爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

八代外港にバイオマス発電施設着工というニュース

八代市の外港、港湾施設周辺の工業団地にバイオマス発電施設が着工されるそうです。 kumanichi.com 燃料は県産材のチップと輸入木材ペレットで、発電出力7万5千キロワットということです。 木材などを燃料とするバイオマス発電はカーボンニュートラルなのでS…

熊本地震から6年、それにしても地震の震度って7までしかないの?

熊本地震から6年が経ちました。 全国ニュースでも流れていましたが、当然ながら熊本ローカル放送では繰り返し色々な報道がされています。 震源に近い益城町では「震度7が2回」2日間に起きるというこれまでにない揺れ方で大きな被害が出ました。 我が家は震源…

グロリオサという植物を食べて食中毒の男性死亡

宮崎で食中毒の男性が死亡したというニュースです。 news.yahoo.co.jp 原因はグロリオサという植物の根で、一見したところ山芋のように見えるために誤食することがあるとか。 ja.wikipedia.org イヌサフラン科の植物で、花の観賞用として栽培されることもあ…

夢の話「一生に一度の”モテ期”到来?」

私の見る夢はたいていはこれまで経験したことや、昔の知人など実際の体験を繰り返すようなものが多いのですが、今回は「まったく経験のない」夢を見てしまいました。 それは「次々と女性がアタックしてくる」というものです。 私は会社から派遣され別の場所…

「すべてが武器になる 文化としての〈戦争〉と〈軍事〉」石川明人著

武器といって思い出すのは、昔で言えば刀や槍、今は大砲やミサイルといったものでしょうが、戦争はそれだけでできるものではありません。 近代からの戦争は国を挙げての総力戦となりましたが、そこには戦争遂行のために必要なあらゆるものを製造する工場も必…

「催奇形成」があってもコロナ治療薬申請?

塩野義製薬が製造申請を行っている新型コロナウイルス治療薬には「催奇形成」があり妊婦への使用はできないということが分かったのにまだ承認を目指すということです。 www.nikkei.com 動物実験で胎児に奇形を引き起こすリスクが確認されたということですが…

「ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。」杉山淳一著

最近は○○鉄という言い方もよく目にしますが、鉄道を趣味とする人のことを呼びます。 その中でも「乗り鉄」とは列車に乗って旅をすることを第一と見る鉄道ファンのことで、まあ言ってみれば一番正統派?でしょうか。 フリーライターの杉山さんは子どもの頃か…

ジャガイモの芽や緑になったところは食べちゃダメ。経験した方のツイッターより。

ジャガイモの芽や緑になった部分には毒性のある成分があるので食べちゃダメということは知らない人も居るようです。 実際に食べてしまった経験をツイッターで書いていた方がいました。 togetter.com 「らぴさん」という方の体験の記録ですが、かなり重症とな…

「公共交通」とは何なのか、JR西日本の路線区間別収支発表に地元自治体が怒り。

JR西日本はこれまでやっていなかった各路線の区間別収支を発表したそうです。 ところがそれに対し「赤字線は廃止」という意図が認められるとして地元自治体が反発しているというニュースです。 www.kobe-np.co.jp ここにはそもそも「鉄道は公共交通と言える…

「内田樹の研究室」より「勇気について」

内田樹さんのブログ「研究室」で「勇気について」という話が掲載されました。 blog.tatsuru.com 「今の日本人に一番足りないものは」と問われて答えたのが「勇気」だということです。 勇気を十分に持っていた時代があったかどうかは分かりませんが、1950年代…

「フィールド言語学者、巣ごもる。」吉岡乾著

言語学という学問はあまりその真の姿が知られていないようです。 小中高では学ぶことはなく、大学でもほとんどの学生は触れることもありません。 それでも「言語」自体は誰でも使っているために、言語学というものもそれからの類推でイメージを抱くようです…

悪質通販サイト激増とか

テレビでも繰り返し放送されていますし、ネットニュースにもなっていますが、「通販サイト」の中にも悪質なものが増えているようです。 news.yahoo.co.jp 頼んだものが届かないだけならまだしも、クレジットカード支払いをしたらそのカード情報を盗まれてし…

「生物に学ぶ ガラパゴス・イノベーション」稲垣栄洋著

日本独自の商品傾向というものは確かにあるようですが、それを「ガラパゴス化」などと言うことがあります。 その言葉はあのガラパゴス諸島の変わった生物たちを意識して作られたものでしょうが、それを単に「辺境の島の変な現象」とだけ考え、グローバル化の…

八代城築城400年で盛り上がるのかな。

現在の八代城(松江城)が築城されたのが1622年ということで、今年が400年にあたるため、それを期に盛り上がろうという思いが市内ごく一部に出ているようです。 昨日も式典があったとか。 しかし市内であってもまったくその雰囲気は伝わってきませんでした。…

「『おネエことば』論」クレア・マリィ著

おネエことばと言えば、テレビにたくさん出演しているいわゆる「おネエキャラ」と呼ばれる人々が話すことばのことでしょう。 少し前まではゲテモノ?扱いだったような気もしますが、今では立派に市民権を得たようで様々な分野で活躍されています。 そういっ…

山口県岩国のメガソーラー事業は中国の電力会社。そこに多額の国民の負担が流れ込む。

山口県岩国市に建設されているメガソーラーの運営会社を中国の電力会社が買収し、そこに多額の国民負担が流れ込む仕組みになるようです。 「地元民は激怒」と書いてありますが、地元民だけでなく日本全国民が激怒すべきでしょう。 gendai.ismedia.jp イトモ…

「非アメリカを生きる」室謙二著

著者の室さんは大学時代よりかつてのべ平連活動に関わり、その後アメリカに渡り市民権を獲得してライターとしてさまざまな本を書いています。 アメリカ市民となったと言っても白人であるわけでもなく、アメリカの中にあっても「非アメリカ」を意識せざるを得…

八代市立博物館の春の企画展「博物館でお花見を」

八代市立博物館の春の企画展「博物館でお花見を」を見てきました。 www.city.yatsushiro.kumamoto.jp 博物館所蔵の絵画や着物の中で、絵柄に桜を描いているものを選んで展示しているものです。 この博物館の所蔵品は八代城主であった細川藩家老の松井家のも…

「LIFE CHANGING ヒトが生命進化を加速する」ヘレン・ピルチャー著

ほんの1万年前までは圧倒的に野生の生物が多かったのですが、わずかの間にヒトによって影響を受けた生物が急激に増加しています。 家畜や栽培植物、そして近年は遺伝子操作などと言うことも行なうようになりました。 それだけでなく、人類が改変している環境…

プーチンは墓穴を掘ったのか、それとも世界が墓穴を掘っているのか。

ロシア軍が部分的に撤退をしたことにより、(さすがに遺体を埋めていくなどということはできなかったようで)、民間人の多数の遺体が発見されたということで、欧米各国などのロシアに対する反発が高まっています。 これまではあまり反ロシアの動きに同調しな…

「幕臣たちは明治維新をどう生きたのか」樋口雄彦著

明治維新によりそれまでの支配階層であった武士はその職を失いわずかな手切れ金で放り出されたも同然でした。 特にこれは幕府の家臣であった人々では激しい変動であったようです。 この本は日本近代史の研究者である著者が、多くの元幕臣たちのその後をたど…

夢の話「会社での研究報告会とそのあとの打ち上げ」

また会社勤めの時代の懐かしい光景の夢を見てしまいました。 私は研究部門に勤めているようですが、まだ若い時のようで管理職ではないようです。 定例の研究報告会とそのあとの打ち上げが開かれる予定となっています。 報告会の方は適当に準備しておいて、力…

「本当にあった医学論文」倉原優著

医学論文といえば難しそうなイメージですが、中には驚くほどのものがあるようです。 著者は内科のお医者さんですが、常にさまざまな最新論文には目を通しているそうです。 しかし、その中には傍から見れば思わず笑ってしまうようなものや、普通では見ること…

「内田樹の研究室」より「子どもに将来の夢を語らせてはいけない」

内田樹さんのブログ「研究室」で、朝日新聞のインタビューの内容が掲載されていました。 blog.tatsuru.com インタビューの内容は特定の事象についてのものではなく、自身の文章の書き方や教育というもの一般に関してももののようですが、最後のところに書か…

もはや死語か、「保守と革新」

また行方を見失った野党が自民党に取り込まれて雲散霧消しようとしています。 どうせほとんど立場も考えも自民党とほぼ一緒の連中でしょうから、まだ受け入れてもらえるうちに入ってしまった方が良いのでしょう。 他にも「なんでも反対野党」では無いと言い…

4月4日という、縁起の良さそうな日付?

日本ではどうしても「4」の字は「死」を連想させるということで敬遠されることがありますが、今年は「令和4年4月4日」となります。 まあ縁起の良いという感じはしませんが。 しかし以前にもっと数字の揃った日がありました。 「昭和44年4月4日」で、ここま…

「知識ゼロからの 国宝入門」小和田哲男監修

国宝と言われるものがあるということは知ってはいますが、実際に何が国宝なのかということはそれほどはっきり認識しているわけではありません。 観光などの折りに出会ったものの説明に「国宝」と書いてあると、そうなんだと驚くと言った程度のものです。 そ…

ウクライナ侵攻のロシア兵が放射線被曝?

信憑性は不明ですが(こう断らなければならないのは面倒ですが)、報道によればチョルノーヴィリ(チェルノブイリ)原発に侵攻したロシア兵の中にかつての原発事故の際に放出された放射性物質によって被曝してしまった者が多数発生したということです。 main…

「星への帰還」エーリッヒ・フォン・デニケン著

(内容に入る前に、この本には昔よくあったような店名が印で押されたカバーが掛けれれています。それは私の持っている本の中でただ1冊であり、そのためこの本を買ったのが何年何月かということが正確に判明しています。それは1971年7月23日、高校2年生の時に…

国の三権は独立しているのか。水俣病裁判判決に思う。

水俣病の患者であることを認定するよう求めた裁判で、またも熊本地裁で原告敗訴の判決が出ました。 www3.nhk.or.jp つい先日も別の裁判で最高裁で原告敗訴の判決が出ましたが、その際には「裁判所に正義や科学を求めても無理」といった記事を書きました。 so…