爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

大学入学共通テスト始まる。どう変わったのかよく分からない。

初めての「大学入学共通テスト」が始まりました。 見ている限りではこれまでの「センター試験」と何が違うのかよく分かりませんが、どういったものなのでしょう。 プレジデントオンラインで、経済学者の橘木俊詔さんの著書「大学はどこまで公平であるべきか…

日本での新型コロナウイルス感染者確認からちょうど1年だそうで。

昨年の1月15日に日本で最初の新型コロナウイルス感染者が確認され、それからちょうど1年経過と言うことでテレビでも報道されていました。 これまでの陽性者数の経緯なんていうグラフも出されていましたが、それで改めて思い出したのが、昨年4月くらいに最初…

「指揮者の役割 ヨーロッパ三大オーケストラ物語」中野雄著

「指揮者の役割」と題していますが、内容はヨーロッパ三大オーケストラ、すなわちウィーン・フィル、ベルリン・フィル、アムステルダム・ロイヤル・コンセルトヘボウとその指揮者との物語といったところでしょうか。 著者の中野さんは現在は音楽プロデューサ…

新型コロナウイルス、「日本モデル」とは何だったのか、どうなったのか。

新型コロナウイルス感染の拡大が、日本では政府の無策にも関わらず遅かったのは「日本モデル」というものがあるからだという話が、昨年夏ごろには盛んに流されました。 あの前首相などもエラそうにそう言っていたこともあります。 しかし、感染第三波と言わ…

ガースー首相の何が問題なのか、東京新聞望月記者が語る

国民に語り掛けるどころか、記者会見すらまともにやろうとはしないガースーですが、その問題点について東京新聞の望月衣塑子記者に作田裕史さんと言う方がインタビューした記事が、AERAdotというサイトに掲載されていました。 dot.asahi.com ほとんどまとも…

夢の話「自転車で坂道の多い町を走り回る」

本題に入る前に、このブログを始めた2012年当時のものを少し読み返してみたのですが、最初の頃はほとんどが「読書記録」、ところがその頃からすでにぽつぽつと 「夢の話」を書いているんですね。 最近では社会に対する怒りのブログという性格が強くなってい…

PCR検査法に疑惑、賀茂川耕助さんのブログより。

賀茂川耕助さんのブログの最新記事に現在Covid-19(新型コロナウイルス)検査の標準法となっているPCR検査法についての疑惑が書かれていました。 kamogawakosuke.info 賀茂川さんのことですから事実関係に間違いはないと思いますので、すべての裏付けを取る…

電力供給逼迫、長崎県の石炭火力発電所で重油燃焼対応

強い寒波の影響で電力使用が急上昇、供給が逼迫し危険な状況となっています。 昨日は関西電力で99%まで行ったとか。 供給不足となると突然の停電が大規模に広がる危険性もあります。 そんな中、九州電力(九電ではなく電源開発でした、訂正します)の長崎…

「敗北を抱きしめて 上」ジョン・ダワー著

先日読んだ「新現代歴史学の名著」という本の中で紹介されていたものです。 それに惹かれていつもの市立図書館の蔵書を調べたらあったので、借りてみました。 著者のダワー氏は1938年生まれのアメリカの歴史学者で、終戦時にはまだ7歳、終戦後の日本と…

成人式中止でもやることは変わらなかったようで。

成人の日などに行われる予定だった成人式式典は多くの自治体で中止や延期となりました。 熊本県内はほとんどのところで中止、しかしほとんどの新成人はちゃんと晴着を着るという一番彼女たちにとって重要なところはしっかりと実施したようです。 www.nikkei.…

野党諸君、政権を取りたければどうしたらよいか、教えてあげよう。

ガースー政権も支持率が急落、政権の存続すら危うい状況になってきました。 野党も急に色気づいたようで、立憲民主党の枝野氏も政権獲得への意欲などを語っているようです。 しかし、誰もが認めるように、今の野党が政権を獲得できる可能性はほとんどありま…

またも食当たり、ただし今回はちょっとこれまでとは違った。

年に数回程度ですが激しい下痢となる食当たりを経験します。 これまでも何回かそれについて書いていますが、昨日の事例はそれとはまた少し違ったものとなりました。 sohujojo.hatenablog.com これまでは夕食に酒を飲みながら食べた場合がほとんどだったので…

「感染症、AI新時代を生き抜く 科学知識の身につけ方」竹内薫著

サイエンスライター、(本書の著者肩書には「科学作家」とあります)で数多くの著書を書いている竹内薫さんが、感染症やAIの脅威(この2つを並べるのもなんですが)に立ち向かうために読んでおくべき本をあげているという本です。 前書きには「私は”本を読…

驚き、「力士5人感染、濃厚接触者含め65人休場」で大相撲開催するの。

10日から開催の大相撲に先立って力士や関係者など全員のPCR検査を実施したところ、力士5人の感染が判明、その濃厚接触者など力士65人、親方や関係者含め83人が休場、しかし本場所は開催するそうです。 www.sponichi.co.jp 驚いたのは「これでも開催強行する…

医療崩壊が近づくと脅され続けているけど、なぜ?

新型コロナウイルス新規感染者が急激に増加し、さらに重症患者が急増ということで、医師会側からは「医療崩壊」の危険性が叫ばれ、それに押されるように「緊急事態宣言」ということになりました。 まあ、その対策として言われているのはあまりにも不十分にし…

「発掘! 歴史に埋もれたテレビCM」高野光平著

民間テレビが放送を始めたのは1953年8月、テレビCMというものも始まりました。 しかし残された映像がほとんど無かったためにその初期の姿というものはほとんど知られていませんでした。 ところが、映像制作会社のTCJという会社が製作したフィルムが同社の倉…

アスベストが混入した珪藻土マットはどの程度危険なのか。

珪藻土マットというものが結構売れているようですが、その製品に発がん性のあるアスベストが混入されているものが発覚したということが話題になりました。 それについて、リスク学研究者の永井孝志さんが解説をしていました。 nagaitakashi.net まず、「基準…

「かけひきの科学」唐津一著

「かけひき」というとポーカーなどのゲームで様々な手を使って勝ちを収めるというイメージがありますが、実は国と国との外交、戦争、会社の間の競争などあらゆる交渉には付き物です。 それが分かっていない日本の国家外交は上手く行かないというのも明らかで…

緊急事態宣言、って言っても飲食店時短要請、テレワーク推進だけかい。

東京など1都3県に緊急事態宣言。 あまりにも遅すぎるという声が多数ですが、対策は限定的であり、「飲食店の時短営業要請」「テレワーク7割」など非常に限られたものしかありません。 mainichi.jp 経済の冷え込みの方がはるかに怖いという政権の思いは間違い…

「内田樹の研究室」より「『日本戦後史論』文庫版あとがき」

内田樹さんが白井聡さんと対談した内容を収録した本「日本戦後史論」の文庫版が出版されたそうですが、その「あとがき」を「研究室」に収録しました。 blog.tatsuru.com この本は5年前に出版されたのですが、5年経って文庫化されたにも関わらず、内容は現在…

アメリカ大統領選の最後に来てまだ混乱が続く。民主主義は(もしあるなら)危険な状態。

アメリカ大統領選挙の最後の形式的な確認に過ぎないはずの手続きに、トランプ支持派が抗議を続け国会に乱入というひどい事態になっているようです。 www.nikkei.com トランプが選挙の不正ということを言い続け、いまだに敗北を認めないということからその支…

「憎しみに未来はない 中日関係新思考」馬立誠著

著者の馬さんは中国の人民日報の論説委員であった2002年に「対日関係の新思考」という意見を発表し、中国国民から激しい非難を浴びました。 その中では、硬直した反日意識を改めて中国と日本とで新たなアジアの体制を作るべきだとしたのですが、それが反日感…

東京オリパラ開催関係者の強気発言相次ぐ、しかしこれらの言葉はなんで居丈高なんだろう。

年の初めにあたり、今年夏に一応予定されている東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて関係者たちの発言が行われていますが、力強く開催への想いを語っています。 www.chunichi.co.jp しかし「人類がコロナウイルスに打ち克った証しとして開催」と…

「新・現代歴史学の名著」樺山紘一編著

本書の前篇、「現代歴史学の名著」が刊行されたのは1989年でした。 そこには、津田左右吉、ホイジンガ、ブローデル、フーコーなど、素人の私でも知っているような名著が並べられていたのですが、それから20年が経ち(本書刊行は2010年です)さすがに「現代」…

大雪で立ち往生50時間、電気自動車なら凍死してた?

大雪で関越自動車道などで身動きが取れなくなり長い場合で50時間も立ち往生していたのはつい先日のことでした。 それと「電気自動車化」について絡めて書いていた記事がありました。 news.yahoo.co.jp デイリー新潮の記事ですが、もしも今回の50時間立ち往…

「ニッポンの個人情報」鈴木正朝、高木浩光、山本一郎著

個人情報の保護ということがよく聞かれるようになり、また情報漏洩という事件もしばしば起きています。 また、「ビッグデータの利用」ということも言われていますが、それも個人情報かもしれません。 こういったことに詳しいお三方が、「プライバシーフリー…

緊急事態宣言を発することになるのか。しかしどの程度のことができるか効果も不明。

東京都など1都3県の知事からの緊急事態宣言発出の要請がありましたが、政府側からは飲食店営業の時短の強化を言われ、それに沿って東京では午後8時までの時短ということで応えました。 これで政府からの緊急事態宣言の可能性が強くなったようです。 www3.nhk…

「歩行者事故はなぜ起きるのか」松浦常夫著

自動車の性能が向上し事故があっても自動車乗員の被害は少なくなりましたが、歩行者の被害はなかなか減ることはありません。 そこには歩行者の心理、道路などの構造、運転者の死角など多くの要素がからんでいますが、これまでは中々そこを詳しく掘り下げた研…

初詣決行

「密を避ける」なんて言って、初詣も行きづらい風潮ですが、やはりやらないと済まないということで、近所の神社に参ってきました。 密を避けるどころか人ひとりも無く、寂しいものです。 まあ宮司が居るわけでもなく、こういう時だけ町内会で管理するような…

「人類を変えた素晴らしき10の材料」マーク・ミーオドヴニク著

材料といえば何かを作るための元になる物質という意味で使われる言葉ですが、「材料科学」と言えば科学の一分野で様々な用途のために使われる物質、およびその新材料を作り出すという機能を持つものです。 著者のミーオドヴニクさんはその材料科学の研究者で…