賀茂川耕助さんのブログの最新記事に現在Covid-19(新型コロナウイルス)検査の標準法となっているPCR検査法についての疑惑が書かれていました。
賀茂川さんのことですから事実関係に間違いはないと思いますので、すべての裏付けを取ることはせずに引用します。
新型コロナウイルスの検出法としてPCR検査法を発表したのはドイツのドロステン教授で、2020年1月21日ということです。
なんと、まだ丸1年も経っていないようです。
その後、世界保健機構(WHO)がいち早くウイルス検出プロトコールとして認定したために世界基準となってしまいました。
そして、その内容自体に疑問を持つ人が居るようです。
ドイツの科学者たちが異議を唱えているということですが、新型コロナウイルスの実物を実際に見ずに検査法を作り上げてしまったこと、プライマー(DNAの合成・複製に必要な核酸の断片)の取り方が不十分であり、結合温度が高すぎて不特定な結合を起こし、そのため新型コロナ以外のものも捉えてしまうということ、さらにドロステン教授の発表論文の共著者にこのPCR検査キットを作成した会社の経営幹部が含まれているということを論拠としているということです。
「賀茂川耕助のブログ」にはこのような記述ですが、少し解説しておきます。
PCR検査法においては、ウイルス全体のDNA配列を参考にして、他のウイルスや細菌、その他の生物と判別できる「真にCovid-19に特有の」DNA配列を特定し、その配列のみをPCR反応で増幅できるプライマーを特定する必要があります。
それが不十分であった場合には思わぬ反応を引き起こし、擬陰性、擬陽性を生じる危険性もあるわけです。
(なおCovid-19のPCR検査にはRNAを使っているようですが、DNAと表記しておきます)
なお、この問題はウイルスが変異して遺伝子が変わった場合、その変わった部分が検出に関わることがないかということも関係してきます。
つまり、変異ウイルスが検出できなくなる危険性もあるということです。
Covid-19のPCR検査については、日本疫学会のHPにも解説があります。
ただし、ここで主に問題とされているのは患者の身体からのウイルスの採取の問題についてであり、PCR検査それ自体は不問とされています。
しかし、それにしても擬陰性がかなり大きいと言った問題点はあるということです。
元に戻って、賀茂川さんが問題としていたそもそも最初の検出遺伝子の設定についてはまだ情報が見つけられず、なんとも言えませんが、絶対にありえないという話ではないように感じます。
さて、本当のところはどうなのでしょうか。