爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

ようやく認識された危険性、「機能性表示食品」制度そのものに問題点があった。

小林製薬の紅麹サプリによる被害が徐々に明らかになり、その大きさに驚かされます。 製造上の問題点や異常発覚の後の小林製薬の対応のまずさなども出てきていますが、そもそも「機能性表示食品」という制度自体にこういった危険を生む要因があったということ…

「ベニコウジ色素」と「小林製薬の食品原料紅麴」は別物。FOOCOM.NETで森田満樹さんが解説。

小林製薬の紅麴サプリによる健康被害はさらに広がりを見せていますが、案の定というかなんと言うか、食品添加物の「ベニコウジ色素」をも危険視する風潮が始まっており、それについて食生活アドバイザーの森田満樹さんがFOOCOM.NETで詳しく解説されていまし…

「『混血』と『日本人』 ハーフ・ダブル・ミックスの社会史」下地ローレンス吉孝著

異なる民族(人種)の男女の間に生まれた子ども「混血」、人々の交流が盛んになれば必ずといってよいほど現れてくるものでしょうが、日本では特に第二次世界大戦後に多く出生してきました。 これは占領軍として日本に進駐してきた主にアメリカの軍人たちと日…

紅麹事件、被害も影響も広がる

小林製薬の紅麹サプリによる健康被害は死者発生も判明、供給を受けていた商品の回収も広がるという事態になっています。 news.yahoo.co.jp 長期間飲み続けていた人が腎障害で亡くなったという死亡事例が2件判明、入院患者も増え続けているということです。 …

「『ポスト真実』時代のネットニュースの読み方」松林薫著

今やニュースを見聞きするのはネットからという人が多くなってきました。 しかしネット上の情報というのはどうやら怪しいものが多いということも問題になってきています。 そのような実情について、かつて日経新聞で記者を勤めその後ネットジャーナリズムを…

「リスクの世界地図」菅原出著

世界のあちこちで緊張が高まり、犯罪の危険性も増加しています。 観光旅行にも大きなリスクがあるのですが、それ以上に問題なのがビジネスで出けたり滞在したりする場合で、そういった人々が犯罪などに巻き込まれることも多発しています。 少し前の事件です…

小林製薬の機能性表示食品で健康被害か。

小林製薬が発売していた機能性表示食品で腎臓に障害が出たという被害が出たとして謝罪、製品回収を行っています。 www.sankei.com当該製品は紅麴の成分を配合したという機能性表示食品のサプリメントだということで、腎疾患の被害が相次いで報告されたという…

ナノプラスチックを血液の中から検出

我が家の購読新聞、熊本日日新聞で21日付けの紙面の1面に大きく掲載されていた記事が以下のものです。 news.yahoo.co.jpごく微量のようなので、問題は分析技術次第だと思います。 記事中にもあるようにオランダの研究グループの例がすでに発表されているよ…

「ブラック生徒指導」川原茂雄著

「ブラック校則」といったものが話題となりますが、学校において行われる生徒指導というものは多くの問題を含んでいるようです。 「学校での生徒指導」という、至って普通のことのようなものの中に、どのようなものが含まれているのか、高校で長く生徒指導に…

FIT(再エネ賦課金)が4月からさらに60%上がるとか。

再生エネルギー業者などに助勢するために電気使用のすべての人にかかるFIT(再エネ賦課金・電力固定価格買い取り制度)が4月からさらに60%も増加するということです。 agora-web.jp 電気料金の明細を見ると溜息が出るばかりですが、それにさらにこの賦課…

「歴史修正主義」武井彩佳著

歴史上の事について、これまでの定説をひっくり返すようなことを主張する人々がいます。 「ヒットラーは偉かった」とか「ホロコーストなど無かった」とか。 そういった論説を「歴史修正主義」と言います。 この歴史修正主義について、その起源から現状、さら…

はしか(麻疹)の感染はまだ流行というほどではない。感染症報道の在り方について。

最近はしか(麻疹)の流行を警告するような報道が相次いでいますが、それについて報道の在り方といったものを見直そうという記事がありました。 agora-web.jp医師で医療経済ジャーナリストという森田洋之さんという方が書いたものです。 すでにこの感染につ…

世界的なワインの生産過剰、オーストラリアで農家がブドウの木を引き抜いている

ワインが世界的に生産過剰になっており、オーストラリアでは多くの農家が生産継続をあきらめブドウの木を引き抜いているというニュースです。 news.yahoo.co.jpかつて勤めていた会社がワインの製造販売もやっていたため、今でもワインを飲むことが多いのです…

太陽光や風力発電の電力が使い物にならないものだとは思っていたけれど、「砂電池」とは。

太陽光発電や風力発電の電力は安定性が乏しく、品質の悪いもので使いづらいものだということはある程度は知れ渡っていると思います。 そのため、なんとかして平準化することが必要なのですが、それを電力会社に押し付けようとしてひどいことになっています。…

「気候テック伸び期待の5分野」だそうで。

日経新聞に出ていた記事ですが、気候テックとやらで期待が高まる5つの分野を紹介とのことです。 www.nikkei.com まず「気候テック」という言葉自体かなり違和感を覚えるところです。 地球温暖化という問題が大きなもののように見せようという思惑で動いてき…

見た目で判断するな、パックンの経験談

ハーバード卒の芸人というパックン、パトリック・ハーランさんがユーモアを交えながらですが深刻な事態について書いていました。 news.yahoo.co.jpパックンはすでに来日30年になるのですが、これまで全く経験のなかったことに出会います。しかも立て続けに。…

食糧不足による戦争では殺戮に歯止めがかからないと思われるが、すでにガザ地区の様相はそれに近いのか。

戦争での殺戮はどんどんと激化しており、1次2次世界大戦では死者数もそれまでの戦争とは桁違いに増加しました。 しかしもしも今後世界的な食糧不足によって戦争が勃発するならばその殺戮には歯止めがかからなくなるだろうと以前に何度か書いたことがありま…

北陸新幹線敦賀まで延伸スタート、しましたけど。

北陸新幹線が延伸し福井県敦賀までの運転がスタートしました。 www3.nhk.or.jp福井の人が東京に出るには便利になったということなんでしょうが、多くの問題点が明らかになっているようです。 最大の問題は関西・中京と北陸の利便性をほとんど上げないばかり…

はしか(麻疹)が世界的流行、国内でも患者発生

「はしか」の感染者が急増しているということです。 news.yahoo.co.jp上記記事では欧州で60倍、国内でも感染者発生が急増とあります。 はしか(麻疹)は麻疹ウイルスによって感染しますが、このウイルスの感染力は極めて強いことが知られています。 新型コ…

「生食のはなし リスクを知っておいしく食べる」川本伸一編集代表

生食(なましょく)というものに対する日本人の嗜好というのは世界でも稀なほどのものですが、それが多くの食中毒の原因ともなっています。 そこでいろいろな食物を生で食べるということの現状、危険性などを専門家が詳しく解説してやろうという本です。 読…

FIT(電力固定価格買い取り制度)の買い取り価格が下がったからといって、家庭に蓄電システムを備えさせようとは、どれだけ設備屋に貢がせるの。

FITの金額はどんどんと下がり初期の4分の1程度になってしまっているそうです。 (それにしては電気使用者に対する請求額は増え続けていますが) そのため、家庭での太陽光発電などでは収入が減ってしまって損になるので、蓄電池を入れて自宅で電力を消費し…

「リンの過剰摂取が危険」という記事が目につきますが。

リン(P)という元素は体内で非常に重要な働きをしているのですが、一方で過剰摂取は危険という話もたくさん出ています。 特に食品添加物に多いとして、その害を強調する理由にも使われます。 news.yahoo.co.jp上記の記事も某大学教授の話として過剰摂取のリ…

「メガソーラーが日本を救うの大嘘」杉山大志編著、川口マーン恵美、掛谷英紀、有馬純他著

メガソーラーなどという大規模な太陽光発電設備が日本のあちこちに設置されて異様な光景を形作り、そればかりかがけ崩れや洪水といった災害すら引き起こしています。 そのようなおかしな状況がなぜ作られてしまったのか。 キャノングローバル戦略研究所の杉…

伊方原発再稼働差し止め訴訟判決、近藤邦明さんの意見。

大分地裁で愛媛県の伊方原発再稼働停止を求めた訴訟に判決が出ました。 それについて「環境問題を考える」の近藤邦明さんが評しています。 HP管理者から2024年part1/温暖化対策は存在しない/ウクライナ問題に対する愚かな対応を憂う (表題が違いますがクリ…

「今どきコトバ事情」井上俊、永井良和編著

社会は変化し続けますが、それを捉えた言葉というものを見ていくと社会のある面を見ることになるのかもしれません。 この本ではそういった変わり続けていく社会を表す言葉を取り上げています。 ただし「最近10年の」としていますが、この本が出版されたのが…

性犯罪の再犯リスクはどのくらいあるのか。リスク学者永井孝志さんのブログより。

性犯罪者は再犯リスクが高いとして、そのような犯罪履歴を持つ人を教育現場から遠ざけようという、「日本版DBS」(Disclosure and Barring Service)が取り入れられようとしています。 それについて、リスク学の立場から永井さんが解説をしています。 nag…

ひどい工事ミス、海との境の樋門の工事で取り外したまま現場を離れ、満潮で海水が農地にあふれた。

熊本県天草で起きた事故ですが、全国的には知られているのでしょうか。 海との境に設けた樋門の工事を請け負った業者が、予定の一日では終わらなかったために翌日回しにしたのですが、取り外した樋門をそのままにして帰ってしまったところ、夜になって満潮に…

NATROMさんのブログより、もしもHPVワクチンの副作用被害が大きいのならなぜWHOやCDCが問題化しないのか。

ニセ医学と戦う内科医、NATROMさんはブログで現在は「ワクチン有害視」派の平岡さんという方と論争を繰り広げていますが、その一環の記事です。 natrom.hatenablog.com 論争相手の平岡さんという方も医学関係のようですが、その主張に対しこれまでも「有害事…

「内田樹の研究室」より「文字の書けない子どもたち」

内田樹さんのブログ「研究室」ですが、気になる話題がありました。 「文字の書けない子どもたち」というものです。 blog.tatsuru.comパソコンやスマホばかり使っているから、文字も忘れてしまったというだけでなく、「文字を書く身体の使い方が身についてい…

珍しく新聞で脱炭素化技術の批判、京都新聞が二酸化炭素地中貯留と水素を推進する法案を取り上げる。

新聞やテレビなどのメディアでは脱炭素化技術と言われるものを批判することがほとんど見られません。 中には相当胡散臭いものもあるのですが、なぜか口をつぐんでいるように見えます。 しかし、京都新聞では国会で法律制定に向かっている二酸化炭素地中貯留…