今から50年以上前の国鉄の蒸気機関車最後の頃、役目を終えた蒸気機関車に代わって列車を牽引したのはほとんどがディーゼル機関車でした。
蒸機ファンから見れば敵役のように感じられたディーゼル機関車ですが、気が付けば最近はぐっと減ってきたようです。
これは、在来線の輸送量自体が減ってきているのに加え、旅客列車では電車やディーゼル車が増えて機関車牽引の客車列車というもの自体が減っていると言うことです。
さらに、貨物列車の数も減りつつあるためにディーゼル機関車自体の需要が減っているのでしょう。
そういった「ディーゼル機関車」について、写真家の牧野さんが1980年頃より撮影した機関車の写真と紹介文を書いています。
冒頭の文章、「2021年3月、国鉄動力近代化の旗手として全国主要路線に足跡を残してきたDD51型機関車が貨物運用から退いた」でぐぐっときました。
DD51は1962年に登場した大型の本線用ディーゼル機関車で、私も各地で目にしてきたものです。
それが引退の時期を迎えたということでしょう。
ディーゼル機関車はDD51を始めとしてほとんどが基本的には赤の車体に白線という塗装でした。
どこに居ても目立つものでしたが最近目にする機会が減っているという思いがしたのも当然だったのでしょう。
代表的な機関車は上記のDD51の他、DE10、DD16 というのは見慣れたものですが、新たに作られたものとして、DF200、DD200、HD300といったものもあるのは知りませんでした。
DF200もほとんどが北海道で活躍しているのですが、そのうち1両だけが九州であの「ななつぼし」専用として使われているということです。
あまり注目を集めるということもないディーゼル機関車ですが、鉄道運送を担ってきた脇役のような存在かもしれません。