爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

原発の電力を用いて水素製造に乗り出すのか。

水素水素とうるさいことですが、原発の電力を用いて水素を作り出すということが進んでいます。

www.nikkei.com

原発と水素」というと、嫌でも福島原発事故の際の水素爆発を思い出してしまいますが、そうではなく水素製造に原発の電力を用いて水の電気分解を行うというものです。

 

上記記事には「安全試験成功」とありますが、どの部分が安全なのでしょうか。

原発自体の安全性とは関係ないのでしょう。

 

水素が脱炭素化に必須などと言われていますが、現在のところは天然ガスなどからの化学合成法で作られる方がコストが安くなっています。

それではさすがに脱炭素などとは言えないということで電力を用いる電気分解法が模索されていますが、太陽光発電などの電力ではそれでなくても高いコストがさらに跳ね上がります。

そこで原発の電力ということなのでしょうが、電力供給にそのような余裕があるのでしょうか。

ただでさえ不安定な再エネ電力の尻ぬぐいで安定供給電力が必要とされていますが、原発の再稼働が進まない中で苦しい状態が続いています。

それを水素製造に振り向ける余地があるのでしょうか。