爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「公孫龍 巻二赤龍篇」宮城谷昌光著

中国戦国時代の諸子百家の中の名家を代表する公孫龍を描いた、宮城谷さんの新作です。

巻一は昨年読みましたが、なかなか巻二が出ないと思っていたところ、ようやく図書館の棚に並んだので早速借りてきて読みました。

 

公孫龍の生涯というものはあまり知られていないのですが、わずかに趙の平原君の食客となったこと、そして燕の昭王に歓待されたことが記録に残っています。

宮城谷さんはそこから大きく想像を広げ自由に公孫龍を飛び回らせているようです。

 

(以下は完全なネタバレ、本を読みたい方はご遠慮ください)

この巻二では、趙の国での大事件であった沙丘の変、そして中山国の楽毅が燕の昭王を訪ねて仕えるようになるところ、さらに斉の孟嘗君の名声が上がるのを妬んだ斉王と孟嘗君の間のトラブル勃発といった実在の事件に公孫龍が深く関わり、そればかりかその事件の隠れた主役であったという筋書きで書き進めていきます。

 

主人公公孫龍はまだ20代の若者ですが、すでに王侯をはじめ多くの高位実力者たちに認められるという、ちょっとスーパーマン的な人間に描かれていますが、著者のこれまでの作品でもかなりそういった色合いが強いものが多かったのでさほど違和感は感じません。

 

これからどのように話が広がっていくのか、期待させられますが次の巻三が出版されるまでにはまだ相当時間がかかりそうです。