いつ起きてもおかしくない富士山の噴火ですが、その避難の指針が出たようです。
これまでは江戸時代の宝永噴火の記憶が大きかったためか、あまりにも火山灰噴出に偏ったような避難計画だったのですが、平安時代の貞観大噴火では大規模な溶岩流が起きており、その対策が弱いと感じていました。
しかし今回の避難計画では溶岩流対策も一応は入っているようです。
ところがその対象地の人口が11万人ほどとか。
まだまだ小さい規模しか考慮されていないように感じます。
どの程度の噴火がどのように起きるのか、まったく予想もできませんが、もしものことを考えればできるだけ幅広く予測しておくことが必要でしょう。
なお、地震と異なり噴火の場合は予兆がかなり大きく発生するものと考えられます。
それをどのように判断し避難につなげるか、これは政府や自治体の対応にかかっていると思います。
津波の被害を意図的に小さく見積もった東京電力は大変な災害を引き起こしました。
それを教訓に慎重な対応をお願いしたいものです。
ただし、どのような天災にも対応するということも不可能です。
「家を捨てて身一つで逃げ出す」しかない場合もあるということは仕方のないことでしょう。