1ドル135円台と、1998年以来24年ぶりの円安になったということです。
ウクライナ侵攻以降の石油などの高騰、さらに小麦類をはじめとする食糧高騰に加え、円安により輸入品の価格も上昇し、次々と商品価格が値上げされる事態になっています。
しかし円安というものはどうやらアメリカと日本の金利差が拡大したためにドル買いが進行したためのようです。
アメリカでは非常に速いスピードでインフレが進行しているために、FRBは異例とも言える金利アップを次々と実施しているため、日本との差をどんどんと広げています。
そのため、いわゆる「円売りドル買い」がさらに拡大して円安を進めています。
しかし日銀は「円安を憂慮する」と口では言うものの何らの対策も持ち合わせてはいないでしょう。
日本が金利を上げる可能性はほとんど無いということです。
円安が日本の輸出企業に有利というのはもはや神話でしかなく、製品ですら輸入品が多くなっている状態ではこれはほぼ逆風でしかありません。
唯一円安が良いはずの観光業ではようやく一般観光客の受け入れを始めようかという段階でまだまだ数字に出るのはかなり先でしょう。
それにしても、金利差で資金が移動するというのは結局は投資のためということでしょう。
そのような賭博資本主義に実体経済が大きく揺り動かされているということです。
賭博の金も食料品購入の金も、金に違いはないので仕方ないことですが、何かやりきれなさを感じるところです。