熊本地震から6年が経ちました。
全国ニュースでも流れていましたが、当然ながら熊本ローカル放送では繰り返し色々な報道がされています。
震源に近い益城町では「震度7が2回」2日間に起きるというこれまでにない揺れ方で大きな被害が出ました。
我が家は震源地からは少し距離があったため、揺れ方も少しおとなしく幸い家屋には被害はありませんでしたが、怖い思いを十分に感じました。
しかし、「地震の震度って7までなの?」という疑問は持たれる方が多いのでしょう。
さらに、熊本地震の場合でも震度7の地震で震度は一緒といってもその2回の地震には揺れ方がかなり差があるようにも思います。
また、その後の住宅CMなどでも耐震性についてはよく聞かれるようになり、「震度7の揺れでも大丈夫」といった謳い文句が繰り返されています。
地震の震度は「0から7までの10段階」だということを、はっきりと知っている人は少ないそうです。
そして、この震度の決め方は日本独自のもので歴史的にも色々と変化しながらできてきたそうです。
かつては地震の後に被害状況を調べてから震度を発表すると言ったことをしていたのですが、現在は計器による計測震度をもとに決められているそうです。
なお、かつては震度6までであったのが、1948年の福井地震でそれまでの震度6の地震とは比べ物にならないほどの被害が出たので1949年に震度7が設けられました。
さらにその後も被害状況を調べた後に震度を発表していたのが、阪神大震災の被害を受けて計測震度ですぐに発表できるようにしたということです。
機械計測ができるようになったのは近年ですが、歴史的な地震もその被害状況が文献などに記録されているものについては震度やマグニチュードも推定できます。
上記のウィキペディアにも列記されていますが、それにしても日本全国至る所で震度7が起きているのには驚きます。
そしてそれにもかかわらず「このあたりには大地震は来ない」と思い込んでいる人が多いことにも。
阪神淡路大震災以前には「関西には大地震は来ない」と思っている人がいました。
そうではないことはこの記録を見るだけでも明らかなのですが、自分のわずかな人生の記憶だけを見て歴史を見ることができない人が多いのでしょう。
繰り返し襲ってくる大地震に対応し、建物の耐震性も徐々に強化されてきました。
1978年の宮城県地震の被害を受けて1981年に建築基準法が改正。
さらに1995年阪神淡路大震災の被害を見て2000年にさらに改正。
これで震度6-7の地震でもすぐに倒壊することはなくなったということです。
ただし、「新築の場合」はですが。
それ以前の建物もかなり残っており、それらについては強制的に使用禁止するわけにもいかず被害が出るようです。
我が家の場合は2000年の基準法改正の直前に新築で建てましたので、完全には新基準に対応していないのですが、地元建築会社でも比較的大きなところで建てましたのである程度の考慮はしてあったようです。
しかしこの前の地震で目に見える被害は無かったものの中の骨組みには多少の損傷はあるかもしれませんので、次に大きな地震が来たら危ないかもしれません。
そこで最後に「同じ震度7といっても格段に激しい揺れになる地震はあるのか」という問題です。
どうも、さすがに専門家の方々はこういったことを軽々しくは言えないのか、あまり明確に解説されているものが見当たりません。
素人考えでは、「絶対に無いとは言えないのではないか」と思いますが、そこまで考えても仕方のないことのようにも思います。
とはいえ、日本各地で地震は起きているとはいえ、それでも自宅や周囲の建物が破壊されるという経験をする人はやはりわずかな割合なのでしょう。
それが自分の余生の間に起きるかどうか。
宝くじが当たる確率よりは高いようにも思いますが。