爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

輸入レモンは危ない?はいつの話。松永和紀さんの解説より。

「おいしい健康」サイトの松永和紀さんの解説記事から。 「輸入レモンは危なくない。古い情報に惑わされないで」というものです。 いまだに「輸入レモンには防カビ剤が付着している」と思っている人が多いようですが、それははるか昔の情報だということです…

「世界『失敗』製品図鑑」荒木博行著

著者の荒木さんの前著は「世界『倒産』図鑑」というもので、この本は私も読んだことがありなかなか面白いものだと思いました。 しかし本書「はじめに」でも書かれているように、前著は売れ行きも良く読者の反応も多かったものの、どこか「他人事」のように考…

夢の話「赤城山の大噴火に巻き込まれる」

退職老人の日常などほとんど何もなく、平穏といえばそうなのですが退屈極まりないものかもしれません。 しかし夢の中では大スペクトルの中に放り込まれそこで奮闘するというものが多いようです。 今回の夢は「赤城山大噴火」 赤城山は3万年以上噴火が起きた…

台湾で日本産イチゴが残留農薬基準越えが多発という問題。松永和紀さんの紹介記事より。

松永和紀さんがWegdeで紹介していた事例です。 日本産のイチゴを輸入した台湾で、残留農薬の基準値越えが多発したということです。 wedge.ismedia.jp こういった事例が出ると「日本の農薬規制は世界一甘い」などといったコメントをする人が続出しますが、実…

熊本日日新聞の記事より、花博と言いながら自生植物を破壊。

熊本日日新聞で詩人の伊藤比呂美さんが書いていた記事です。 例によって記事の引用がやりづらいので、スクリーンショットで失礼します。 熊本市で現在「花博」というイベントが開催されています。 これは「全国都市緑化フェア」というものですが、それの第38…

「孔子さまへの進言 中国歴史人物月旦」楊逸著

「人物月旦」とは中国後漢の許劭が毎月1日(月旦)に当時の人物の評価を著したことで有名になった「月旦評」を指します。 曹操もその対象としたことで知られています。 この本は中国出身で現在は日本で大学で教鞭をとる傍ら様々な著作を著している楊逸さんが…

ロシアがポーランドとブルガリアへのガス供給停止

ウクライナ侵攻に対しての各国の対応に対し、ロシア側からはおそらくエネルギーなどの供給停止を行うだろうと思いましたが、ポーランドとブルガリアへの天然ガス供給を停止したそうです。 www.jiji.com ロシア側は代金のルーブル支払を要求しましたがそれを…

「性格はどのようにして決まるのか 遺伝子、環境、エピジェネティックス」土屋廣幸著

著者は心理学研究者ではなく、産科の病院のお医者さんです。 大きな病院ですので毎日何人もの赤ちゃんが生まれますが、見ているといつも泣いている子もいる一方、スヤスヤと眠っている子もいます。 そういった様子を観察して、また多くの医学論文を読みなが…

ららぽーと福岡開業

福岡市近郊といっても街中にほど近いところに「ららぽーと福岡」が開業したそうです。 熊本県内でも色々と報道やCMも流れていたのですが、まだそれほどの商業施設が開ける余裕があるのかと驚きです。 news.yahoo.co.jp 全国的に見ればショッピングセンター(…

「刀伊の入寇」関幸彦著

平安時代に大陸から刀伊という異民族が攻め込んできたということは、確か高校の歴史の教科書にも載っていた覚えがありますが、それについての詳しい説明も何もなかったようです。 同様に来襲してきた元寇は大きな扱いであったのですが、それほどまでの被害は…

楽しいはずの観光で悲惨な事故、観光業者は他人事と思わずに教訓としてほしい。

北海道の知床半島で観光遊覧船が沈没、乗客乗員26名が遭難しました。 まだ発見されていない人も居ますが、絶望視されています。 news.yahoo.co.jp まだ海水はかなりの低温ということで、落ちてすぐに助け上げられない限り生存は難しいでしょう。 色々な報道…

「英国王室の食卓史」スーザン・グルーム著

王様の食事という印象は豪勢な料理が溢れるほど食卓に並べられているというものですが、これはフランス王室のルイ14世頃のイメージでしょうか。 イギリス王室も同様なのかどうか。 それは時代によってもかなり違うものでしょう。 そういったところまで、かな…

「ロシア系住民の保護」が出発点?今度はモルドバにも侵攻という話。

ウクライナ侵攻の理由としてロシアが挙げていたのが「ロシア系住民に対する迫害」でした。 それを実施していたのがウクライナのネオナチ勢力だということです。 しかしウクライナ側の抵抗が強く首都キーウ方面への攻撃を中止したロシア軍はウクライナ東部へ…

「日本に栄養疫学を学べる場はない」児林聡美さんの指摘より。

「栄養疫学」という学問について興味があり、その研究者である児林聡美さんの書く文章を拝見したりしていましたが、それについてこのようなちょっとがっかりする現状が書かれていました。 hers-ms.com 「疫学」とは医学の研究分野の一つですが、臨床医学や基…

「ここまでわかった! 縄文人の植物利用」工藤雄一郎、国立歴史民俗博物館編

縄文時代と言えば人々は狩猟採集の生活を送っていたというイメージがあります。 しかしどうやらかなり早期から植物の栽培などは行っていたようです。 これまでは縄文遺跡からはなかなか植物自体の遺物は発見されず、よく分かっていなかったことが多かったの…

八代市内別の場所のツツジ

数日前に道路沿いのツツジが咲いてはいても枯れているものが目立つという写真を掲載しましたが、別の場所の満開のツツジです。 ここは遊歩道の脇なので排気ガスの影響もないのかと思いましたが、よく見ると満開なのに花びらがポトリと落ちているところもあり…

民主主義とは多数決だけではない、とはいえ。

民主主義は多数の決定に従うということばかりが優先され、共同体の意思がそれだけで決められるかのような風潮が強まっているという危惧を持つ人が居ます。 民主制度はその構成員の中で議論を尽くし、最後の決定を多数決で行なうというのが基本のはずですが、…

田中宇さんの「国際ニュース解説」より、「中立が許されなくなる世界」

ウクライナ侵攻以降、田中宇さんの「国際ニュース解説」では独自の姿勢で世界情勢を記述しています。 今回はロシア関係から少し離れて「中立が許されなくなる世界」 tanakanews.com 冒頭に書かれているように「ロシアを敵視しない国を敵とみなす」というアメ…

「最終列車」原武史著

原さんは社会思想史の大学教授のかたわら著述も多くされているようです。 また、父親の代からの鉄道好きで子供の頃からあちこちに出かけていたということです。 そんな原さんが、かつて講談社のPR雑誌「本」に、「鉄道ひとつばなし」というコーナーを連載し…

来年小学校入学の子どものランドセルを早くも販売。

今年の新入学児童が小学校に通い始めたばかりというのに、早くも来年の入学児童のランドセルの販売が始まっているそうです。 メーカーのHPによれば一番選びやすい時期が5‐6月だとか。 www.seiban.co.jp まだ本人はようやく幼稚園や保育園の年長組になったば…

コロナウイルス感染、再感染はどの程度なのか。

コロナウイルス感染は新規感染者がなかなか少なくならず、今年初めまでのような沈静化には至らないようです。 しかし感染拡大以来かなりの人が感染しているはずなのに、まだそれほど爆発的感染拡大が起きるほどに「感染可能性」のある人が残っているのか。 …

八代市臨港線の歩道のツツジ咲き誇る。ただしかなり樹勢も悪く枯れている木も多い。

八代市の八代ICと臨港部工場地帯を結ぶ、通称「臨港線」、熊本県道336号八代港線の歩道と車道の間に植えられているツツジが咲いています。 ただし、数年前の印象より花の勢いも悪く、満開のままポトリと落ちている花びらも多数見られます。 さらに、あちこち…

円安がさらに進行、その対策が補助金配布のみか。

円安がさらに進行しています。 その原因はアメリカが急激なインフレに対応するために大幅な利上げを実施しているのに対し、日本は相変わらずの低金利のため円を売ってドルを買う動きが強まっているためです。 www.itmedia.co.jp しかし日本政府の対策は以前…

「生き残る作家、生き残れない作家 冲方塾・創作講座」冲方丁著

冲方さんのお名前だけは見た覚えがありますが、その作品は読んだことがありませんでした。 しかし長く作家業を続けてきて、その経験を作家希望者たちに伝えたいという思いが強いようで、カルチャースクールでの講座も実施したそうですが、その内容を本にもし…

北九州市小倉の旦過市場で火事、30軒以上焼けたか。

本日深夜に北九州市小倉の旦過市場から出火、30軒以上が焼けたということです。 www.yomiuri.co.jp 旦過市場は大正時代からあるという古い市場ですが、建物が老朽化しているとのことで再開発計画が出ていたそうです。 私も実際に行ったことはありませんが、…

「世界最古の物語 バビロニア・ハッティ・カナアン」H・ガスター著

古代のメソポタミア文明では楔形文字が発明され、それを書いた粘土板が数多く発掘されました。 その多くは実用的な文書だったのですが、中には物語を描き残したものもありました。 この本はそういった物語をできるだけ復元し意味の通る形にしたものです。 書…

熊本県内では人材確保の難しさについての不安感が広がる。しかし本当に大丈夫なんだろうか。

台湾の半導体の大手のTSMCが熊本県に進出するということが決まり、関連業種の会社も続々と周辺に工場設置を決めるなど、動きが続いています。 熊本県内のニュースですが、企業の見通しとして人材確保が難しくなるという不安感が広がっているということです。…

「家族という意志 よるべなき時代を生きる」芹沢俊介著

家族というものがどんどんと壊れていっているような現代です。 しかし、家族とは「自分のいのちの受けとめ手が一緒にいること」だそうです。 その家族がいなくなるということは、いのちが受け止められなくなってしまうということでもあります。 そのような事…

米山隆一さんのツイートより、防衛費GMP2%に増とはどういうことか。

米山隆一さんがツイッターでツイートしていらした内容です。 (いまだにツイッターの引用の仕方が分かりませんので、画面コピーです。 自由民主党は国際的な緊張増に対応し防衛費をGMPの2.0%まで増やすという方針を掲げました。 これは米山さんの書かれてい…

「巨石 イギリス・アイルランドの古代を歩く」山田英春著

イギリスには有名なストーンヘンジという巨石が並べられた遺跡があるということは知っている人も多いでしょうが、その詳細はあまり知られていないことでしょう。 巨石が円形に並べられたストーンサークルと言われるものだけでも、ブリテン島だけで1000以上、…