爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

「池上彰が読む 小泉元首相の『原発ゼロ』宣言」池上彰著

もう今では遠い昔のようにすら感じますが、東日本大震災によって福島第一原発事故が発生し、大きな被害が出たあとには「原発廃止論」が広く語られました。 そして、その中で衝撃的だったのは元首相の小泉純一郎氏が「原発廃止論」を唱えたことでした。 同様…

「内田樹の研究室」より「平時と非常時」

内田樹さんは著書が多数韓国でも出版されているせいもあり、韓国でも講演活動をされていますが、今年はそれもままならぬということで、リモートでの講演となったそうです。 そのテーマと言うのが、「ポストコロナの社会」そして「平時と非常時」についてだっ…

「これから始まる自動運転 社会はどうなる⁉」森口将之著

自動車を自動的に動かしてやろうという自動運転、今も精力的に研究が続けられ色々なニュースが流れてきます。 この本は2017年の出版ですが、どんどんと状況は変化しているようです。 自動運転が生まれた理由としては、高齢者ドライバーの増加やトラック…

「世界の辺境とハードボイルド室町時代」高野秀行、清水克行著

高野さんはアジアからアフリカまで世界の「辺境」と言われるところにあちこち出かけていくのが好きという人ですが、特にアフリカ北東部のソマリアやソマリランドに行きその社会を探ってきました。 しかし、世界の中でも特に危険な地域ということで、他にそこ…

「バイオプラスチック」はぜんぜん環境にやさしくないという記事

表題のような記事が出ていました。 GIZMODOというサイトで、元記事はそのUS版のようです。 www.gizmodo.jp レジ袋有料化というものが始まっていますが、その素材が「バイオプラスチック」であれば無料配布可能と言うことで、使われているところもあるようで…

「縮小都市の挑戦」矢作弘著

「縮小都市」すなわち繁栄していた町が衰退し徐々に人口も減少、縮小していくとしか言いようがない都市です。 日本ばかりでなく世界各国でも問題となっているようです。 この本では、その典型的な例としてアメリカのデトロイト、イタリアのトリノを取り上げ…

「CO2ゼロ加速」だそうで、”技術革新”したところでダメなものはダメ。

我が家でとっている熊本日日新聞の11月1日付け朝刊(我が家は朝刊だけの契約ですが)に載っていた記事に以下のようなものがありました。 (なお、相変わらずネットには一部の記事しか上げられないので、概要は手で書き写します) 「大手電力 CO2ゼロ加速」 …

「内田樹の研究室」より、「公共と時間」

内田樹さんの「内田樹の研究室」、なかなか深い内容が多く(深すぎてついていけない場合も多いですが)今回の「公共と時間」というのも考えさせられるものでした。 (まあ、考えれば何とか理解できる程度でちょうど私に合っているとも言える) blog.tatsuru.…

某俳優の交通事故

東京で起きた某若手俳優の当て逃げ事故で、テレビのワイドショーは長時間を掛けてあれやこれやと流し続けています。 最近よく売れている俳優のようで、人気もあったからということでしょうが、たかが20歳ちょっとの若造の事故、それもまあ幸い被害者は怪我は…

”賀茂川耕助のブログ”より、No.1303「コロナ禍に乗じた計略」

久々に賀茂川耕助さんのブログからの引用です。 「コロナ禍に乗じた計略」と題し、さまざまな社会変化が急激に起きている中で見落とせない方向を指摘しています。 kamogawakosuke.info 冒頭は、銀行などのリポートで世界の富裕層の保有資産が増え続けて過去…

「研究不正」について、NEWSWEEK JAPANで岩本伸宣さんが書いています。

この記事の表題は「日本で研究不正がはびこり、ノーベル賞級研究が不可能である理由」というものですが、まあ「ノーベル賞」云々は読者の目を引くためのものであり、記事の主要な点はあくまでも「研究不正」に関するもののようです。 www.newsweekjapan.jp岩…

「科学技術の失敗から学ぶということ」寿楽浩太著

本書「はじめに」に書かれているように、畑村洋太郎さんが「失敗学」というものを提唱し「失敗学のすすめ」という本を出版したのは約20年前の2000年のことでした。 それは多くの人に大きな影響を与えたのですが、それで失敗を繰り返さなくなり事故や災…

球磨川水害で勢いづいたダム建設論も反対相次ぐ

7月の球磨川水系の水害で大きな被害が出て、一度は計画が中止となった川辺川ダムにも建設待望論が出たということは既報しました。 sohujojo.hatenablog.com その後、蒲島熊本県知事が流域各地でご意見拝聴の会を開催しているのですが、どうも地域によりダム…

学術会議会員任命問題で、「多様性が必要」って誰の言葉?

日本学術会議の会員任命拒否の問題で、スガ総理はNHKの番組で「多様性が必要」と話したそうです。 mainichi.jp 何か、頭がクラクラしそうな状況です。 どうやらスガは学術会議会員が一部の大学に偏っていたりすることで「多様性が低い」と攻撃しているような…

「メイド・イン・ジャパンの食文化史」畑中三応子著

このところ、日本食(和食)を礼賛する風潮になっています。 和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたということもそれを強めているようです。 しかし、実際の日本の食というものはその「和食の特徴」とはまったく逆とも言える状況です。 「多様で新鮮な食…

近藤邦明さんの「環境問題を考える」で、温暖化の虚像批判。

いつも参考にさせて頂いている近藤邦明さんの「環境問題を考える」で、近藤さんが発表された「温暖化の虚像」という冊子の紹介がされています。 PDF版はネットでのダウンロードは自由ということです。 https://www.env01.net/fromadmin/contents/2020/2020_0…

「ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌」神山典士著

全聾の作曲家として大いに持ち上げられていた佐村河内守が、実はそのすべての作曲をゴーストライターの新垣隆に書かせていたというスキャンダルが世を騒がせたのは2014年のことでした。 その発端となった週刊文春の記事を書いた本人である、神山さんがそ…

オリンピックチケット払い戻し可能に

世界の人々のほとんど、日本人でも半分以上は実施に疑問を持っているだろう来年のオリンピックですが、会場はすべて今年の予定通りに使用可能となったということで、チケットはそのまま使うことができるとしてきました。 しかし、さすがに1年後では予定も違…

プラスチックはどうなるのか。石油依存社会の行く末。

目次 プラスチックの行く末について 1.プラスチック原料は石油 2.石油供給の不安 3.石油減少時代の諸相 4.まず「包装」をどうするか。 5.妙案はほとんどない。せめて他の用途は絞って石油はプラスチック製造のみに。 プラスチックについての最近の…

「内田樹の研究室」より、「日本学術会議問題について」

日本学術会議の問題については、様々な議論がされていますが、内田樹さんは「統治コストの削減」と「国力」という観点から書かれています。 blog.tatsuru.com たいていの議論は「学問の自由」といった点を主要なポイントとしてますので、ちょっと違った観点…

レジ袋やストローを規制してもね、プラスチックの使用はさらに広がる

商店街の飲食店の苦境はさらに厳しく、何とか生き残りをかけて弁当販売やデリバリーなどで客をつなぎとめようと必死だというニュースがしばしば流れています。 しかし、その映像を見てかなり引っかかるものを感じました。 結構高級そうなレストランですが、…

熊本市繁華街で2件のコロナウイルスクラスター発生、しかしPCR検査拒否者が相次ぐ

熊本市の繁華街の飲食店で、2件のクラスターが発生しました。 クラスター拡大の熊本市 対策不十分な飲食店の利用自粛を要請|【西日本新聞ニュース】 2軒とも「接待を伴う」という分類の店ですが、1軒はキャバクラ、もう1軒はラウンジということです。 と…

「実践 日本人の英語」マーク・ピーターセン著

著者はアメリカより来日し長らく文学の研究をするかたわら、大学で学生の英語指導を行ったり、日本人科学者の書く英語論文の添削をしたりという活動をしてきました。 最近は日本語を使う外国人も増えていますが、時々おやっと思うような変な日本語表現に出会…

田中宇さんの「国際ニュース解説」より、「隠れ支持者がトランプを再選させる」

田中宇さんはその「国際ニュース解説」でずっとトランプは再選されると主張してきましたが、ここに来てそれを詳しく解説しています。 tanakanews.com 現在でもアメリカのマスコミ系の世論調査では10%近くの差でバイデンが有利と報じていますが、田中さん…

「『日本の伝統』の正体」藤井青銅著

歴史だけは古い日本だけあって、「古くからそうです」と言われるとなんとなくありがたく思ってしまうところがあるようです。 しかし、「日本の伝統」と言われるものでも、本当に「古くからあるもの」なのか。 そこに疑問を持った著者が、本当のところいつ頃…

スガは靖国問題もアベ継承

靖国神社の例大祭にスガは真榊奉納をしましたが、これはアベがやったことをそのまま継承したようです。 www.jcp.or.jp スガは官房長官時代には一度も真榊奉納ということはしていません。 総理になったために今度はじめてやったということで、これが直接「真…

都道府県魅力度ランキングで、茨城が最下位脱出といった話は流れるが

「都道府県魅力度ランキング」というものが発表され、ずっと最下位だった茨城県が脱出して代わりに栃木が最下位と言った話がニュースで流れています。 これはあくまでも民間の調査会社の「ブランド総合研究所」というところが実施した全国各地でのアンケート…

「困ったクレーマーを5分で黙らせる技術」援川聡著

お客様からのクレームは貴重な企業運営のための資料とも言えますが、「クレーマー」となるとそうも言っていられません。 ある大手食品メーカーによれば、年間の消費者からの電話が2万件あったそうですが、そのうち80%は問い合わせ、ご意見というのが10…

日本の裁判所に期待してもダメとは思っていたが、非正規労働者に厳しい判決

非正規労働者の賃金などの待遇が正規と非常に差が大きいという裁判で、政府の政策と比べてもはるかに後退する判決が出ました。 www.tokyo-np.co.jp 「不合理だとは言えない」とか「仕事内容に差がある」といった、スガの答弁よりもひどいような理由で門前払…

「内田樹の研究室」より「(あまり)書評を書かない理由」

内田さんが「現代短歌」という本から頼まれて「よい書評」という文章を書いたそうです。 それが掲載されています。 blog.tatsuru.com どうも現代の書評というものは、その作品の瑕疵を指摘する方ばかりに向いているようです。 それが嫌な内田さんは書評その…