爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

夢の話「清酒作りの現場でトラブル発生」

私の見る夢には過去の会社員時代や学生時代の記憶をそのまま再現するようなものと、荒唐無稽な大活劇といったものとがあります。

ほとんどは昔の記憶なのですが、こちらはたいていは悪夢、起きた時にどっと疲れが出てしまうような夢です。

 

今回も会社勤めの時にあったような状況で、細部まで非常にリアルな夢でした。

 

私は酒造りの現場の管理職、課長です。

取引先(清酒原酒の納入先)用の仕込みが始まろうとしています。

相手方からの原料米を使う条件になっていて、それが到着しました。

これを使い麹を作り始める作業がスタートします。

なお、この日はどうやら休日、上司(社長・部長)は居らず私がその場では最上位です。

そして麹の仕込みが終わればその取引先に出張で出かける手はずになっていて、旅支度をした上での出社となっています。

 

原料米を洗い、蒸煮して種麹をふるという作業なのですが、まず最初に原料の確認をしなければなりません。

サンプリングをしてきて確認作業に入ります。

ところが、部下の係長が「異臭がする」と言い出します。

私も手に取って鼻を近づけますがよく分かりません。

かすかにコメの香以外の臭いもするようにも思いますが、それほど悪いとも思えません。

しかし他の係員も少しおかしいと言い出します。

とりあえず係長の意見に従って作業は中止、休日の上司には連絡を入れて私は出張に出ようとします。

ところがそこで思い当たったのが、「もしも仕込み中止なら出張に行く必要もない」ということでした。

そこで出発は取りやめ、私はさらに原料の試験を続けることにします。

 

原料の異臭が分かり難ければさらにサンプルを増やしそこから成分を抽出して濃縮し確認します。

部下たちはもう帰らせて自分一人でそれを行なおうとしています。

その作業の合間にもう一度原料米の臭いをかぐのですが、どうしても異臭などは感じられず米の香だけです。

 

頭をひねりながら、今後の対策をどうしよう、どうしようという結局はいつもの悪夢パターンとなりました。

 

さて、それでは恒例の「夢と現実の差」

ここでも何度も書いていますが、私は研究所で微生物の基礎研究をやった後、40代半ばで工場現場に転出し酒類製造にも関わりました。

実際にはほとんど焼酎製造だったのですが、一度だけ清酒も製造したことがあります。

そこでは管理職にもなったのですが、研究所育ちと言っても良い経歴から、ずっと現場たたき上げの部下には専門知識が及ばないということがしばしばありました。

それが今でも記憶に残るほどのトラウマだったのかもしれません。

なお、香と味とが酒類では重要なポイントですが、私はどうも鼻の感度が悪く人が香について言っていることが実感できないということもよくありました。

逆に舌の感度は人よりも優れていて、こちらでは私が分別できる味の差が人にはわからないということも頻発でした。

それで良かったかというと全然そうではなく、イライラ感が募ったものです。

 

取引先への出張というものたびたびあったことで、南九州一円車で走りました。

移動時間の方がはるかに長くかかるのですが、それでも実際に顔を出すということが重要なので行ったようです。

今となってはそれは懐かしい思い出です。

 

しかし、こんな仕事の悪夢はいつまで見るんだろう。