爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

アサリの「畜養」は原則として認めない方針か。

アサリの「畜養」をめぐり、熊本産と偽装した海外産が大量に出回っていた問題が明るみにでましたが、それに対しての国の方針が発表されました。

 

news.yahoo.co.jp

これは熊本朝日放送のニュースのですので、そのうちにリンクが消えるでしょうから内容の抄録を下記に引用いたします。

 

引用:熊本朝日放送ニュースより

産地偽装問題に揺れるアサリについて、国は輸入アサリを国内で蓄養しても、原則、国産と表示できないよう食品表示ルールを改正する方針を明らかにしました。 金子農水大臣 「原産地表示ルールいわゆる”長いところルール”の適用を厳格化します」 これまでは輸入したアサリでも蓄養期間が最も長い場所を産地とする「長いところルール」が適用されていて、産地偽装の温床となっていると指摘されていました。 対策として国は、輸入後、出荷調整や砂抜きのため国内で蓄養したとしても、産地は輸出国とする方針です。 一方、例外として稚貝を輸入後、1年半以上育成し、いつ輸入したのかなど根拠となる書類を保管していれば育成した産地を表示することが可能となります。 金子農水大臣 「産地偽装を防げるルールは整備できたと考えており、アサリについてはおそらく私は今後こういったことは起こりえないという期待感は持っている」 一方、蒲島知事はルールの厳格化に感謝を示しながらも、稚貝を1年半以上育成し国産とする例外ルールが悪用されないよう、国にさらなる要望と県独自の取り組みを検討するとしています。 なお、県産アサリの出荷停止措置の後実施された小売店への調査によると、去年、8割近くを占めていた県産アサリは0に。 去年0だった中国産アサリは74.7%にのぼっていたことが分かりました。 アサリを販売していない店舗も、大幅に増えたということです。

(引用終わり)

 

つまり、原則として輸入したアサリを一時国内の漁場で畜養したとしても、国内産とは表示できないということです。

ただし例外として通常はアサリの生育期間は3年程度ということから、1年半以上国内で畜養された場合はその生産地を表示できるとするということです。

例外ルールの悪用がされないようにさらに取り組みを検討すると熊本県の蒲島知事はコメントしています。

 

おそらく、こういった規定にしなければ偽装表示は無くならないでしょう。

別のニュースでは「これでは畜養ということができなくなる」などという業者のコメントが掲載されていましたが、それはあくまでも業者側の勝手な理屈に過ぎないと思います。

 

小売の現状は、熊本県産と表示されたものは0、中国産と表示されたものが75%となったそうです。

本当の表示だったら以前からこうだったということでしょう。

しかし、アサリの取り扱い自体が無い小売店も増加しているとか。

アサリの食文化というものに大きな痛手を与えたということでしょう。