国民に語り掛けるどころか、記者会見すらまともにやろうとはしないガースーですが、その問題点について東京新聞の望月衣塑子記者に作田裕史さんと言う方がインタビューした記事が、AERAdotというサイトに掲載されていました。
ほとんどまともに国民に対しての説明すらしないということが不信感を呼んでいるということですが、総理記者会見というものが現在どのようになっているのかということも語られています。
昨年の非常事態宣言が出された後から、首相記者会見には「一社一人」しか出ることができないようにされてしまいました。
表向きの理由は「密を避ける」ですが、そうではないことは明らかです。
「一社一人」であればどうしても政治部の記者しか出ることができず、望月さんも社会部記者なので入場不可となるそうです。
また、運営上の都合として「一人につき質問は1問」「さら問い(質問を重ねること)は禁止」といったルールを押し付けそれに従わない記者は指名しません。
また望月さんの属する東京新聞は記者会見の事前に質問内容を明かす(”投げる”と言っています)ことはしないことにしているためか、質問者として指名されることはないそうです。
指名された記者がする質問は「投げられている」ことは明らかで、ガースーが答える時に用意した原稿に目を落とすことで証明されています。
このような対応でも乗り切れるというのは、安倍内閣で官房長官としてずっと記者会見をこなしてきたという自信があるのでしょう。
その時代に「全く問題はない」「指摘は当たらない」というのが官房長官の決まり文句としていつも聞かれたのですが、それで通用すると思い込んでいるのが今の首相です。
しかし、「平時」であった安倍内閣時代にはまだそれでも通用していたのが、コロナ禍の「非常時」である現在では不可能だということが理解できていない。
もともと、裏で権威をふるってきた人なので、演説ということがほとんどできません。
それが必要な首相という地位についても、もはやその能力は付けることができないのでしょう。
最後に望月さんは「言葉に魂をこめてほしい」と結んでいますが、もちろんそんなことができる人ではないことは良く分かっているのでしょう。
私も首相記者会見の様子をテレビで見て、一々原稿に目を落としているのがありありと分かり、なんでだろうと不思議に思っていました。
それがこういうカラクリだということか。
メルケルと比べるのもお笑いのようですが、そんな笑うしかないのが日本の首相です。