医学関係の解説では頼りにしている忽那さんですが、新型コロナウイルスの再感染に関しての疑問にも答えを出してくれました。
一般の感染症と同様、一度感染した人は再感染しにくいという現象は見られるようですが、それでも感染後9か月を過ぎると徐々に防止効果が減少し、16か月で感染予防効果が70%、それ以降さらに減少していくそうです。
ただし、オミクロン株が流行し始めてからは再感染者が増加しているのは間違いなく、イギリスの報告では本年1月のオミクロン株登場以前には再感染者がほとんど見られなかったのが徐々に増えているようです。
オミクロン株感染に対しては、それ以前の株の感染経験というものがあまり効果がないということで、これはある程度時間が経っているという理由以上にウイルス株の変異によるものだそうです。
ただし、オミクロン株にもBA1、2と現在のBA5が広く感染していますが、オミクロンBA1,2への感染者はBA5への予防効果がある程度はあるようです。
また感染経験者はワクチン接種でさらに予防効果が上がるということも確かめられています。
やはり重ねてワクチン接種をする必要があるのでしょう。
やはり、オミクロン株になって従来株感染での獲得免疫はあまり効かないということが分かりました。
その他の疑問として、「重症化の病態が変わっているのかどうか」すなわち「ウイルスの体内での動態が変わっているのか」
そして、「変わった結果として重症者と言う定義を変える必要があるのか」
さらに「ウイルスの行動が変わったのなら感染様式も変わっているのか」
といった問題に興味があります。
それにより、いわゆる「感染防止行動」も変わってくる可能性があります。
また、現行の「重症者定義」による重症者認定を経ずに死亡する人がどれくらいいるのかも知りたいところです。