爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「鶏肉の低温調理の危険性」松永和紀さんの解説より。(後編 鶏肉)

後編は鶏肉などについてです。 牛肉よりさらに危険性があるようです。 president.jp サラダチキンなるものが流行していますが、それを自作しようということも広がっているとか。 しかしあまりにも安易な方法で行われているので非常に危険なようです。 牛肉と…

持続可能性を妨げるものは何か その2 エネルギー

持続可能性を妨げるものは何かということで、その1では「資源の持続を考えていない」ことについて書きました。 そういう意味では最も大きな問題がエネルギーです。 完全に持続できないものの代表のような化石燃料エネルギーに依存しているのが現代の文明で…

「牛肉の低温調理の危険性」松永和紀さんの解説より。(前篇 牛肉)

私も何度か指摘しましたが、肉類の「低温調理」というものが流行しているようです。 しかし厳密な温度管理ができなければ残留する病原菌によって非常に危険なものとなります。 こういったことについて、食品ジャーナリストの松永和紀さんが詳細に説明してい…

「おもしろくても理科」清水義範著、え・西原理恵子

小説家で多くの作品を書いている清水さんですが、エッセイも多く、この学科シリーズも何冊も発行しています。 この「おもしろくても理科」は、おそらくは大多数を占めるであろう文系と言われる人々に理科(物理・化学・生物など)を面白おかしく解説しようと…

史上最低のオリンピック?多くのトラブル続発。

北京オリンピックでは選手のプレーの出来不出来というだけでない、運営上の不手際(?わざとやってる)でのトラブルが頻発しています。 昨日もスケートボードのハーフパイプで、日本の平野歩夢選手がこれまでにない高度な技を成功させ、他のプレーも素晴らし…

「スノーデン・ファイル徹底検証」小笠原みどり著

スノーデン・ファイルのスノーデンとは、エドワード・スノーデンで、2013年にアメリカ国家安全保障局(NSA)の職員として知り得た情報を内部告発しました。 その内容は驚愕すべきものであり、アメリカが国内外で違法な情報収集などの行為を重ねていたという…

偽装熊本県産アサリの問題に森田満樹さんも論評。

熊本県産と偽装表示をしたアサリの問題について、FOOCOM.NETで森田満樹さんが論評していました。 海外産の産物を畜養する場合の表示で「長いところルール」というものがあるのですが、それが今回の事件の原因ではないかという報道が多いものの、それだけでは…

持続可能性を妨げるものは何か。 その1

雑草Zさんの「雑草の言葉」でも以下のように取り上げられていましたので、こちらも持続可能性について書いてみましょう。 zassou322006.blog.fc2.com 「持続可能性を妨げるものは何か」 持続可能とは平たく言えば「この先何千年も何万年も続くようなこと」…

コロナウイルス感染はまだまだ続く。

東京などでは新規感染者数の拡大に少し歯止めがかかりつつあるという話ですが、熊本ではまだまだ広がっているようです。 まん延防止重点措置も13日までとなっていましたが、3週間延長が決定されました。 熊本県内でも毎日1000人近い新規感染者検出が続いてお…

「賞味期限切れ食品」は食べてはいけないのか、売ってはいけないのか。

「おいしい健康」というサイトの中の「読む、えいよう」という欄で松永和紀さんが書かれていた記事です。 oishi-kenko.com 報道された事件?というのが、あるコンビニチェーンのフランチャイズ加盟店舗の1店で、「賞味期限切れの具材」をおでんに入れて販売…

完成した八代市庁舎見てきました。

先日完成したというニュースの流れた八代市市役所の新庁舎をついでがあったので見てきました。 これが八代城址の石垣上から見た側面です。(右側の高い建物は関係ありません。病院です) これは南側から見た正面図。 総工費170億余りという貧乏市にはもった…

「結婚の遺伝学」田中克己著

「結婚の遺伝学」と題されていますが、内容はほぼ遺伝する病気に関するものです。 本書はかなり古い本で、昭和43年(1968年)初版発行です。 著者の田中さんは当時東京医科歯科大学医学部教授で、遺伝学が専門であった方です。 現在も続いているようで…

「内田樹の研究室」より「複雑化の教育論」

内田樹さんのブログ「研究室」に掲載されていたのが、内田さんの新著「複雑化の教育論」のまえがきを転載したものでした。 blog.tatsuru.com 2020年の夏から3回にわたって、教育に関する講演を行ったということで、その内容をまとめたものです。 (ただし当…

「免疫力増強」などという怪しげな言葉があふれていますが。

テレビなどをぼんやりと見ていると、最近は特に多く感じるのが「免疫力増強」という言葉です。 免疫力を増強するためには、何々を。といった具合に機能性表示食品や健康食品のCMが次々と流され、その中には日本を代表するような大会社のものも数多く含まれて…

「エリートツリー 脱炭素化の切り札」って、切り札は無理でしょう。

朝も6時にはテレビをつけて見ていますが、7時台のニュースとは違い色々な話題を取り上げていて飽きません。 今朝も「エリートツリー 脱炭素化の切り札」という謳い文句。 これは何かありそうだと期待してみていたら、成長速度が1.5倍の木の開発というだけの…

「〈どんでん返し〉の科学史」小山慶太著

昔は迷信のような旧説がはびこっていたのが、徐々に科学的な新説が現れて取って代わり、今のような現代科学が成り立ってきたと言うのが一般的なイメージでしょう。 これは、特に子供向けの科学史解説などではすっきりとした説明をするためにあえて強く採用さ…

八代市役所完成、熊本地震で被災して再建

熊本地震で被災し、その後解体から建設工事が進められていた八代市役所がようやく完成、14日から使用開始ということです。 kumanichi.com なかなか凝った作りのようで、地元産杉材やら特産の畳表を使っている部分もあるとか。 しかし総工費が168億円とか。 …

「奪われた『三種の神器』」渡邊大門著

「三種の神器」というと現代でもとても大切な宝物という比喩で使われます。 しかし、よく知られているように元々はこれは天皇家の累代の宝器であり、それを持っているということが天皇位にあることの象徴のように扱われてきたものです。 著者の渡邊さんは中…

唖然、「生鶏肉の恵方巻」販売

節分の日には恵方巻などというものを食べるという風潮が作られましたが、そこで「鶏肉を生のまま巻いてしまった」というものが売られたということです。 news.yahoo.co.jp 店によると、冷凍した鶏肉を油で揚げてから恵方巻にするという手順であったものが、…

医師は患者や家族の要望にどこまで対応すべきか、NATROMの日記より

埼玉県で病死した母親の主治医たちに発砲し死傷させるという衝撃的な事件が起きました。 これに関連し、自身も内科医であるNATROMさんがブログに書いています。 natrom.hatenablog.com もちろん当該の事件についての論評ではなく、NATROMさんの経験から見た…

「『英語が読める』の9割は誤読」越前敏弥著

著者の越前さんは翻訳家として文芸作品を手掛けるかたわら、翻訳家志望の人々に翻訳講座で教えています。 翻訳家を志すほどの人々でも間違えやすいという場合があり、それはかなりの英語力があっても引っかかりやすい罠のようなものです。 そのような、実際…

「原発と天然ガスが持続可能」? EUの不可思議な定義

EU(欧州連合)の欧州委員会が何が持続可能かということを定義する「タクソノミー法案」というものを公表したそうです。 www.nikkei.com 「一定の条件のもと」とはしていますが、原子力と天然ガスが「持続可能」だということですが、EU加盟各国の間でも意見…

電気自動車、水素自動車の時代は来るのか。

先日書いた「自動車社会」についての文章の中で、電気自動車、水素自動車というものについても少しだけ触れましたが、それについてさらに詳しく述べてみたいと思います。 sohujojo.hatenablog.com 電気自動車といっても、昔東京などを走っていた「トロリーバ…

熊本県産アサリ原産地偽装問題続報

「熊本県産」と表示されたアサリの中に大量に外国産が混じっていたという問題で、さすがに熊本県の地元では大きな扱いのニュースとなっており、熊本日日新聞では数面に渡って記事がいくつも書かれています。 やはり問題は「畜養」と言われる手法を許す制度で…

「わさびの日本史」山根京子著

わさび(山葵)と言えば刺身や寿司には欠かすことのできないものであり、いわば和食というものを支えているかのような存在です。 しかし、わさびがいつ頃から日本人の食に彩を添えるようになったのか、よく分かっていないようです。 そのような「わさびの歴…

産地偽装するにしてもちょっと、熊本県産アサリの大半が外国産

熊本県産と称して売られていたアサリの大半が外国産のものだったという疑いが強まったとして、農水省や熊本県がお怒りのようです。 www.sankei.com 昨年末の3か月間、国内で売られていたアサリの表示と科学的分析を照らし合わせたということで、販売アサリの…

「ディーゼル機関車の世界」牧野和人著

今から50年以上前の国鉄の蒸気機関車最後の頃、役目を終えた蒸気機関車に代わって列車を牽引したのはほとんどがディーゼル機関車でした。 蒸機ファンから見れば敵役のように感じられたディーゼル機関車ですが、気が付けば最近はぐっと減ってきたようです。 …

選抜高校野球大会出場校選抜で論議。

春の選抜高校野球大会の出場校が発表されましたが、東海地区の代表2校に秋季地区大会で準優勝した静岡の聖隷クリストファーではなく岐阜の大垣日大高が選ばれたということで論議を呼んでいます。 article.auone.jp まあ、夏季大会と違って「選抜」でありその…

「娯楽映画の世界 ミュージカル」児玉数夫著

著者の児玉さんは戦前から戦後にかけて洋画の輸入・興行を行っていたということで、上映されなかったものまで含め数多くの映画の試写を見てきたそうです。 その見方も、細かいところまで多くのデータを取りながらのようで、それこそ洋画の生き字引のような人…