいえ、まだ水田もかなり残っています。 そこでの田植えが今最盛期となっています。 この田も半分は植えてまだ半分残っていますが、ここ数日のうちに済ませるのでしょう。 温暖な(というか暑すぎる)この地方で今が田植…

「地下水・湧水の疑問50」日本地下水学会編

日本地下水学会が成立60年を迎えられたそうですが、それを記念して会員の方たちが共同で一般の人々の地下水などに持つ疑問に答えるという形の本書をまとめたということです。 日本では降水量が非常に多いということもあり、河川などの表面水が豊富ですが、だ…

電話詐欺まだまだ猛威、熊本で4000万円を盗られる。

「電話でお金」詐欺がまだまだ猛威を奮っているようです。 熊本県内で70代の「高齢」女性(ちょっと引っかかる)が4000万円を騙し取られたということです。 kumanichi.com 自分の情報が漏洩しているという電話がかかり、それを信じて手続きをしたところ、今…