爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

家の周囲で宅地造成が続く

私の家は熊本県八代市の中心部から数Kmのところにあります。

これまではかなり広く水田が残っており、我が家のすぐ前も大きな水田だったのですが、その4分の1ほどが宅地造成されました。

このあたりでは続々とそういった場所が増えています。

 

とはいえ、八代市自体の人口が増えているということはありません。

合併して15万人となって以来でもほぼ横ばい、旧八代市域に限って言えば人口10万人でこれもほとんど変わりありません。

大工場がいくつかあり、また農業も盛んということですが、その業績は下がり気味で熊本県北の半導体ブームによる景気過熱などはどこの話かと思うような沈滞ぶりです。

 

それでも農地の宅地化が進むのはもちろん農業従事者の高齢化と農業継続断念でしょう。

我が家の前の水田も近くの農家がやっていたのですが、どう見ても私より年上の夫婦のみ、もう限界が近づいたということでしょう。

後継者などはあるはずもなく、売れる間に売ってしまおうということが明らかです。

 

とはいえ、そういった宅地は他にも多く、もう何年も造成したまま草が生えているという状態です。

交通至便なところはまだ売れることもあるようですが、ちょっと裏道に入り込んだりすると無理のようです。

 

それでも宅地造成だけならまだ傷が浅いとも言えます。

おそらく業者の甘言に乗せられてだと思いますが、賃貸アパートを建てる人も多いようで、こういったものも続々と建てられています。

これも「満室なら」建設費などの借入金を早々に完済しさらに収入もあるというものですが、空室だらけならすぐに赤字化するようなものです。

 

八代地域ではトマト栽培など話題になるものもありますが、そういった特産物生産以外の農家はかなり苦しい状態になっているようです。

苦しい経営をさらに悪化させるような情勢となっているのでしょう。