爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

あまり騒がれていませんが、円安はさらに進行

ガソリンが上がったという話はしょちゅう出てきますが、その原因の一つとも言える円安が進んでいてもあまり話題にもなりません。 www.nikkei.com1ドル146円というのは昨秋に政府が慌てて介入した水準を下回っています。 もう円安慣れしてしまったのでしょう…

「司馬遼太郎と藤沢周平 歴史と人間をどう読むか」佐高信著

最近は少し変わったかもしれませんが、司馬遼太郎の小説というものが国民的な人気を集めていたことがありました。 それも、財界人や政治家など日本のリーダー的存在の人々の中に愛読書として司馬の作品を挙げるという人が多かったようです。 佐高さんは評論…

新型コロナウイルス、さらに新しい変異株がアメリカで広がっている

日本では新型コロナウイルス(もういい加減に”新型”は止めたら)のオミクロン株XBBという変異株が広がっており、この株では昨年流行したBA-5型の免疫があまり効かないらしいということで再感染の危険性もあるようです。 しかしアメリカではさらに変異株のEG.…

「物語 遺伝学の歴史」平野博之著

親がいて子が生まれるということは昔から分かっていたことでしょうが、子どもはどうも親に似ているといったことから遺伝ということが考えられました。 しかしその遺伝というものがどのように作用しているか、これは難題でした。 多くの科学者がその難題に挑…

こんな時になんですが、南海トラフ地震への備えも必要か。

近畿地方に台風が上陸し横断していますが、そのさなかに南海トラフ地震の話題です。 東京都の知事特別秘書という、宮地美陽子という方が書いた「首都防衛」という本には東京直下型地震に続いて南海トラフ巨大地震も発生ということが描かれているそうです。 n…

戦争はいけない、誰もが口を揃えるがその先は千差万別

「戦争をしてはいけない」とは現代ではほとんどすべての人が言うことです。 それを言う限りにおいてはほぼ同一です。 戦争をして利益を獲得しようなどと言うことを(思っていても)広言した場合はほぼ世界中で社会から排斥されます。 しかし、その先の行為に…

河野太郎の正体曝露、もうこんな奴は政治家として認められない。

河野太郎デジタル相が記者会見で発言したという内容です。 www.nikkei.com保険証の廃止は「法律で決まっているから」従えという超ウルトラ問題発言。 医療関係者が「どう思うかではなく決まったことはきちんとやれ」とのこと。 一時は自民党の中では少しはマ…

「ここをチェック!ネットビジネスで必ずモメる法律問題」中野秀俊著

ネットの急速な広がりでビジネスもネットを意識したものでなければならないかのような時代になっています。 しかしネット特有の法律問題もありますし、またネットに強いと思われる人は逆に通常の法人の関わる法律というものに疎いのかもしれません。 表紙の…

台風7号紀伊半島に近づく

台風6号が九州に脅威を与えながらも通り過ぎたと思ったら台風7号が近づいてきました。 それも本州南岸から紀伊半島に向かうというコースです。 どうも首都圏や名古屋大阪に近づくというコースの場合はテレビの扱いも力が入るようで、まだ6号が完全には通り過…

「『色のふしぎ』と不思議な社会」川端裕人著

今はあまり聞くことのなくなっている言葉で、色盲・色弱というものがありました。 私の年代なら学校で全員検査が行われ、あのいろいろな色の混ざった札の文字が読めるかどうかということをした覚えがあり、結構多くの人が引っかかっていた覚えがあります。 …

極めて当然の話「木質バイオマス発電はグリーンウォッシュ」

木質バイオマス発電が自然エネルギーだと称して広まっていますが、これは「グリーンウォッシュ」つまり環境に良いと偽装しているだけだという声が環境NGOから上がっているというニュースです。 news.yahoo.co.jp木材を加工しペレット状にしたものを燃焼させ…

「子ども格差の経済学」橘木俊詔著

日本では子どもの教育には非常に金がかかると言われています。 公立の小中学校なら授業料は無料ですがそれだけでは進学が難しいということで学習塾などに通わせることが多くなっています。 それ以外にも習い事と言われる、スポーツや芸術などを習得すること…

ツイッターが「X」となり仕様変更が相次ぎ、自治体の防災情報にも変化

ツイッターが「X」と名称が変わったのですが、変わったのは名前だけでなく各種仕様が変更となっています。 これまでツイッターを防災情報発信などに使っていた自治体が使えなくなったという話です。 news.yahoo.co.jp Xでは自動投稿の数の制限を強めるなどの…

「ついスマホに頼ってしまう人のための日本語入門」堀田あけみ、村井宏栄著

著者の御一人、堀田さんは大学で小説創作の講義をされているということで、昨今の小説家志望の学生たちの日本語には悩まされるということです。 とくに、男子学生はほとんどがラノベ(ライトノベル)(なにかはよく知りませんが)を目指すということですが、…

スマホは高温に弱い?限界かも。

スマホの耐熱温度を今の気温は越えているという話を聞きました。 機種によっても違うようですが、一般的なものでは次のようになっています。 スマホの耐熱性能としては、 iPhone(アイフォン):0℃~35℃Android(アンドロイド):0℃~40℃ 今は台風からの強風…

台風6号は何とか通り過ぎたが。ちょっと困ったこと。

行ったり来たりと迷走した台風6号ですが、最後は九州西方海上を北上しました。 各地で大雨や暴風の被害を出しました。 我が家のある辺りは幸いなことにさほどの影響はなかったようです。 さて、こういった事態になると行政の対応として避難所の開設というこ…

「誰にも相談できません」高橋源一郎著

高橋さんは作家ですが毎日新聞の人生相談のコーナーの回答者を務めています。 そこに寄せられた相談とその回答をまとめたのがこの本です。 相談の多くは夫婦関係、家族問題、友人などとの人間関係の悩みが多いようですが、それに対し高橋さんは自らの体験や…

デカップリング、アメリカは中国の半導体産業ひいては中国自体を弱体化しようとする。

「賀茂川耕助のブログ」に引用されている、Mike Whitneyという人物の文章です。 kamogawakosuke.info中国の勢力拡大は著しく、アメリカの覇権を脅かすものとなり、それに対してのアメリカの政策が注目されます。 中国などに覇権を分散しようとしているという…

「晏子 1-4」宮城谷昌光著

晏子といえば中国春秋時代の斉の国の宰相で、多くの人の尊敬を集めた人です。 その名は晏嬰、尊称として晏子と言われます。 ところが、この宮城谷さんの本では晏嬰だけでなくその父親晏弱についてもかなりのページを割いて描いています。 宮城谷さんは中国古…

ガソリン補助金が終了するのでガソリン代がさらに上がるとか。愚策の典型。

ガソリン代の高騰に対して行われてきた国からの補助金支給が徐々に減額され、9月末で終わるということでガソリン代が上がり続けています。 この補助金支給を始めた当初と比べても原油価格が下がっているわけでもなく、補助金がなくなれば消費者価格に跳ね返…

すでに「エネルギー供給が減っていく」時代に入ったのではないか。

脱炭素化などと称し化石燃料使用から自然エネルギーと言われる太陽光発電や風力発電へ転換するなどという動きが強まっていますが、相変わらず火力発電の電気頼り、自動車交通などの移動機関はほとんどが石油系燃料という状態に変わりはありません。 しかし、…

最近、「首相記者会見」の放送が多いですね。しかしボロクソに批判されています。

マイナンバーカードの保険証一体化について、先日岸田首相の記者会見がありました。 (ただし、テレビで放送したのはNHKだけで他の民放各局は中継はしていなかったようです) それについて、批判記事です。 news.yahoo.co.jp日刊スポーツの記事ということで…

「格差の起源」オデッド・ガロ―著

19世紀以降人間の平均寿命は2倍に延び、1人当たりの所得は世界全体では14倍に急上昇しました。 このような経済成長が何故可能になったのか。 そして、それほどの経済成長により繫栄しているといってもそれが世界の中のごく一部に止まり、貧富の差が大きくな…

高校野球甲子園大会開幕、大変でしょうががんばって。

酷暑の中、大変な時期に暑い甲子園に集まって炎天下で野球などをするのもどうかと思うということは以前書きましたが、それでも始まったからには頑張ってください。 さて、いつもながら出場校の出身中学を調査して公開するというサイトがいくつもあり、正確か…

「18歳からの民主主義」岩波新書編集部編

選挙権の年齢が2016年より18歳に引き下げられました。 この本はその当時、急に早く選挙権を手にすることとなった18歳、19歳の人々に対して選挙とは何か、民主主義とは何かを解説しようと、岩波新書の編集部が様々な人に執筆を依頼して一冊の本としたものです…

洋上風力発電に絡み自民党議員が収賄疑惑

洋上風力発電への参入をめぐり国会で贈賄業者に有利になるような質問をしたとして自民党の秋本真利衆議院議員の議員宿舎が家宅捜査されたそうです。 www.yomiuri.co.jp金の集まる所には必ず利権が生じ、それに群がる連中が寄ってきます。 風力発電なんていう…

「公衆衛生の倫理学」玉手慎太郎著

新型コロナウイルスの感染拡大に対処するため、多くの方策が取られましたが、そこには個人の自由を制限するものも含まれていました。 都市封鎖などはその最たるものですが、海外からの入国者の制限、その隔離、国内での旅行業や飲食店の営業制限、いわゆる「…

「保険証廃止」はあきらめる気がなさそう。対応は迷走。

マイナンバーカードの保険証一体化で多くの人々が不安を抱える中、保険証廃止を来年実施ということは取り消す気がないようです。 www.sankei.com 手続きの不備によるミス発覚の続出といった事例は徐々に減っていくとは思いますが、一番の問題点は保険証廃止…

「人間であることをやめるな」半藤一利著

半藤さんは2021年にお亡くなりになりましたが、それ以前に足を骨折し入院したことがありました。 その頃にもう時間がないということを自覚したのか、半藤さんがまだ単行本にしていない文章をまとめておきたいと、講談社編集部に依頼したのがこの本です。 5篇…

ふるさと納税最高値更新。ただし問題は多いのでは。

ふるさと納税の昨年度の実態がまとまり公表されました。 www.nikkei.com 寄付の総額が9645億円、寄付額が多かった自治体が宮崎県都城市、それに続いて北海道の自治体が並んでいます。 上位自治体の表が掲載されていますが、返礼品という欄もあるようにこれが…