爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

日本での新型コロナウイルス感染者確認からちょうど1年だそうで。

昨年の1月15日に日本で最初の新型コロナウイルス感染者が確認され、それからちょうど1年経過と言うことでテレビでも報道されていました。

 

これまでの陽性者数の経緯なんていうグラフも出されていましたが、それで改めて思い出したのが、昨年4月くらいに最初の緊急事態宣言が発令された頃の陽性確認者というのが多くて全国で500人くらいなんですね。

 

www.mhlw.go.jp

「昨年の緊急事態宣言時と比べて全国の人出はまったく減っていない、だから感染拡大が抑えられない」といった趣旨の報道が溢れかえっていて、今の感染拡大や医療崩壊がすべて人々の行動の責任かのような脅しがまかり通っています。

 

本当にそうでしょうか。

と、私のようなへそ曲がりはすぐに考えてしまいます。

 

昨年の緊急事態宣言時にはPCR検査能力も非常に不足しており、実際の感染者は陽性確認者よりはるかに多いと言われました。

しかし、それが事実であったにせよ、世の中の「感染者」は現在よりはるかに少なかったのでは。

ただ単に、「周囲に感染者が増加しているから」感染拡大が止められないのでは。

 

マスク、手洗い、消毒薬、距離といった感染防止策の徹底ということが繰り返し強調されています。

こういった行動が感染をかなり抑えられるのは事実でしょう。

しかし、絶対ではありません。

いくら感染対策をしても実際に感染者が入ってきたら感染を完全には防げないのは、感染症指定病院でも院内感染が発生することからも明らかです。

まして、その辺の店などでやっている程度の「感染対策を徹底しています」などで完全に防げるはずもありません。

 

さて、それではこのように感染拡大がすでに起きた状況でどうすれば良いのか。

ガースーの真意のように、もう放っておいて経済復興だけを目指す?

飲食店の時短営業どころか、中国のようにすべての人民の外出禁止まで打ち出す?

どちらにも踏み切れない日本政府は結局は中途半端な政策のまま流されていくだけなのでしょう。

 

なお、医療崩壊の危機はほとんど何もしてこなかった政府と自治体に大きな責任があります。

それを人々の行動だけに責任を押し付けるのは間違いでしょう。

確かに大きな影響はあるでしょうが。