爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ロシア産天然ガスのヨーロッパへの供給再開、しかしこれが分っていてウクライナ支援をしたのか。

ロシア産天然ガスはヨーロッパ各国に大量に供給され、それが各国のエネルギーの大きな比率を占めています。

しかしロシアのウクライナ侵攻を受け、アメリカやNATO各国は直接の兵力投入はしないものの、ウクライナへの兵器の供与やロシアの経済制裁を行なっています。

 

それに対し、ロシアは対抗策として天然ガスの輸出の制限を行い、つい最近はガスパイプラインの点検と称して供給を停止しました。

それがようやく再開したというニュースです。

www.asahi.com

 

ロシアは他にも食料の輸出、化学肥料の輸出も経済制裁などをしている国へは制限するという姿勢を見せており、それに対して批判をする人もいます。

 

しかし、交戦国に対して武力こそ行使はしなくても、経済制裁や相手国の支援といった行動はロシアから見れば敵国と見なすのも当然であり、自国からの輸出品の規制や停止などといった行動は当り前とも言えるものでしょう。

 

そもそもヨーロッパ各国は自国のエネルギー事情は分かっていたはずであり、ロシア相手にこう出た場合のロシアの対抗策というのも想定していたはずです。

それを軽視していたのでしょうか。

 

太平洋戦争時の大日本帝国の軍隊に不可欠であった石油の最大の購入先はアメリカでした。

そのアメリカ相手に宣戦布告を(少し遅れて)するなどと言うのは愚の骨頂だったと言われています。

しかし、今のヨーロッパ各国のやっていることも、どうやら大日本帝国をそれほど笑えないもののようです。

 

こういった事態に陥り、エネルギーのグリーン化などと言っていたドイツなどもその正体が現われているようです。

石油やガスなど無くても風力で大丈夫じゃないんかい。

とはいえ、風力発電で冬の暖房などほとんど無理でしょうから、これが現実ということでしょう。