爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「NATROMのブログ」より「ワクチンを接種しない人を批判してはいけない」

「ニセ医学と戦う内科医」NATROMさんのブログが久しぶりの更新です。 1か月以上間を置きましたが、やはり相当忙しいのでしょうか。 今回は「ワクチンを接種しない人を批判してはいけない」という、現時点での大きな問題点を取り上げています。 natrom.hatena…

「食の終焉」ポール・ロバーツ著

本書副題にあるように「グローバル経済がもたらしたもうひとつの危機」というものが本書内容を良く表しています。 グローバル経済は金融や資本といった方向でも様々な問題を世界中に引き起こしていますが、本書で提起されている「食糧問題」に対しても大きな…

保健所業務と感染症、FOOCOM.NET専門家コラムで小暮実さんが解説記事

新型コロナウイルス感染流行で保健所の役割というものも再認識されているようです。 FOOCOM.NETでながらく保健所に勤務され現在は食品衛生アドバイザーとして活躍されている小暮実さんが、保健所業務というものについて簡単に解説されています。 foocom.net …

コロナウイルスに関して色々と

我が家で購読している地域新聞、熊本日日新聞のコラム欄に、熊本市で小児科医院を開業していらっしゃる駒木覚さんという方の書いた文章が掲載されていました。 新型コロナウイルス感染流行に気を取られて、その他の色々な感染症などにはつい注意が薄れるおそ…

大学入試共通テストの英語問題に重大な疑問点があり、松永和紀さんが主張。

この前実施された大学入試共通テストの英語の問題に、内容に大きな問題点がある出題があったと科学ライターの松永和紀さんが取り上げています。 note.com 英語の問題でその科学的な内容についてどうこう言う必要があるかという反論もあるかもしれませんが、…

イギリス、アストラゼネカ社のワクチンは日本企業が製造へ

現在のところファイザー製ワクチンが先行しているようですが、イギリスのアストラゼネカ社のワクチンも日本でも治験が進み承認申請が近づいています。 最初は他国での生産分が輸入されるようですが、その後は日本企業で製造して供給するという契約が結ばれた…

「感染源 防御不能のパンデミックを追う」ソニア・シャー著

「パンデミック」という言葉は今では誰でも知っているでしょう。 しかし、感染病というものはこれまでも人類に繰り返し襲い掛かり苦しめてきました。 その歴史を振り返り、実際にどういうことが起きたのかを思い出させてくれる本です。 もちろん本書は2016年…

義母の使う熊本弁「とぜんなか」

車で10分ほどの妻の実家に一人で暮らす義母がこのところ夜にいう言葉が「とぜんなか」です。 熊本だけでなく九州一円で使われているようです。 有名な「徒然草」と同じ語源のようで、漢語の徒然から来ていますがこちらでは音読みで「とぜん」と言います。 「…

「ビッグデータと人工知能 可能性と罠を見極める」西垣通著

ビッグデータそして人工知能という言葉は特に最近語られることが多いのですが、そこには期待もあれば危険性への懸念を持つ人もいるようです。 著者の西垣さんはコンピュータ時代の最初からソフト開発から始めて情報学研究にあたってきた方で、現在のブームに…

新型コロナウイルスワクチン接種、実施する担当者になったつもりで考えてみた。

新型コロナウイルス対策の決め手として(怪しい点もありますが)ワクチン接種が始まろうとしてます。 ぼつぼつと計画やシミュレーション、実施練習などと言った話題も上がってきていますが、素人が想像するだけでも大変な事業になるようです。 河野行革担当…

勝手な教育論

数日前に「研究職ママさん」の書いた記事に触発されて「学校教育と社会的活動能力の差」について書いてしまいました。 (研究職ママ様、何度も勝手に引用して申し訳ございませんが、話の導入部として非常に面白いので使わせていただきました。ご了承ください…

「仮定の問題」と政府公式発表

オリンピック開催をめぐる話ですが、「政府公式発表のあり方」の方向から考えてみます。 国民の大多数が今年夏のオリパラ開催には疑問を持っているにも関わらず、相変わらず政府や東京都、オリンピック組織委員会、IOCなどは開催以外の可能性はまったく考え…

「敗北を抱きしめて 下」ジョン・ダワー著

太平洋戦争での日本の敗戦から、占領時代に何が起きたのか、豊富な資料と洞察力で明らかにしたダワーさんの「敗北を抱きしめて」上巻に続いて下巻も読みました。 上巻では、敗戦当時の人々の心情や生活などをまとめていましたが、この下巻では占領軍と天皇が…

八代市内で新たにくまモン5体発見。

ちょっと用事があって八代市役所に行ったついでに、八代城址周辺を歩いたところ、くまモンを5体(人?匹?)発見しました。 市内には全部で54体設置してあるということですが、あとはどこに居るんでしょうか。 今日見つけた中ではこれが一番大きいもの。 …

「内田樹の研究室」より「中国はこれからどうなるのか?」

内田樹さんの「研究室」では、月刊日本という雑誌?からの取材のインタビューで答えたものを掲載されていました。 何でも、本に収められたものは編集されたものだということで、自分で記録していたロングバージョンの方を披露するということです。 その内容…

学校教育で「できる子」と社会で活躍できる人との乖離。「研究職ママの子育ち日記」より

情報関係の研究職として働きながら小学生と保育園の2人のお子さんを育てているという、「研究職ママ」さんの「子育ち日記」というブログが非常に参考となるためによく拝見しています。 そこで触れられていた話題が興味深いものでした。 selfmanagementforkid…

「シルクロードをつなぐ昔話 中国のグリム童話」百田弥栄子著

ドイツのグリム兄弟が古代ゲルマンの民話や伝説をもとに童話集を刊行してから約200年経つそうです。 しかし、その中の有名な話とそっくりのものが中国各地の民話として残っているということはあまり知られていないようです。 本書著者の百田さんは長年にわた…

やっぱりワクチン接種は大幅に遅れる?

日本で現在準備が進められているのはファイザー社製のワクチンのみですが、その契約が結ばれたものの以前の基本合意からはかなり遅れるようです。 www.bloomberg.co.jp基本合意では6000万人分を6月末までにということであったのが、本契約では7200万人分と数…

持続可能社会(定常社会)とはどのようなものか。

「持続可能」という言葉があちこちで語られるようになりました。 以前からこの問題には大きな関心を持っていましたので、多くの人々が興味を持つようになったということは嬉しい限りですが、その実態を見るとまったくの勘違いや方向違いばかりのようです。 …

「緊急事態なのにこんなに外出している奴らがいる」という報道は逆効果

いつも注目しているリスク学者の永井孝志さんですが、「緊急事態なのにこんなに外出している」という報道姿勢について論じています。 nagaitakashi.net ニュースを見ればそういった報道ばかりが目立ちます。 しかし、この陰には大多数が自粛しているという事…

「嗅覚はどう進化してきたか」新村芳人著

「匂い」を感じるとはどういうことなのか。 その機能を研究していくと不思議な生物の働きが分ってきます。 香料というものは、人類の文化が生まれた当初から重要な働きをしていました。 イエスが産まれた時に東方からやってきた三賢人は黄金・乳香・没薬の贈…

バイデン大統領就任式、一応無事終了のようで。

アメリカのバイデン大統領の就任式は、一部の情報でデモが騒乱状態になる危険性もあるということで、厳戒態勢で実施されましたが、一応無事に終了したようです。 無事終了だけで喜ぶというのは、民主主義の総本山を自認するアメリカとしては非常に情けない話…

「やっぱり、このゴミは収集できません」滝沢秀一著

著者の滝沢さんは漫才師として活動しているものの、結婚し子供もできたために定収がなければと考えてゴミ収集会社に就職したそうです。 ゴミを収集していると色々な社会の姿が見えてくるということで、その体験をツイッターで公表すると人気を集めました。 …

今度は「不織布マスク警察」まで現れたそうで、嫌な日本人の習性。

「マスク警察」とか「自粛警察」など、何とか警察というものがはびこるという嫌な風潮ですが、今度は「不織布マスク警察」まで登場してきたそうです。 news.livedoor.com 確かに不織布マスクの飛沫防止機能は優れており、布製マスクやウレタンマスクは見劣り…

肉食系男子は持続社会(定常社会)には邪魔なのか。(女子も含む)

私と非常に近い考え方をしていたということで、かつてはお互いのブログを頻繁に行き来していた「雑草Z」さんという方が居ます。 「雑草の言葉」というブログをされていたのですが、何やらトラブルが多発したということで長い間休眠されていました。 しかし、…

東京都は大手企業にも時短営業協力金支給、しかし1店あたり6万円って。

これまでの時短営業協力金は中小企業だけに支給ということで、大手企業からはかなりの不満が表明されていました。 そこでというか、なんというか、大手にも支給するということを東京都が表明しました。 www.tokyo-np.co.jp しかし、中小と同様に「1店あたり1…

「再読:戦国時代の大誤解」鈴木眞哉著

戦国時代について多くの人々が持っている印象の多くは誤解だというこの本は、かなり以前に読んでいましたが、まだこのブログで書評を書き出した初期の頃で素っ気ないものでしたので、書き直してみます。 歴史好きという人は多く、その興味の向かう先は戦国時…

特措法、感染症法を変えて罰則強化というのは方向違い。

通常国会が開幕しますが、これまでの対応遅れを取り返そうとするのか、新型コロナウイルス特措法と感染症法を変えて罰則を強化しようとしています。 それについては、我が家の購読新聞、熊本日日新聞でもハンセン病と絡めて批判の社説が掲載されていました。…

医療崩壊は国民の行動が主因ではない。病院と病床を減らし続けたための当然の結果。

感染拡大にも関わらず街への人出が減らないと言った報道が続いており、あくまでも国民の行動にその原因があるかのような宣伝が蔓延しています。 確かに感染者数はどんどんと増えていますが、「医療崩壊」はそれだけが原因ではありません。 感染拡大の危険性…

漁業監視が衛星からできる?

ヤフーが運営する、海や漁業に関するニュースを流すサイトGyoppyで、衛星から漁船や漁の状態が監視できるという話題がありました。 gyoppy.yahoo.co.jp すでに航空機の状況をリアルタイムで捉えることは可能となっていますが、船でもそれが可能となっている…