エーザイなどが開発していたアルツハイマー型認知症治療薬の「レカネマブ」が承認されました。
mainichi.jpアルツハイマー病の原因に直接働きかける薬は初めてですが、その問題点はかなり多いようです。
この薬はアルツハイマー病の原因とも言える脳内に溜まって神経を傷つけるアミロイドベータという異常なタンパク質の除去を行なうということで、アルツハイマー病の進行を抑える働きがあるとされています。
ただし、一度損傷を受けた神経細胞を修復する働きはなく、あくまでも早期のアルツハイマー病患者の進行を遅らせるという効果に止まります。
しかし患者たちの期待は非常に大きいもののようで、問い合わせが急増しているとか。
ただし、その薬の特性についての理解はあまり進んでいないようで、他の原因の認知症には全く効果が無いことや、アルツハイマー病でも中期以降の患者には効果が薄く適用にならないことなどは周知されていないようです。
そのため、早期のアルツハイマー病であることを確定させるための検査が非常に厳しく、簡単には行かないようです。
アミロイドベータを採取し確定ということになれば外科的な手法も必要となるのでしょう。
しかしそれ以外の患者には全く効果が無いとなればそれも絶対必要となるはずです。
その程度の薬効であるにも関わらずその価格が高額となることも問題であり、アメリカでは年間380万円、日本でも同様の価格となることが考えられます。
多くの人がこれを使うようになれば日本の場合は健康保険で賄われますので相当な医療費がかかることとになるでしょう。
その実際の効果よりもこういった状況の方にはるかに大きな注目が集まるという薬というものはどういう存在なのでしょうか。