爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

プーチンは墓穴を掘ったのか、それとも世界が墓穴を掘っているのか。

ロシア軍が部分的に撤退をしたことにより、(さすがに遺体を埋めていくなどということはできなかったようで)、民間人の多数の遺体が発見されたということで、欧米各国などのロシアに対する反発が高まっています。

これまではあまり反ロシアの動きに同調しなかったインドも控え目ながらロシア非難を始めたようです。

jp.reuters.com

 

欧米各国はロシアの外交官の自国からの退去を求めるなど、態度を硬化させています。

 

ロシアはまだこれも謀略だとか、捏造だとか主張していますが、まさに動かぬ証拠の多数の遺体を残していては言い逃れも不可能でしょう。

 

アメリカの行ってきた数々の謀略を考えると、ロシアの言い分もまったく根も葉もないとは言えないのではと思っていましたが、それにしてもロシアの行為は最悪だったようです。

 

ロシア側の主張で、親ロシア政権を退陣させたデモの動きの裏にはCIAが居たとか、ウクライナのネオナチと言われる過激派武装組織がロシア系住民を殺害しているといったことも、決してあり得ない話では無いと感じていましたが、そんなことなどすべて吹っ飛ばすような事態となっています。

 

ウクライナ側はおそらく自国の調査だけでは信憑性に欠けると考えるでしょうから、国際的な調査を実施させ、ロシア側の犯罪性を立証しようとするでしょう。

それでロシアが態度を変えなければさらに厳しい制裁を科すことになります。

ロシアの北朝鮮化とも言えるものかもしれません。

 

ただし、ロシアが北朝鮮と違うのは、やはり軍事力や生産力です。

実際に核ミサイルを無数に保有しており、また原油天然ガス・石炭などの燃料や食料を輸出しています。

それを止めることになれば依存してきた国々が困窮し、またさらにそれらの国際価格が上昇することになります。

すでに食料価格高騰に反対する民衆のデモが各国で頻発し出しています。

 

アメリカはロシアをさらに痛めつけるつもりでこういった事態を招いたのか。

それで自分たちの足元にも火がついているのか。

コロナ禍など吹っ飛びそうな危険な事態になっているのでしょう。