コロナ禍初期には出遅れた日本のワクチン接種も最近の追加接種は世界一とも言えるような状況になっているようです。
というか、いまだにせっせと接種しているのは日本くらい?
その一方で新規感染者の発生も日本は世界でもトップクラス。
この一見したところ矛盾しているような状況はなぜなのか。
名古屋大学医学部名誉教授という小島さんが解説されていました。
この記事冒頭のグラフをみれば一目瞭然ですが、今年8月以降のワクチン追加接種回数は日本は断トツ。
まだ回数が上昇し続けているのは日本だけとも見えるようなものです。
また、新規感染者数も今年10月以降日本だけが急激に増加しています。
この間に何があるのか。「ワクチンを打っても感染するのか」あるいは「ワクチンを打ったために感染するのか」
ワクチン接種で得られる抗S抗体の他に、感染することで得られる抗N抗体というものがあり、それらの保有率が調べられています。
さらに様々なデータを用い統計学的手法によりその相関を検討しています。
新規感染者数の増減に関わる因子として、1)4回目ワクチン接種率、2)コロナ感染の既往歴、3)PCR検査数、4)抗N抗体保有率を選び、新規感染者数との相関を検討した。
これらの結果から「ワクチンを打つほど新規感染しやすくなる」ということが言えます。
これが「因果関係」なのか、「相関関係」なのか。
普通に考えれば因果関係ということはないというところなのでしょうが、そうでもないようです。
ワクチン3回接種後にオミクロン株に感染すると、他の系統の変異株に対する免疫は得られるが、オミクロン株に対する免疫がつかない。
抑制されるということがあり得るということです。
もしこれが本当なら、ワクチン接種後に感染することが多いということも説明できます。
尾身会長も感染したようですし。
今後のワクチン接種を考える上でも十分に検討することが必要なようです。