爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「面白くて眠れなくなる進化論」長谷川英祐著

「面白くて眠れなくなる」というシリーズの本は科学の色々な分野について一般向けに分かりやすく専門家が説明するというものですが、この回の「進化論」については他にも「面白くて眠れなくなる生物学」なども書いている進化生物学者の長谷川さんが執筆しま…

さらに増えたように感じる、フィッシング詐欺のメール。ご注意ください。

今年の1月にも記事としましたが、フィッシング詐欺のメールが毎日のように来ています。 sohujojo.hatenablog.com そのアドレスをマークするといった対策もやったのですが、どんどんとアドレスを変えて発信しているらしく防止は難しいようです。 最近も来てい…

歴史の分岐点「歴史の”もしも”」を考える

「歴史に”もしも”はない」などと言われますが、しかしこれをあれこれ考えるというのは非常に楽しいことです。 それをネタに小説に仕立てたという作品も数多くあります。 フィリップ・K・ディックの「高い城の男」、豊田有恒の「モンゴルの残光」は私も読みま…

阿蘇の風力発電解体へ、その経済性が詳細に熊本日日新聞に掲載されていました。

熊本県東部の阿蘇外輪山にある産山村というところに設置されていた風力発電所がFIT(固定価格買取制度)の適用期限となり、もはや経済的に継続不可能となるため解体されることになったという、熊本日日新聞の報道です。 (購読会員しか見ることのできないネ…

「もう一人のチャーリィ・ゴードン」梶尾真治著

このブログを始めた初期に梶尾さんの本は集中的に読んで読書記録を書いていますが、この本は抜けていたようです。 表題作の「もう一人のチャーリィ・ゴードン」、「チャーリィ・ゴードン」とは言うまでもなくダニエル・キイスが1959年に発表した「アルジャー…

「新しい資本主義」に国家予算4.5兆円、それはもう「資本主義」ではなく「国家社会主義」では。

岸田内閣が言葉だけは新鮮な「新しい資本主義」を打ち上げてから何も話が進みませんでしたが、次年度予算に4.5兆円をかけて各省庁全体で進めるということです。 news.yahoo.co.jp どうも何が「新しい資本主義」なのかはっきりしませんが、少なくとも国家予算…

世界人口に関して2題、国連人口推計より

7月11日が世界人口デーだということで、国連から世界人口に関する推計の発表がありました。 www.yomiuri.co.jp それによれば、今年11月には世界人口が80億人に達するということ、そして来年には国別人口でインドが中国を上回り世界1位になるということです。…

「当選議員に望むこと」って、この国の民は代議制のことを何だと思ってるの。

我が家の購読新聞、熊本日日新聞に参院選挙の結果を受けての共同通信による世論調査の結果が出ていました。 熊日新聞の見出しは「改憲急ぐ必要ない58%」 ここで、???です。 選挙で「改憲勢力」を圧勝させた有権者の皆さん、あんたたちは「改憲」すると…

「嘘が見ぬける人、見ぬけない人」樺旦純著

いわゆる「特殊詐欺」、「電話で詐欺」などと呼ばれるものはまったく収まる気配もなく、相変わらず高額の被害が続出しています。 そのような、「嘘」で騙されるというのはどういうことなのか。 もちろん犯人側が非常に巧妙な手法を使っているということもあ…

安倍暗殺はやはり壮大な陰謀だ。田中宇さんの「国際ニュース解説」より。

安倍元首相が殺害された事件は、やはり政治的な裏のある暗殺であったと、田中宇さんが「国際ニュース解説」で解析して見せています。 tanakanews.com そんなことあるものかと理性は切り捨てようとしますが、何か見ているだけでワクワクするような気持が抑え…

「社会は笑う・増補版」太田省一著

お笑いというものがテレビで大きな存在感を示し、お笑い番組だけでなく報道番組にも芸人が出てくるという時代になっていますが、そのようなテレビのお笑いというものを社会学的に解析したものです。 著者の太田さんはテレビ論が専門の社会学者ということです…

世相あれこれ

まあ参議院選挙の結果はこんなものだろうと思っていたので、それほどショックということもありませんが、不快なものとなりました。 数日前からどこのテレビを見ても不快な番組ばかりなので、読書の時間が増えています。 しかし、与党に加えて胡散臭い改憲勢…

「『あの戦争』から『この戦争』へ ニッポンの小説3」高橋源一郎著

高橋源一郎さんは小説家としてデビューされましたがその後は評論活動も多く、そういった本は何冊か読みました。 この本は「ニッポンの小説」と題して文芸誌に発表されたものをまとめたもので、その3冊目になるということです。 題名通り、小説の中でも「戦争…

選挙のたびに飽き飽きするような「開票速報」、それより事前の解説が大事では。

いかに影響力が強かったとはいえ、「元」総理のニュースで覆い尽くされたようなマスコミですが、いよいよ選挙投票となりました。 相も変わらず、投票日の午後8時以降はテレビ各局「開票速報」番組ばかり。 違うのはNHKEテレのみです。 元総理銃撃死亡事件が…

「滅亡へのカウントダウン 人口大爆発とわれわれの未来 下」アラン・ワイズマン著

欧米の科学関係の本は非常に細かく描写され、エピソードが多すぎるほど連続するために、この本のように上下巻やそれ以上の複数巻の場合は最初の上巻だけでもう十分と言う感覚になることが多いのですが、この本の場合は下巻に「日本」の部が含まれていたため…

新型コロナウイルス感染者急増、変異株オミクロンBA5のせいか。

あっちの話題はもう少しはっきりしないと分からないようなのでおいておいて。 新型コロナウイルス感染者がまたも急増、その要因はいつものように「感染対策がおざなり」という指摘もありますが、やはり変異株の中でもオミクロンBA5というタイプへの移行でし…

参議院の選挙制度

今のうちに書いておかないと賞味期限が切れそうなので押し込みましょう。 参議院というものの存在意義はその選挙制度も大きく関わると思いますが、なんともおかしな制度となっています。 現在では選挙区と比例代表制を組み合わせたものとなっています。 それ…

安倍元総理の銃撃というとんでもない蛮行

選挙応援演説中の安倍元総理が銃撃され重態というとんでもない事件が報じられました。 ニュース速報が流れた時は何の意味かよく分からなかったのですが徐々に詳細が報じられています。 犯人はその場で取り押さえられたということですがまだ犯行の背景などは…

原発・天然ガスがグリーン?頭がクラクラしそうなEUの決定

原発と天然ガスは持続可能で地球温暖化防止にも役立つとEUが決定したそうです。 www.nikkei.com 2月にEU委員会でその方針が示され、多くの国が反対したのですが結局は認める方向で決まってしまいました。 おそらくその後勃発したウクライナ侵攻でロシア産の…

「コロナ禍で未来対策が変わる パンデミックと自然災害対策」安田千惠子著

題名はこうなっていますが、コロナウイルス感染流行という事態について語ったというわけではなく、多くは著者の様々な方向の持論を展開していき、そこにコロナ禍も当てはめたという印象です。 書名でコロナ禍ニュース的なものを想像して買った方が居ればちょ…

「解決志向リスク評価を阻害する要因は何か」、リスク学者永井孝志さんのブログより

「解決志向リスク評価」とは何か。 まあ当然の話なんですが、「リスク評価」というものを問題解決に利用していこうという、極めてまともな方向のものです。 それと正反対のものが、よく週刊誌などに見られる「これも危ない、あれも危ない」という、警笛だけ…

「北条義時」岩田慎平著

折りからNHK大河ドラマでは、北条義時を主人公としたものが放送されており、タイムリーな新書が出たものと思いましたら、あとがきには正直に書かれていました。 NHKで大河ドラマ放映が決まったということで、中公新書は急遽その時代の専門家の歴史家に執筆を…

またもバカな番組「ジビエ肉の刺身」に批判。松永和紀さんが解説。

数日前のテレビ番組で「ジビエ肉の刺身」が放映されたということで、SNSなどで批判が殺到しています。 それについて、松永和紀さんが解説した記事が掲載されていました。 news.yahoo.co.jp まったく見たことも無い番組ですが、TBS系のものだったようです。 …

「昭和史の10大事件」半藤一利、宮部みゆき著

半藤さんは昭和史を追い続けてきた方、そして宮部さんは作家ですが2・26事件を題材とした小説を書くといったことで、昭和史については色々と調査をされたようです。 そのようなお二人が「昭和史10大事件」を選び、それについて様々な方向から対談をするとい…

参議院議員候補でも「地元のため」「中央とのパイプ」ばかり。

衆議院の小選挙区なら仕方ない点もあるのですが、参議院選挙でも「地元のため」働かせてくださいという声ばかりが聞こえます。 国政の大局を考えるという資質が何より大切なはずですが、市議会・県議会並みの思考しかできないことが売り物になっているかのよ…

「『待った』をした頃」文芸春秋編

将棋界は藤井聡太五冠の活躍で活気づいているかのようですが、実際には少し昔の方が家庭や職場などで自分たちで指そうという人が多かったのではないでしょうか。 有名な作家、経済人、政治家などでも将棋好きで有名だった人が何人もいました。 この本はそう…

小島正美さんの「Food News Online」より「週刊誌はいつから消費者の味方をやめたのか」

小島正美さんの「Food News Online」は少し更新が滞っていたようですが、また復活しました。 その中で扱われていたのが、消費者庁が公開した「食品添加物の不使用表示のガイドライン」に対して、週刊誌などが的外れな批判をしていることについてです。 foodn…

熊本豪雨から2年、追悼式が開かれる。

7月4日は熊本県南部で大きな被害を出した熊本豪雨から2年ということで、追悼式などが開かれたそうです。 kumanichi.com 被害の大きかったのは人吉市、球磨村、八代市などで、合わせて67名の方が亡くなったそうです。 数日前から大雨が続いていたのですがやは…

「便利」を追求すれば危険性も増す。KDDIの通信障害で波紋広がる。

KDDIの何らかの機器の障害で全国に影響が広がり、通話などだけでなく多くの面で被害が出たようです。 www.asahi.com 説明によれば2日未明に音声をデータにかえる機器で不具合が発生、そこでシステムの崩壊を防ぐために通信量を制限する対応が始まったために…

「ひとり親家庭」赤石千衣子著

格差拡大で困窮した人々が増加していますが、その中でも特に厳しい状況となっている「ひとり親」の家庭についての本です。 著者はご自身もひとり親として子供を育て、今はその支援を行うNPOの代表をされているという赤石さんで、多くの人からの相談を受けて…