爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「内田樹の研究室」より「居場所がない」

内田樹さんが日本の若者の現状について書いています。

blog.tatsuru.comそのキーワードは「居場所がない」

よくその言葉を聞きますが、内田さんの見るところまったく「居場所がない」ということは無いはずです。

しかしそこに居たとしても安穏には感じられないからこそ居場所がないと感じるのでしょう。

 

それがなぜか、家庭でも学校でも職場でも常に周囲から枠にはめようという圧力がかかるからではないかということです。

 

ブラジルで長く暮らして帰国した人の子どもが、学校で「君は将来何になるのか」と聞かれて全く答えられなかったそうです。

ブラジルではそのような質問をされたことは一度もなかったとか。

しかし日本では小学校どころかもっと幼い子供にも「将来何になりたいか」という質問が投げかけられるのが普通です。

それが青少年に圧力となり、「居場所がない」と感じさせることになるのでしょう。

 

小さな子供のころからスポーツ選手を目指したとか、音楽家を目指したとか、そういった話を美談かのように語られるのが普通のようです。

もっと気楽に過ごせる方が良いのでしょう。

しかしどうも日本だけでなく東アジア各国、中国や韓国も含め同じような雰囲気の中で子供が育っているように感じます。