埼玉県で病死した母親の主治医たちに発砲し死傷させるという衝撃的な事件が起きました。
これに関連し、自身も内科医であるNATROMさんがブログに書いています。
もちろん当該の事件についての論評ではなく、NATROMさんの経験から見た患者や家族とのトラブルについて書かれたものです。
患者や家族と病院・医師とのトラブルというものはかなり多いようです。
死生観の違いというものも大きいでしょうし、様々な報道などからの知識がさらに食い違いを加速させるということもあるのでしょう。
しかし、さすがに「患者家族の対応も医師の仕事の範囲内なのでプロフェッショナルとして十分行う」という姿勢は大したものです。
それでも「今回の事件のような事態は予想していなかった」というのが本当の所でしょう。
私も自分自身の病院との関係でも完全に満足とは言い難いものでしたが、やはり両親や縁者の臨終の際の病院や介護施設の対応などで気になるところはいくつか見られました。
こちらとしては親族の臨終などと言うことは一生の間に数回しかないことですが、あちらでは毎日のように起きることでしょうからその感覚の違いも確かにあるのでしょう。
「簡単にあきらめる」ことがよいことだとは思えませんが、ある程度は仕方ないということでしょうか。