爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

社会問題

「内田樹の研究室」より「居場所がない」

内田樹さんが日本の若者の現状について書いています。 blog.tatsuru.comそのキーワードは「居場所がない」 よくその言葉を聞きますが、内田さんの見るところまったく「居場所がない」ということは無いはずです。 しかしそこに居たとしても安穏には感じられな…

「海洋プラスチックごみ問題の真実」磯辺篤彦著

最近はナノプラスチックが海水中にも増加しているといった話が聞かれます。 しかしその研究はまだ確実なものではないようです。 これまでのところ正確な結果が出せる研究というものは、1㎜程度より大きいプラスチック片、マイクロプラスチックのもので、そ…

「消費者庁が本腰」って、そこだけか。「No.1広告」

「〇〇でNo.1」と叫ぶような広告が目につきましたが、それが事実でないとして消費者庁が「本腰」を入れたそうです。 xtrend.nikkei.com例の「景品表示法違反(優良誤認)」というものでの措置命令ですが、わずか2週間あまりの間に12社の「No.1広告」につ…

「崩れゆく世界 生き延びる知恵」副島隆彦、佐藤優著

鋭い論客として知られる副島隆彦さんと佐藤優さんが世界情勢や国内政治について対談し、2015年に出版した本です。 当時はまだ安倍政治をもてはやす風潮でしたが、その欺瞞や虚構を厳しく批判しています。 またウクライナ情勢では親ロシアのヤヌコヴィッ…

クジラやイルカの漂着は地震の前兆ではない。

様々なトンデモニュースを流してくれるNHK朝の番組ですが、今回のものはまともなものと思いました。 「クジラやイルカの漂着は地震の前兆ではない」というものです。 www3.nhk.or.jp東日本大震災や熊本地震、能登半島地震などの大きな地震の前にイルカやクジ…

「水と緑と土 伝統を捨てた社会の行方 改版」富山和子著

本書の初版の出版は1974年、まだ石油ショック前で高度経済成長の最終期とも言える時期です。 その時代にこのような環境重視の提言を行うことができたということには驚きです。 著者の富山さんは記者から始めて主に都市問題を扱ってきたということですが…

「脱毛の歴史」レベッカ・M・ハージグ著

現代のアメリカでは体毛は忌み嫌われているかのようで、頭髪以外の毛というものは存在を許されないかのようです。(男性のヒゲは除く?) しかしこういった風潮はずっと続いていたわけではなく、様々な歴史的変遷があったようです。 アメリカにやってきたヨ…

熊本日日新聞掲載の「読者の声」で「市電を廃止して渋滞緩和を」という困った意見

熊本日日新聞には編集部に寄せられた意見を掲載する「読者の声」というコーナーがあります。 そこに数日前に掲載されたのが「市電は延伸するのではなく廃止して交通渋滞を緩和しろ」というものでした。 熊本市は最近は非常に交通渋滞が激しくなっています。 …

リニア新幹線が遅れたのは川勝知事のせいばかりではない。プレジデントオンラインの記事より。

リニア新幹線の工事に反対してきた静岡県の川勝知事が辞任したことにより、工事が進展するかのようなムードになっていますが、そんなものではないという経済ジャーナリストの磯山友幸さんの記事がありました。 president.jpそもそもリニア新幹線は静岡県には…

小林製薬の紅麹サプリ事件、原因は本当にプベルル酸なのか。

小林製薬の紅麹サプリを食べて腎臓疾患となり死亡者まで出たという事件で、その原因物質が青カビがつくる「プベルル酸」という物質ではないかという話が、やや唐突に出てきましたが、今のところそれを疑うといったものはあまり出てこないようです。 私も一応…

「脱炭素化」に原発は必要なのか不要なのか。ブルームバーグに載っていた記事に正反対のものが。

「脱炭素化」という言葉ばかりが独り歩きし、その中身は千差万別、玉石混交(本当は石とも言えないガラクタ)、魑魅魍魎とも言うべき有様です。 ブルームバーグの記事で全く正反対ともいえるものがありました。 www.bloomberg.co.jp電事連副会長の佐々木氏が…

サプリの不都合を指摘、ただしアメリカの話

小林製薬の紅麹事件で、機能性表示食品や健康食品サプリといったものに対する目が厳しくなっています。 しかしサプリメントに関してはアメリカの方がはるかにひどい状況です。 日本もそれを追ってしまったかのようです。 アメリカの状況について、GIGAZINEに…

「2531年佐藤さん問題」

ベルギー在住の「ちびころばーちゃん」ことShohojiさんが書いていたことですが、「2531年佐藤さん問題」というのがあるそうです。 shohoji.hatenablog.com 選択的夫婦別姓を求める団体というのがあって、そこが東北大の吉田教授という方に依頼し、このま…

ライドシェア、東京で開始

ドライバー問題について書いたばかりですが、東京でタクシーのライドシェアが開始、出発式が行われたというニュースが流れました。 www3.nhk.or.jp都内で開かれた出発式には斉藤国交大臣や河野デジタル大臣が出席、斉藤大臣がニコニコ顔で質問に答えていたの…

「進化が同性愛を用意した」坂口菊恵著

LGBTなどと言って同性愛者などを認める動きが強まっていますが、これはあくまでも人間の多様性を許容し人権を守るということから出てきたことでしょう。 しかし、どうやら同性愛というものは広く生物の中には分布しているもののようです。 そういった観点か…

ドライバー不足問題

2024年問題と言われてきた、バスやトラックなどのドライバー不足の問題ですが、言われ続けてきた割にはほとんど対策も取られないまま影響が表れてきました。 貨物の取扱量減少が危険だと言われてきたのですが、どうやらバスの運転手減少の方が先に表れて…

太陽光発電EPR10の意味、そして化石燃料エネルギーのすごさとそれに頼る危険性

太陽光発電のEPRが10を超えたということについて考えている内に、そんなものでは到底不十分だろうということに思い当たりました。 そしてそれに比較した時に化石燃料による火力発電の莫大な力というものにも改めて驚いたと言えます。 今さらそんなことに気…

「ロシアのなかのソ連」馬場朝子著

本書著者の馬場朝子さんは1970年から当時のソ連のモスクワ国立大学に留学、6年間滞在した後はNHKなどでディレクターとしてロシア関係の番組制作などに携わってきたそうです。 馬場さんにとってロシアのウクライナ侵攻は非常な驚きでもあり、またロシア・ウク…

熊本の大学で入学式相次ぐ。半導体関連の学部の人気も高い。

この一週間、熊本県内の大学では入学式が相次いでおり、毎日のようにテレビでもその様子が報道されていました。 その中でも注目を集めたのが半導体関連の新設学部への進学者が多いことです。 国立の熊本大学では情報融合学環が新設されましたし、工学部にも…

「さらば、男性政治」三浦まり著

ジェンダーの平等というものが日本ではかなり悪い状況で、世界的に見ても下位であるということは知られていることでしょう。 日本社会の至る所でそれが見られますが、特にひどいのが政界です。 女性議員の比率は世界的にも驚くほどの低さとなっています。 こ…

「眠りがもたらす奇怪な出来事」ガイ・レシュジナー著

睡眠について悩みを持っている人はかなりの数になるかもしれません。 しかし、多少の不眠などはこの本の睡眠障害の実例を見ていくと些細な出来事のように思えてしまいます。 著者のガイ・レシュジナーさんはイギリスの神経科学者で、臨床医でもあります。 睡…

原発の電力を用いて水素製造に乗り出すのか。

水素水素とうるさいことですが、原発の電力を用いて水素を作り出すということが進んでいます。 www.nikkei.com 「原発と水素」というと、嫌でも福島原発事故の際の水素爆発を思い出してしまいますが、そうではなく水素製造に原発の電力を用いて水の電気分解…

太陽光発電の問題点はEPR計算の問題ではないかもしれないことに思い当たった。

最近、雑草Zさんと太陽光発電などのEPRについて議論をしていたのですが、どうも私の主張していた点にも穴があるように感じてきました。 それは「EPRの計算において数え落としが多すぎる」というもので、それを是正するためにも厳密な計算法の確立をすべきと…

「ネットいじめの現在」原清治編著

学校でのいじめというものは、かつてのような身体的なものではなく、仲間外れにしたり無視したりといった精神的なものが主流となっています。 そしてそれにネットというものが深く関わってきているため、親や教師から見にくいものとなっているようです。 そ…

「水素社会は夢じゃない」? 川崎重工は社運をかけているようです。

水素というものに対して期待する動きが強まっています。 気候変動が実感として感じられるようになり、その原因と考えられる二酸化炭素放出が少ない(実際は単に”見えない”)ものへの転換が必要とされてきましたが、それの第一歩として広められた太陽光発電や…

紅麹サプリ事件、原因物質候補としてプベルル酸が浮上

小林製薬の紅麹サプリによる薬害(薬じゃないけど)事件の原因物質特定には長期間かかると言われてきましたが、突然「プベルル酸」という名前が上がってきました。 そんな化合物など聞いてこともないという人がほとんどでしょう。 もちろん、その化合物が腎…

「教養としての 日本列島の地形と地質」橋本純著

プレートテクトニクスの理論によれば、日本列島はプレートが4枚押し合っているという世界的に見ても稀な特徴を持っており、そのために地震が非常に多くまた火山も集中しています。 また雨量も多く温帯でこれだけ降水量の多いところは珍しいほどです。 そのた…

ようやく認識された危険性、「機能性表示食品」制度そのものに問題点があった。

小林製薬の紅麹サプリによる被害が徐々に明らかになり、その大きさに驚かされます。 製造上の問題点や異常発覚の後の小林製薬の対応のまずさなども出てきていますが、そもそも「機能性表示食品」という制度自体にこういった危険を生む要因があったということ…

「ベニコウジ色素」と「小林製薬の食品原料紅麴」は別物。FOOCOM.NETで森田満樹さんが解説。

小林製薬の紅麴サプリによる健康被害はさらに広がりを見せていますが、案の定というかなんと言うか、食品添加物の「ベニコウジ色素」をも危険視する風潮が始まっており、それについて食生活アドバイザーの森田満樹さんがFOOCOM.NETで詳しく解説されていまし…

「『混血』と『日本人』 ハーフ・ダブル・ミックスの社会史」下地ローレンス吉孝著

異なる民族(人種)の男女の間に生まれた子ども「混血」、人々の交流が盛んになれば必ずといってよいほど現れてくるものでしょうが、日本では特に第二次世界大戦後に多く出生してきました。 これは占領軍として日本に進駐してきた主にアメリカの軍人たちと日…