爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

デカップリング、アメリカは中国の半導体産業ひいては中国自体を弱体化しようとする。

賀茂川耕助のブログ」に引用されている、Mike Whitneyという人物の文章です。

kamogawakosuke.info中国の勢力拡大は著しく、アメリカの覇権を脅かすものとなり、それに対してのアメリカの政策が注目されます。

中国などに覇権を分散しようとしているという話もありますが、やはりそれはちょっと無理があり、アメリカはどうしても中国の弱体化を目指すと見るべきでしょう。

 

そのために何をするか。

それが表題の「デカップリング」だということです。

記事の最初に紹介されていますが、「中国による重要技術(特に先端半導体)へのアクセスを選択的に遮断すること」だそうです。

 

もちろんアメリカ単独でできることではなく、それ以外のすべての国にも中国との取引を停止させることとなります。

この政策については、民主共和両党の中枢もコミットしているということで、どちらが次期政権についても同様だということでしょう。

 

これにより、中国に対して先端的な半導体を販売することはアメリカおよび同調する各国のすべての企業・個人に対して禁止されることとなります。

 

このようなことが可能なのかどうか、そしてそれにどれほどの威力があるのか。

それが中国を追い詰めた場合にはどういった対抗策を中国が取るのか。

かなり大きな状況となるでしょう。

 

中国の先端半導体の製造能力がまだ追いついていないのかどうかもよくは知りませんでしたが、それが不十分ならこの方策を厳しく適用すればかなりの痛手となるでしょう。

そうなると中国の反発も厳しいものとなりかねず、さらに危険は高まりそうです。