八代市の外港、港湾施設周辺の工業団地にバイオマス発電施設が着工されるそうです。
燃料は県産材のチップと輸入木材ペレットで、発電出力7万5千キロワットということです。
木材などを燃料とするバイオマス発電はカーボンニュートラルなのでSDGsにも合致するということなのでしょうが、一つあえて忘れたことにしているのが、「使用する原料の木材は二酸化炭素吸収にカウントされているはず」ということです。
二酸化炭素の発生を相殺するとされているのが森林造成のはずですが、それは森林をまったく使わなければという条件付きのはずです。
それを燃やしてしまえば二酸化炭素を吸収したはずがまた大気中に放出してしまいます。
なお、この発電所でも「県産の木材チップも使う」ということになっていますが、県産チップが年間6万トン使用に対し輸入木材ペレットは25万トンということです。
一応地元の木材も使うということにはなっていますが、それよりもはるかに多い量は輸入木材ペレット、おそらくは東南アジアの熱帯雨林森林を使うのでしょう。
そちらの伐採後の森林造成は大丈夫なのでしょうか。
どうも「環境に良いことやってるフリ」の事業が次々と行われているようです。