爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

リニア新幹線が遅れたのは川勝知事のせいばかりではない。プレジデントオンラインの記事より。

リニア新幹線の工事に反対してきた静岡県の川勝知事が辞任したことにより、工事が進展するかのようなムードになっていますが、そんなものではないという経済ジャーナリストの磯山友幸さんの記事がありました。

president.jpそもそもリニア新幹線静岡県には何のメリットもなく、工事による環境悪化の恐れは極めて強いというものです。

工事によって長野県などではかなりの悪影響が出ているという話も聞きます。

さらにもともと東海道新幹線静岡県にとっては通過されるだけでのぞみが停車する駅は一つもないという状態です。

 

しかもこのリニア新幹線は誰にとってもそれほどメリットがないとも書かれています。

高速化によって品川名古屋間の到達時間は40分になるそうですが、現在でも87分かなり短縮されるとはいえ劇的なものとは言えません。

しかも大深度の路線ということで乗り換えにはかなりの時間がかかるようです。

名古屋以西に向かう人にとってはさほど便利になるわけでもありません。

 

JR東海にとっても巨額の建設費負担が重くのしかかるようです。

社内でもかなりの反対意見があったそうですが、上層部の独走で決められました。

日本経済が落ち込んでいく中、さほどの需要があるとも言えないのでしょう。

外国人旅行者にとっても東京名古屋間の移動だけというのでは使いやすいとも言えないものです。

 

まあもう完成した頃には相当な年齢となる私ですので、乗ることはほぼないと言えます。

しかし長野県内の停車駅が私の母の実家のすぐそばで親戚も多いところだけに、その悪影響には無関心ではいられないというところです。