COPと言えばこの前の温暖化対策の方でも金をめぐる争いが激しかったのですが、生物多様性条約の方のCOP15でも途上国が金よこせの声を高める中、揉めているようです。
日本など先進国では30by30などと言って、2030年までに保護地域を30%とするという施策を通そうとしていますが、途上国は金を回す基金を作れという主張のようです。
まあ金を少しだけ上積みしたところで手打ちとなるのではないかと思いますが、気になるのは保護地域30%というものです。
環境省の出している資料があります。
https://www.env.go.jp/council/content/i_02/000070204.pdf
これを見ると保護地域とは「国立公園・国定公園に加えて設定する」とあります。
日本のあの国立公園なども「保護地域」になるんでしょうか。
とても「生物多様性を守る」地域には見えませんが。
それと、「世界で30%」ということになった場合、途上国にそれも押し付けることにはならないのか。
「世界で30%」であっても「各国も30%の保護地域を設定する」としなければならないのでしょう。
今残っている手つかずの自然地域というのはどうしても熱帯や寒帯の未開発地域になりますが、もともとは現在の先進国の位置する温帯地域にも手つかずの地域だったはずです。
そこも平等に保護地域とすべしというのなら公平でしょうが。
さて、どのようなCOP15の結末になるのでしょう。
もうすぐ終わるようです。