爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

生物

「モラルの起源 道徳、良心、利他行動はどのように進化したのか」クリストファー・ボーム著

遺伝子の働きとして自らの生命を捨てても子供を守るといったことがあると言われています。 しかし、人間はどうやら自分の身を捨てても血縁外の者が危機に陥った時に助けようとするようです。 さらに、人間には「道徳、良心」というものが存在します。 「恥ず…

「花粉を水に変えるマスク」は大丈夫か

「花粉を水に変える」という謳い文句のマスクというのは印象的だったので覚えていました。 最近は聞かないようですが、どうなっているのでしょうか。 それについて、ニセ医学と闘う内科医NATROMさん(名取宏さん)が書かれています。 natrom.hatenablog.com …

「双子の遺伝子 『エピジェネティクス』が2人の運命を分ける」ティム・スペクター著

遺伝子のDNAの解析技術が急激に進歩し、手軽に安価に遺伝子解析ができるようになって、一般人でも簡単に依頼できるようになり、病気の遺伝子やら何らかの能力の遺伝子があるとかないとか、話題になってきています。 しかし、本当に遺伝子ですべてが決まって…

「ヒト 異端のサルの1億年」島泰三著

新人類、ホモ・サピエンスの誕生から今までの20万年については、色々な本を読んできましたが、それに先立つ霊長類はどのように進化してきたかということについては、あまり知ろうという思いが湧きませんでした。 様々な霊長類の研究をされてこられた著者の…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1247 人類存続へ有機栽培転換を

今回の賀茂川さんブログは「有機栽培」への転換が人類の存続にも関わるという主張です。 kamogawakosuke.info現在の地球では多くの生物が次々と絶滅しており、賀茂川さんはそれに農薬などが関わっているため、有機栽培への転換が必要だと言うことです。 これ…

「発酵文化人類学」小倉ヒラク著

発酵食品といえば、なんとなく身体に良さそうといった捉え方が普通でしょうか。 しかし、多くの人にとっては、その内容については微生物が関係しているということは知っていても細かくは分からないものでしょう。 その、「発酵」について、「発酵デザイナー…

「日本の海はなぜ豊かなのか」北里洋著

日本の沿岸は、乱獲で獲れなくなった魚種が多いのはともかく、非常に様々な生物に富んでいるらしいということは感じていました。 地中海などは海藻もあまり生えず生物に乏しいと言うことも聞いたことがあります。 しかし、本書によるとその感覚は正しく、2…

愛知県で養豚場で豚コレラ発生 

愛知県豊田市の養豚場で豚コレラ発生。 そこから出荷された各地で発生確認とか。 www.yomiuri.co.jp 岐阜県内でも感染したイノシシが死亡しているという報道があっただけに心配していましたが、大量発生につながりました。 飼われている豚の殺処分が相次ぐよ…

「人間と遺伝子の本当の話 ウソばっかり!」竹内久美子著

竹内さんは大学院で動物行動学を勉強したものの、研究者の道を歩まずに著述家として活躍されており、「そんなバカな!遺伝子と神について」(1991年)はベストセラーとなりました。 この本も内容はそれと同じようなもので、人間の行動というものが遺伝子…

「目からウロコの自然観察」唐沢孝一著

ほとんど自然などないような都会でもよく見れば動物や植物の姿を目にすることができます。 そういったものをじっくりと観察するという人も多いようで、その中から色々な生物活動の様子にふれることができます。 そういった、何気ない身近な自然というものを…

「ゲノム編集」が実施され子供が産まれたというニュース。ほとんどの人は理解できないだろうな。

中国で、HIVウイルスに感染した父親の子供???の受精卵にゲノム編集を施し、出生したというニュースが流れ、大きく扱われています。 www.buzzfeed.com ゲノム編集技術というものについては、私も数回ここで記事にしていました。 sohujojo.hatenablog.com …

ズワイガニ解禁 しかし3年後には水揚げ半減という予測

日本海側の冬の味覚の代表格と言われるズワイガニが11月6日から解禁、さっそく多くの漁船が出漁したようです。 headlines.yahoo.co.jp ただし、その生息数の予測から、3年後には漁獲量が半減するということです。 理由はよくわからないようですが、稚ガ…

すごい話、「他人にアレルギーを起こさせる疾患」の紹介、NATROMの日記より

いろいろと医学関連で興味深い話を提示されている、内科医のNATROMさんの「NATROMの部屋」に、またまた面白い?話が紹介されていました。 d.hatena.ne.jpなんと、近くの人にアレルギー症状を起こさせるという病気があるということです。 「PATM(パトム, Peo…

「外来種のウソ・ホントを科学する」ケン・トムソン著

ユーモアとウイットに満ちた文章から、著述家かと思いましたが、著者のトムソン教授はイギリスのシェフィールド大学の生物学者ということです。 世界のあちこちで、外来種の生物が在来種を脅かし滅亡させているといったことが話題になります。 しかし、本当…

中国でアフリカ豚コレラ感染豚が検出された

中国で「アフリカ豚コレラ」に感染した豚が発生し、感染は広がり始めているようです。 www.recordchina.co.jp 「アフリカ豚コレラ」は通常の「豚コレラ」とは病原のウイルスが少し違うようですが、やはり激しい病状を示し、感染すれば致死率100%というこ…

「ゲノム編集技術」政府の検討の結果、外来遺伝子がない場合は規制しないようだ。

「ゲノム編集」という、遺伝子を改変して性質を変えるという技術の進展が見込まれるなか、どの程度の規制が必要かということを検討していた政府の検討会で、外来の遺伝子の残存がない場合は規制対象外とするという結論を出しました。 www3.nhk.or.jpこれに対…

サンゴの白化現象はプラスチックのせい?

サンゴの白化現象という、サンゴと共生関係にある褐虫藻が死んだり離れたりすることで、サンゴ礁が白くなりやがては死滅してしまうという現象があります。 moriken23.com この原因は何か、いろいろの学説がありますが、今回、最近話題のマイクロプラスチック…

微生物の話 乳酸菌 その2

乳酸菌の話といってまず思い浮かぶのは「健康効果」でしょう。 昔から整腸作用があると言われていますし、最近ではいろいろな研究が進み、免疫力増強効果があるとか、内臓脂肪を減らすとか、甚だしいのは制ガン効果があるといった話まであります。 昔からの…

微生物の話 乳酸菌 その1

しばらくぶりに「微生物の話」です。今回は乳酸菌。 なお、以前に微生物の話として「Lactobacillus plantarum」のことを書きましたが、今回はより広く乳酸菌全体の話とします。 sohujojo.hatenablog.com 乳酸菌は食品にはおなじみの微生物で、酒類でも日本酒…

ニュージーランドで牛を多数殺処分。マイコプラズマ・ボビスの感染症

「安心?!食べ物情報」で紹介されていましたが、ニュージーランドで病原菌マイコプラズマ・ボビスの牛への感染が明らかになり、多数の牛が殺処分されるそうです。 http://food.kenji.ne.jp/review/review967.html その数は12万頭に上りますが、この菌は非…

「生命の数理」巌佐庸著

生物学や生命現象の中には、数理学的検討を加えるべき分野があるようです。 この本はそういった生命に関しての数理学(数式などでの解析)について、簡単に?説明しているものであり、生物学や生命科学の大学生、大学院生が学ぶ際の教科書として使えるように…

「そして最後にヒトが残った ネアンデルタール人と私たちの50万年史」クライブ・フィンレイソン著

ネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)と現生人類(ホモ・サピエンス)は50万年前に分離し、その後は地理的に隔絶して暮らしたために徐々に様々な部位に差ができたと言われています。 そして、ネアンデルタール人の絶滅は意外に最近のことで…

「イワシはどこへ消えたのか 魚の危機とレジーム・シフト」本田良一著

様々な魚の漁獲高というものを見ていると、乱獲により資源が枯渇してしまうということがこれまでに何度も起きていますが、そればかりでも無いということがあるようです。 たとえば、1990年代までに非常に大量に取れたマイワシが、90年代以降は激減して…

「捕食者なき世界」ウィリアム・ソウルゼンバーグ著

生物の形作る生態系というものは、それぞれの生物が密接に関係していますが、中でも最大の関係というものが「捕食」でしょう。 他の生物を食べて生きている「捕食者」は、場合によっては自分も別の生物に食べられることもあります。 しかし、最上位の捕食者…

「強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論」吉村仁著

「素数ゼミ」という生物を研究したことで知られる吉村さんですが、昆虫学が専門ではなく生物の進化というものを研究しています。 ダーウィンの進化論は生存競争を勝ち残る適者が進化の主役であるとしていますが、それは間違いであるとしています。 それより…

「生命とは何だろう?」長沼毅著

生命で溢れている地球ですが、これがどのように発生し進化してきたのか、まだまだ分からないところが多いようです。 生命の発生からその進化、そして最後の人類の誕生から未来まで、生命全体を綴った生物学者長沼さんの本ですが、間違いないところを扱った教…

勝川俊雄さんのツイッターで知りましたが、シラスウナギの壊滅的不漁の対策として、なんと高知県はシラス漁の延長を実施とか。 元記事はこちら www.nikkei.com 勝川さんのツイッターでも(リンクの仕方がわからないので引用します) 普通の国では魚が減った…

「人類20万年遙かなる旅路」アリス・ロバーツ著

現生人類は20万年前にアフリカで生まれ、その後世界各地に広がっていったと考えられています。 その足跡は多くの考古学者たちの発掘調査で判明してきました。 その現場、そして出土した人骨や石器などを実際に見てやろうという企画をイギリスのBBCテレビで担…

「知っているようで知らない免疫の話」西村尚子著

免疫力がガンになりやすいかどうかに関わるとか、乳酸菌が免疫アップとか、IgEがどうのこうのといった、断片的な言葉は知ってはいても、たしかに本当に免疫とはどういうものかということは、知らなかったようです。 免疫の最初から、現状の高レベルの話まで…

「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」ピーター・D・ウォード著

ヒマラヤ山脈の頂上付近では酸素が薄くて人間は酸素マスクで吸入しなければ生きていられません。 しかし、そこで上空を見ると渡り鳥が飛び去るのが見えます。 そこは山の上よりもさらに酸素が薄いはずですが、それでも鳥たちは平気で飛行を続けています。 ど…