熊本県産と偽装表示をしたアサリの問題について、FOOCOM.NETで森田満樹さんが論評していました。
海外産の産物を畜養する場合の表示で「長いところルール」というものがあるのですが、それが今回の事件の原因ではないかという報道が多いものの、それだけでは無いということです。
熊本県知事と農水大臣が記者会見を行いましたが、その県知事の会見で「長いところルール」の改善を求めたと言うことで、それが今回の事件の原因かのように見られがちですが、そうではなくやはり関係業者のコンプライアンス欠如の他に、長年にわたってその状態を放置してきた自治体の責任が大きいのではないかということです。
記事内では「長いところルール」についても詳細に記述がありますが、その実施にはかなり多くの書類による証明が必要であり、「高いハードル」があるものだということです。
しかし、その必要書類を今回の業者たちは意図的に改ざんし捏造しており、これは今までにも頻発していた偽装表示事件と同じです。
つまり「長いところルール」自体に問題があるというよりは、犯罪的な業者の手口とそれを許していた自治体の責任が大きいということなのでしょう。
森田さんはこの会見での県知事発言などにも違和感を覚えたとしており、かなり大きな責任がある自治体などが一方的に被害者的な発言をしていることをも指摘しているようです。
私もこちらの(熊本県内)報道でも自治体や漁協などの発言には少し疑問を感じていました。
不正を許さないという姿勢が本当に十分であったのか。
それを問い直すべきではないかと思います。